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望月の創作部屋にようこそ!ご縁をいただき、誠にありがとうございます♪ 存分にのぞいていってくださいませ! 以下、当マガジン「創作物のぞき部屋」の構成と各リンクページになります。 。+゚+。・゚・。+*+。・★・。+*+。・☆・。+*+。・★・。+*+。・゚・。+゚+。。+゚+。・゚・。+*+。・★・。+*+。・☆・。 部屋別へのご案内看板当ページは作品を電子書籍化したものを掲載しています。 ●長編 10万文字以上ある長めの作品。 東京異界録 霊力が常人より強い
※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。 たけたちが源家に住み始めてから二ヶ月余り。季節は移り変わり、夜に蛍の光が現れる頃である。 とはいえ、たけの頭には仇討ちで一杯。乙女は花より刀を愛する節があり、今日も今日とて朝から光正(みつまさ)に挑みっぱなしだ。 当然、全て惨敗である。 「姉貴さあ~。もうちょい頭使いなよ。さすがにさ」 「弓が不得手なのだ。仕方なかろう」 「だからってさあ。毎回毎回、馬鹿正直に真っ正面から
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※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おやぎ(雄山羊、牡山羊、親木) 立派な仔を産んでくれてなあ。これで今年も何とかなりそうだ。ほら。 そうだな、取引先も決まったし、まだ蓄えもあるから今夜はいいだろう。 久々のご馳走としゃれこもうじゃないか。ほらお前たちも手伝いなさい。 さてっと。子供たちに苦労さはさせられない。これからが勝負どころになるからな。
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※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。 日が昇っているうち、たけは結局、真っ正面から勝負を挑んできた。やはり、武家の娘だけあって、正々堂々が基本、と思っているからだろう。その点、庶民育ちの明心(あこ)は生きるためなら手段を選ばないところがある。 もちろん、これが卑しいなどと、光正(みつまさ)は思っていない。武士には武士の、庶民には庶民の生きかたがあるというだけだ。それに、影に調べてもらった背景では、選んでなどいられず致
※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●祖(おや、ソ) まあ、百年の時が流れれば時代が変わるのも無理はない。当然だろう。 人の心は移ろうもの。むしろその期間に何もないことのほうが珍しいさ。 このシマグニではそういう時期があったように記憶しているね。それにしても。 どの時代の女性も美しいが。今は今で過去にないようなことも起きてて楽しいよ。
※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●祖(おや、ソ) ふうん、そういうことか。おかしいとは思ってたんだよ、急に変わったからな。 みんな疑問に思ってたさ。いきなり給付金の額を増やすようにしたり、な。 あんたのその姿、開祖が見たらどう思うか。きっと命とられるだろうよ。 知らないかい。彼はかなりの潔癖症さ。歪んだ方法で金を集めたってら、ね。
※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。 夕餉後、たけは用意された寝具に包まると、気疲れもあってかすぐに深い闇へと落ちた。 ふ、と、意識が戻ると、辺り一面火の海と化している。だが、不思議と落ち着いている、奇妙な感覚があった。 ぼんやりと周囲を眺めると、見覚えのある掛け軸があった。幼い頃から目にしていた、力強く書かれた言葉だ。 揺れる火の中、遠くから悲鳴が聞こえた。男のものである。 たけは急に頭がさえると、熱源をかき
※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おもり(重り、錘、御守り) やるせないよな。国家への忠誠を仇で返されて自由を失うなんてよ。 ここだけの話だ。体がああなっても、おやっさんはこの国を愛してるんだ。 諦めるつもりはないってよ。腐った膿を搾り出すには信念と愛国心なんだと。 すごい人さ。地道な協力要請が功を奏し始めてる。改革もあと一歩ってところだな。
※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●表沙汰(おもてざた) これで一件落着、ってね。父さんの仇はうてたけれど。すっきりしないなあ。 まさか、まだ続きがあったりしてね。思ったよりでかいのが後ろだったから。 どうにしてもやりきった感はある。さてっと、お掃除の時間になったようで。 後処理まできちんとできるか心配だけど。ここまできたし、まあいいか。
※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。 「今日からここがそなたの部屋だ。隣には若様の部屋があるが、分かっていような」 「ご心配召さるな。寝首を掻くなど武士の恥」 「ならば良い。そうじゃ。私はうめ、若様のお目付け役じゃよ」 「うめ殿か。宜しくお頼み致す」 と頭を下げる、たけ。次期当主の光正の乳母で、現当主とは乳兄妹だという。 それにしても油断ならない雰囲気を持つ方だ。本当にただのお目付け役なのか。 気の小さい者