『春は下から』
春は下から やってくるんだって
いつか誰かの詩で読んだ
風よりも 光よりも先に
土がだんだんやわらかくなって
そうしたら もう春なんだって
うつむいたまま 歩いていたの
自分に自信が持てなくて
ひとりで佇んだ野原の真ん中
足もとにオオイヌフグリが咲いていた
まだ雪も残っているのに
風もこんなに冷たいのに
よく見たら
たくさんの春の野花に
わたしは囲まれて立っていた
うつむいていたから見つけれた 足もとの春に
下を向いて歩くのも素敵だと
顔をあげて歩いた帰り道
少しくらいつらくても お外に出られたら元気になれるよ
≪春は下から やってくるんだって≫
2014年2月の詩
Be with you
小絵
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします。
いただいたサポートは、ひらめき探しに使わせていただきます。