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目の病気について①

今年の2月になんだか左目がぼやけるのが気になり近所の眼科を受診した。眼科の先生は「白内障が進行していて、目薬ではもう治らない。紹介状を書くので手術してください」と紹介できる総合病院の2つからどちらがいいか聞いた。

コンタクトで少し目を傷つけることが時々あった私は今回もそんな感じだろうから目薬をもらって帰ろう~~なんて考えながら受診したので「紹介状」「手術」という言葉にすごく驚いた。

そもそも白内障ってなんだっけ?

色々と調べたり聞いたりしているうちに白内障は年配の方がよくなるもので、手術も簡単に終わるという。母も白内障だが悪化していないため手術はしていない。とのことだった。手術も30分もかからない簡単なものなので怖くないといろいろな人に言われた。

総合病院では多くの患者がいて、白内障手術の予約で埋め尽くされ、2月に受診したのに最短で5月末~6月の予約しか取れなかった。

5月末~6月というのは、総合病院で診てもらったところ右目も白内障になっていたそうで、間をあけて両目の手術をすることになったのだ。

現在は左目の手術が終わっていて、右目の手術日を決めるという段階だ。
もう8月なのにまだ右目が終わっていないのはなぜなのかというと、「私の左目の白内障を誰もが軽視していたためにエライ目に遭った」といえばわかりやすいだろうか。

5月に行う手術までに月に1回診察に行っていた。もう早い段階で私の左目は限界を迎え、景色は真っ白で何も見えず。仕事中も眼帯をして過ごした。パソコンの光がまぶしくつらいため、サングラスをかけたり、パソコンの明るさを暗くしたり。Xやインスタも背景を黒にしたりと工夫した。(仕事でSNSを必ず使わないといけないため苦肉の策だった)

手術前の一週間前、最後の診察をした。診察はあっさりしていて待ち時間のほうがながく、先生は「もう何も見えないデショ」と軽く言った。

これがその当時の写真。某アニメの目の中の光が入っているようだ。何も見えない。

その2日後の夜、目のあまりの痛さに眠れなかった。なんといえばいいのだろう、目玉が飛び出してしまうかのような、強く握られているような…とにかく激痛で、鎮痛剤を飲んでみたが効かずどうすることもできずうなり続けた。なんとか2時間ほど眠れたので、母に言い(このころはもう自分で運転もできなかった)急遽病院に朝一で向かった。

病院に到着するといつも通りたくさんの人が待合にいるにも関わらずすぐに呼ばれ、目の中を見られた。そして

「今日緊急手術します。このままだと失明します。」

と言われた。え、あなた2日前に診て「何も見えないデショ」とか呑気に言っていたよね…?不信感が募る。

どうやら「急性緑内障」というものになっていて、白内障を飛び越え緑内障になっていたらしい。簡単に終わると聞いていた手術は1時間近くかかり、局所麻酔をされているのにめちゃくちゃ痛かった。

緊急のためかっ開いた私の眼球は、急を要するために水晶体を取り除かれたそうだ。通常の白内障手術であれば水晶体部分に人口レンズを入れて手術が完了するそうなのだが、私の場合はその土台となる水晶体を取ってしまったので、少し難易度の高い網膜水晶体手術というものをしないといけないらしい。

そして、それをするにはうちの総合病院では不可能であると。大学病院の紹介状を書くので、そちらで手術を行ってください。右目も同じ症状がでる危険性があるので、右目手術も大学病院でしてください。と。

どういうことやねん、という家族中の怒りが溢れていたが私はたらいまわしにされることと手術の疲労で怒る気力ももうなかった。

続きは明日。
それでは

山口葵


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山口葵|共感覚を言葉と絵で伝えるアーティスト 表現者
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