日々是短歌、ひりだす哉。 3/28(木) / 2
なんと!
一発で、頭に降りてきました。
(これが、小説のアイデアだったらいいのに! っもう!)
なんか言うた 首すじ見られ僕は赤らみ
濡れ光るグロスにハッとなんの日
下記は今日の玄人の二首です
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる
俵万智
■ミニ解説
解釈の幅が広い! ため息って、明るいため息なの? 暗いため息なの?
そんな曖昧な感じ、そのまま歌になっている。読み手によっては「少し厚めにハム切ってみる」に明るさをみる。「ため息」に悩みを感じる。
その決定打が「どうするわけでもないけれど」という言葉だ。
落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように
黒田三郎
「紙風船」『現代日本詩集〈第21〉もっと高く』(1964年、思潮社
所蔵)
■ミニ解説
この詩は比喩を主体が逆転している。主眼は打ち上げたい願いにあるはずなのに、それを敢えて比喩にして、本来ならば比喩であるはずの紙風船を実景にしている。メッセージが軽やかな紙風船のイメージに託されている(中略)それによって読者は「願いごと」の内容を、決して重苦しすぎるものとは感じない。
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