映画「破墓(パミョ)」感想
前情報は全然入れなかった。予告編すら見てなかった。映画館でも予告編が流れなかった。この映画を知ったのはTwitter(Xとは呼ばない派)で見かけたからだ。(オカルトエンタメ大学だったかな?)墓からヤベェもんが出てきたって話、ってことしか知らなかった。だけど、これは良さそうだと思って行くことに決めていた。公式のこの写真の良さに惹かれたのかもしれない。このやべえもん見つけちまった感がすごい良いよね。
あらすじ
感想
面白かった。4人のチームがいい味出してたよね。金のため、ビジネスで繋がっているチームなんだけど、それ以上の何か、絆があったように見えた。134分って比較的長めの映画だけど、展開が早くて、退屈するような時間がなかった。
最初考えていた展開で話が収束しちゃって、もう話が終わったのかと思ったら、予想外の展開でまだ続くのか、まだ出てくるのかって、2段3段と想像を超えてくるのが面白かったね。
大雑把なイメージは除霊もの
墓の下からやべえもんが出てくるんだけど、ものすごい大雑把にジャンルを括るなら除霊、ゴーストバスターズ的な映画なんだろうね。もちろん、正確に表現すると違うんだけど、イメージはそんな感じ。それぞれの登場人物が自分の専門分野の仕事をきっちりこなすプロフェッショナルって感じで、気持ちの良いチームだったよね。
今調べて知ったけど、巫堂ってのはムーダンって読むらしい。死者と対話できるシャーマン、どうやら予言なんかもできるらしい。紅一点のファリムは巫堂。弟子のイケメン巫堂のボンギル。土を舐める風水師で渋いオジのサンドク。なんか色々やってる葬式の便利屋みたいなヨングン。この4人がチームを組んで墓の下から出てきたやべえもんに立ち向かうっていう話。
美男美女の巫堂の二人はめちゃくちゃ活躍する場面あるんだけど、なんだかんだ風水師のサンドクがカッコよかったよね。オッサンがかっこいいのはいいよね。風水師って土地の善し悪しがわかるだけだから、そんなに活躍する何かがあるわけでもないんだけど、年長者としてね、リーダー的な感じで存在感があるんだよね。渋オジいいよね。
全員キャラが立ってるから、続編とかも作れそうだよね。韓国ナンバーワンヒット作らしいし、実際作ってそうな気さえする。それぐらいいい映画だったね。
文化の違い
やっぱり韓国映画を見ると文化の違いをひしひしと感じる。日本と割と似てるからこそ違いが明確になる感じとかあるかな。墓地に風水的にいい土地をめちゃくちゃ重視するところとか、日本にもあるのかもしれないけど、そんなに聞いたことはない。風水師って職業として成立するってことは、やっぱり日本とは感覚が違うんだと思う。
火葬に対する考え方も全然違ってそうだね。日本人は火葬に対してまったく忌避感がないけど、韓国の場合は土葬もするみたいで、火葬は宗教的になんかあるようなことを言っていた。(忘れた)
巫堂の儀式もすごい独特な感じがしたよね。太鼓のような楽器でリズムをとりながら呪文?祝詞?を歌うように唱えて、動物の死骸並べて、刃物で切り付ける。顔に血を塗りたくる。だんだんとトランス状態になる? みたいな感じでわけのわからない儀式だった。まあ、宗教的な儀式で分かるものなんてないけど。
あと馬の血ね。霊的な存在に強い効果があるらしい馬の血。なんかやたらと出番があるけど、あんなたくさんの馬の血が調達できるってどうなってるんだろうね。巫堂向けに馬の血を売ってる業者とかいるのかな。
韓国語一部だけ理解できる問題
これ韓国映画見るといつも思うけど、今回は「30分」が理解できた。韓国語でも「さんじゅっぷん」と発音していて聞き取れた。他にも一つ聞き取れた単語があったんだけど、忘れてしまった😣
日本要素
話のオチの部分というか、黒幕というか、なんというか、つまり、墓の奥底に埋まっていたものが、ガッツリ日本と関わっているんだよね。日本と無関係じゃない話だから、最初の飛行機のシーンで巫堂のファリムに日本語を喋らせたんだろうね。彼女は日本語を喋れるって印象付けておかないと、後々のアレが出てくるシーンで違和感になっちゃうかもしれないから。
正直アレの正体が何なのかいまいちわからなかった。アレがなんで戦争時のドサクサに紛れて韓国に渡ってあんなところに埋められていたのか。なんでアレが北に進軍しようとしていたのか。朝鮮半島に対する呪いみたいなものなのあれ。いまいち飲み込めなかった。2回3回と見れば理解できるのかな。サブスクに来たら見てみよう。
それにしてもアレの強者感がすごかったよね。圧倒的な存在感。初めて出てきた時、巫堂の二人の「あ、これ死んだわ」って感じがヤバさを物語っていた。一つだけ問題があるとすれば、日本語がちょっとぎこちなくて、日本人が見ると違和感があるところだろうね。まあ、外国映画だから仕方ない面もあるけどね。
おわりに
書きかけで一週間以上放置してしまった😅
さすが韓国ナンバーワンヒットだけあって、オカルトがテーマなのに万人が楽しめるようなエンターテインメントに仕上がっていて、非常に面白い映画だったと思う。(たぶん)ホラー映画だけど、ホラー的な演出はあれど本気で怖がらせてくるわけじゃないから、ホラーが苦手な人でも十分見れるし楽しめるんじゃないかな。もし続編が出たら絶対に見に行くと思う。