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シェアハウス碧

シェアハウスでゆるく共同生活をしながら、人生のあれこれについてお話しするようなマガジンです。 個人的なこと、「これはシェアしたほうがいい」と思うことをダイレクトに書いています。 …
すべて未発表、noteのみのエッセイです。
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#ライブラリー

いつか、私のいない朝がくるけれど

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ただならぬ読書体験②

20代のころすごく共鳴したエッセイスト/翻訳者である駒沢俊器さんが最後に書いた長編小説を…

ただならぬ読書体験

その本を見つけたとき私は、16年ぶりにその人の「呼ぶ声」を聞いたのだと思う。 きっかけは…

いつかはいなくなる

「ねえ、みんなしんじゃうの?」 最近、4歳の娘がよく死についてきいてくる。 「パパも、ママ…

かたつむりと性をめぐる冒険③

ある本を読んで、「どういうことだろう?」と理解できなかった部分が、他の本を読んでいて不意…

かたつむりと性をめぐる冒険 ②

かたつむり…? その章の内容は、1999年に男女共同参画社会基本法が制定された後、男女共同参…

かたつむりと性をめぐる冒険①

あれはたしか2003年、学生時代に留学していた頃の話。 留学先の学校で知り合った日本人の男の子と話をしていたときに彼が、「性別がわずらわしい。どちらかの性別しか選べないとか、自分の生物学的な性別に合わせて生きなきゃいけないのは不自由で違和感がある」というようなことを言っていた。 わたしもその頃、よくそのことについて考えていたので、「わかる」と共感し、「雌雄同体のカタツムリとかになりたくない?」と言ったところ、「ああ、カタツムリ!すごくいいね!」と返ってきた。 今思い返せば、

生きている青

黒を身につけなくなって、何年くらい経つだろうか。 昔は、特に冬、黒いニットやコートを着る…

本と出逢った瞬間

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夏と夜

小説推理で特集する、「夏に読みたいオールベスト小説」への寄稿を依頼された。28人の小説家が…

世界を翻訳する

はるか昔、NHKの日本語講座の番組をみていて目からウロコだったことがある。 日本語学習者…

21世紀の恋愛

外国で生活している人の書くものが好きで、幻冬舎のウェブサイトで連載していたロンドン在住の…

悩みを相談できる人が誰もいない時

集英社のウェブマガジンの連載、ネガティブ読書案内のエッセイを依頼していただいた。 ネガテ…

私の大切な友達③ 17歳のスーパーノヴァ

「もうみーちゃんお絵かきしない!!」 三歳の娘が急にキレ出した。アンパンマンを描きたかったのに、うまくいかなかったらしい。 「ぜんぜんじょうずにできない!もうお絵かきしない!エンピツも捨てる!うんどうかいも2番だったし!」 と、かけっこで1番を逃した昔のこと(3ヶ月前)まで持ち出して、いきなり自暴自棄になりだした。 思い描く理想と、現在地とのギャップに苛立っているのだろう。 だけどそれは、裏返せば未来が見えているということだ。到達するところを見通せるようになり、一方で自分の現