スケッチと、冬のとある楽しみのこと。
こんにちは、青井です。
◇今回のスケッチはこちら。
メマツヨイグサの種鞘。
初めて食べた『フェイジョア』という果物。
洗濯バサミ。
シードルのコルク栓。
練香を焚いたこと
を描きました。
今回はこの練香について、お話させてください☻
◇練香のこと
「練香」というと練り香水をイメージする人もいるかと思いますが
今回のものの場合、日本伝統のお香の一種で
香原料を蜜などと一緒に練り上げて
丸薬のように小さく丸めて熟成させた半生のお香のことです。
半生状なので、一般的な線香やコーン香などと違って
直接火をつけるのではなく、熱で温めることによって香らせます。
そのため煙が上がらず、また香りに煙たさが混じることがないので
まじりっ気のない香原料の香りを楽しめる。
蜜で練り上げ熟成させるという工程も手伝ってか
こっくりと深く、とてもまろやかに香るという特徴もあります。
なので、気温や湿度の高い季節にはあまり手が伸びないのだけど
寒い季節になってくると
シチューやチョコレートなどの濃厚な味が恋しくなるように
練香の重厚なまろやかさが懐かしくなって
毎年寒くなるとその存在を思い出しては焚く、といった感じ。
勿論、猫のいない部屋でこっそり…です☻
◇香炉のこと
通常は一般的な香炉に灰を敷き、親指の爪程の小さな炭をおこして
その近くに練香を置くことで温め香らせるのですが
私が使用しているのは
フランキンセンスなどの樹脂を焚くための香炉で
皿の高さを変えることで火力を調整できる便利なもの。
樹脂用香炉や茶香炉は
皿の下からティーライトキャンドルなどで熱を当てるので
灰も炭も必要なく、気軽に練香を楽しめます。
ちなみに、似た形状のものにアロマポットがありますが
アロマポットは空焚き禁止のものが多いため
練香を楽しむ際には避けた方がいいかもしれません。
◇練香づくりのすすめ
今回スケッチした練香は、私の手づくり。
市販のものも素敵ですが
自分好みにアレンジできるのが手づくりの良さだなぁ。
今回焚いたものには、庭のミントの葉を干して
粉に挽いたものを混ぜ込んでいます。
正直、その他の香原料の香りが強いので
いざ焚いている時にミントは全然感じられない😂
(練香自体に鼻を近づければ分かるんですけどね)
でも、いいのだ。
ミントを摘んで、干して、粉にしてるその時間
わくわくできてとても幸せだったから。
出来や結果がどうだったとして
その工程そのものに喜びがあること。
これも自分の手を使って何かを作ることの
大きな喜びの1つだって思う。
練香は焚くだけでも十分にリラックスできますが
自分で作ってみるのも本当におすすめ。
作っている間、ずーっと良い香りがして気分がいいし
単純作業なので頭が空っぽになります😌
料理用の蜂蜜やシナモン、クローブ、オールスパイスなどでも作れますが
日本の伝統的な香りが好きな人は
一通りの香原料がセットになった練香づくりキットなどもあります。
興味のある方は是非。
しっかりしたお椀と丈夫な匙などがあればつくれますが
きちんと作りたい方は、乳鉢と乳棒のセットがあると尚よしです。
焚く際にはどうぞ火の取り扱いにはお気をつけくださいね。
今回は私の密かな冬の楽しみについて語ってみました。
読んでくれてありがとう☻
すっかり冬らしい気候になって、毎日寒いですね。
皆さんもどうぞ、温かくして過ごしてくださいね。