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僕のヒーローはベルソムラ20mgだった

今から遡ること今から約2年前。当時社会人3年目の僕は不眠に悩まされていた。

常日頃こんなんだった

シフト勤務の仕事柄日勤と夜勤が入り混じる毎日。目を閉じても頭の中に常にドライヤーのような音が鳴る。それでも起きているよりはマシだったので目を閉じて何も考えないように夜を過ごした。

勿論周りの人に相談もした。だけど周りも「眠れないよね〜」と話を流されるだけ。多分この人は眠れている。本当に眠れてないのにと当時の僕は心の中でキレていた。眠れてない時に怒りやすいのは本当だと思う。

周りの人間全員敵だと思ってた

危機感が出てきた。さすがに眠れなさすぎだ。かれこれ3日はろくに眠れていない。いや正しくは眠ってはいたんだと思う。けれど、

"眠いはずなのに眠れない"

当時の僕は本当に常にこの状態だった。まあでも世間のみんなも少なからずこんなもんなんでしょと軽く思っていた。

休日を使い受診することにした。当時の僕は何科に行けば良いのか分からなかったので近所の精神科に受診した。問診票を書いて医師と話した。10分くらいかな。睡眠のこと、仕事のこと、プライベート、色々と話した。早くどうにかしてくれって思いながら話した。

自律神経失調症、軽度躁鬱、不眠症と診断が出た。

告げられた際はあんまり理解していなかった。はぁ…はぁ…はい…そうなんすねぇ…と相槌を打っていた。早くなんとかしろ早く眠らせろよなんて思ってた。今思い返すと凄いやべて奴やん僕。すいませんでした。

内服としてベルソムラ20mgを処方された。頓服薬なので眠れない時にとのこと。
早速その夜晩御飯を食べて薬を飲んだ。睡眠薬に抵抗はなかった。副作用とか依存とかどうでも良かった。とにかく1秒でも早く寝たかった。

21時。飲んでから15分くらいでいつもの眠気とは少し違う睡魔がきた。なんとなく目の前がクラクラするような、何も考えられないような、眠気が凄すぎるのか気持ち悪さも出た。食べたものが全部出るかと思った。
とにかく寝ないとなんかヤバいと身体が叫んだ。フラフラの中で布団に入るがなぜか眠れない。眠いはずなのに。何も考えられない、気持ち悪い、眩暈なのか?なんかぐるぐるする……

そんなことを考えていたらいつの間にか朝の4時だった。あれ?寝た?寝てた?寝たのか。久々に寝た凄い寝た。ああ寝たんだ。頭の中が冴えてる。凄い。なんでもできそうな気がする。世界は僕を中心に回ってるんだ。

その日から睡眠に関しては以前に比べてとても良くなった。眠剤を使わなくても眠れる日もあれば使ってもダメな日もあった。特に夜勤前の日の眠れなさは異常だった。夜勤の不安で押し潰されそうになり過呼吸になりかけていた。

今ではストレスも少しずつ減り自分の向き合い方を知れたこともありあの頃のような"眠いのに眠れない"みたいなことはなくなった。

今でも家の薬箱にはあの頃のベルソムラが残っている。この薬がここにあるおかげで「何かあっても眠れる」みたいなお守りてきな意味もあるのかなと何となく思ったりしている。

皆様もどうかご自愛ください。

みんなも頑張りすぎないでね

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