今日から成人年齢が18歳なら、18歳からお酒を飲んでも良いですか?
ご存知の方も多いかと思いますが、
本日より成人年齢が『18歳』に引き下げられます。
これはなんと、146年ぶりの年齢引き下げです。
1876年に『成人は20歳にしましょうよ』という事が決まったのですが、それからここまで、変わることなくきたんですね。
選挙権に関してはすでに
年齢の引き下げが行われていましたよね。
それまで『20歳以上』とされてきた
選挙権年齢が2016年6月より
『18歳以上』に引き下げられています
これまで、20歳にならなければ出来なかった事が
18歳から出来るようになるわけです。
『飲酒は二十歳を過ぎてから』というのは
知らない方はいないと思いますが、
今回の引き下げによって、
飲酒なども、18歳から可能になるのでしょうか?
その辺を今回は一緒に確認していきたいと思います。
🌸成人年齢引き下げによって
『18歳』からできるようになったこと
今回の成人年齢引き下げによって
以下のようなものが18歳でも
出来るようになりました。
他にも、
パスポートの取得に関して
これまで『5年』だったものが
→10年パスポートの取得が可能になりました。
『できることが増える』という事は、
同時に
『責任も増える』という事でもあります。
できることが増えた事によって出てくる問題には、
どのようなものが考えられるでしょうか?
今回は、『親の同意なしでの契約』という項目を
ピックアップして少しお話していきたいと思います。
◼️『親の同意がなくても契約が出来るようになると出てくる問題』について
これまで、未成年者の場合は
親の同意(書面にサイン・押印など)が必要だったのが、今日から“一人で契約が可能になります”
親の同意なく、契約が出来るようになって
『嬉しい!』と感じる方もいるかもしれませんが、
これにより何が変わるのかと言うと、
契約の『取消し』が出来なくなります。
(※補足して、ちゃんと言うと『未成年者取消権』がなくなります。詐欺や脅迫による取消しの話とは別です)
これまで、親(など)の同意なしで
未成年者が契約をしてしまった場合、
『未成年者』である事を理由に
契約を取り消す事が可能でした。
未成年者というのは、まだまだ判断能力も未熟なため、
悪い人に騙されて、変なものを買わされたりしないように、『その未成年者を守るため』にこの制度が存在しています。
この制度によって、もし契約をしてしまった場合でも
親などの同意を得ずに結んだ契約は
原則としてあとから取消しが可能なんですね。
これが『未成年者取消権』です。
ですので、20歳になるまでは『取消権』というのが認められていたわけです。
それが、今回の適用により、18歳と19歳については、その対象から外れてしまいます。
これまでは『親の同意が無いこと+未成年者』であることを理由に取消しできていたことが、
取消し出来なくなるわけです。
これにより
悪徳商法業者からも狙われやすくなります。
非常にターゲットになりやすいので
お金のトラブルに注意が必要になってくるわけですが
それに伴って
親の役割も変わってきますよね。
これまでよりも
社会の事だったり、契約の仕組みや落とし穴、政治に関することなども早い段階で教えたりする必要があるように思います。
ただ、
学んだとしても防ぎきれるかどうかは別の問題で、
知っていたとしても防げないこともあります。
その場合大事になってくるのが
『相談する力』と『断る力』です。
自分の頭でしっかり考えて答えを出すことも大切ですが、一度誰かに相談した上で決めることも必要になってくるかと思います。
それから、必要のないものは
言いづらくても、負けそうでも、
きっぱり『必要ありません!』と言える勇気や、
知り合いからのお願いであっても
『断る』ということの大切さを理解しましょう。
まず未然に防ぐという意味で『断る力』が要求されますが、上手い言葉を使って
契約させられてしまう場合も考えられます。
“断れなかった”
“契約をしてしまった”
そんな時に必要になってくるのが
『相談する力』です。
『どうしたら良いんだろう?..』『隠したい..』と悩むかもしれませんが、 相談できる力を身につけてこそ立派な大人です。
一人で悩んでて良いことはありません。
周りに頼ることの方が賢明です。
親として出来ることは、普段からコミニュケーションを取ったり、よく話をするようにして、
何かあったときはすぐに相談できる存在であるように努めることであったり、
『こういう時はこういう解決策がある』
ということを予め一緒に学んでおくことも必要です。
こういう時は、こういう相談機関や相談先があるってことを伝えておくことも大切だと思います。
これは親だけの責任ではないので、
契約をする側の人間も、
自分でしっかり事前に調べるなどして
相談機関や対応について知っておくことも大切です。
親でなくても、信頼して相談できる存在を身近においておきましょう。
ここで、最初に出した話題へ帰りますが、
『飲酒』に関しては
これまでと同様に
20歳にならないとできないこと
になります。
成人年齢が引き下げられたからといって、
何でも18歳から認められるわけではないんですね。
他にも、これまで同様に
20歳にならないとできないことには
以下のようなものがあります。
🌸これまでと変わらず、20歳にならないとできないこと
他にも..
『国民年金』に関しても、これまでと変わりません。
何がこれまでと変わらなくて、
何が出来るようになったのかは、
『なぜその年齢に決めたのか』を考えたら
自ずと答えが出てくると思います。
例えば、選挙権年齢が引き下げられたのは
なぜですか?
それは、現在の日本の状況を考えたら分かりますよね。
現在の日本は、人口減少社会を迎え、少子高齢化が進んでいます。
そんな中で、若い世代がより早く選挙権を持つことで、『社会の担い手である』という意識を持って、主体的に政治にかかわる若者が増えて欲しいとの願いが込められて、こうした年齢の引き下げに繋がったわけです。
実際、今の若者って本当に賢くて大人っぽいですし
これからの若者に期待が高まるのを感じます。
146年ぶりの成人年齢の引き下げということですが、
やっと、国際基準に仲間入りしたなって感じですよね。
他にも、タイトルで出した『飲酒』に関してですが、
なぜ『20歳を過ぎてから』なのか
その理由を考えたら、納得できると思います。
たばこ(喫煙)もそうですが、 心身共に発達段階にある20歳未満の心身にとっては、
お酒もたばこも『害(毒)』でしかありません。
大人に比べて、アルコール分解能力も未熟ですので、
脳細胞への悪影響や臓器の機能抑制などの重大な問題に繋がります。
20歳未満という年齢は、脳を形成する上で非常に重要な期間です。
まだ脳が形成されている途中での
形成段階で飲酒をすると神経細胞を破壊したり、
記憶を司る『海馬』が小さくなることで、
記憶力が低下し、学習にも悪影響を及ぼします。
こういった理由から
20歳を過ぎないとお酒は飲んだらいけないよ
ということになっているんですね。
それを考えたら、
成人年齢が18歳になったからといって、
飲酒できる年齢も一緒に動くことがない理由も
納得できるかと思います。
ここまで、『引き下げ』について話をしてきましたが、
“今日から変わること”には
『料金の値上げ』なんかもありますよね。
高速道路料金や電気代の値上げ
それから、食料品やトイレットペーパーなどの
料金も値上げされます。
うまい棒は12円になりました🥺
(※子供たちのお駄賃でも買える『10円』という値段にこだわって、1979年の発売以来、ここまで価格改定せずやってきたうまい棒の『やおきん』さんには頭が下がります。めちゃくちゃ格好いいですよね。2円分の値上げに対するこれからの決意も素晴らしくて、凄く応援したくなる🥺📣)
他にも
「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(略して『プラスチック資源循環法』)も
本日施行された新しい法律です。
まずは、エコバッグのような私たち個人の
意識の改革が第一歩ではありますが、
Plastic Management Indexで日本は
世界第二位の位置にいることを考えると
企業による取り組みや協力等も
今後益々必要なのではないなかなと思いますし、
もっと力を入れてほしいですよね。
もちろん、私たち個人も
これから更に意識を強く持って、環境問題についても
考えていきたいと思います🌍️🌱
脱線しまくりでしたが、
最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございます🙌🌠