恋をしたくなる『僕の好きな人がよく眠れますように』中村航

「甘〜い恋愛小説を読みたい！でも手を出しづらい...」

そんな方は是非、『僕の好きな人がよく眠れますように』を読んでみてください。

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『僕の好きな人がよく眠れますように』
作者：中村航
出版社：角川文庫

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一言で言うと「不倫」のお話です。

ですが、「不倫」という言葉から連想されるようなドロドロした恋愛模様は感じません。
読んでいるうちに、二人が「不倫」しているという事実をなぜか忘れてしまいます。

二人の会話はすごくかわいくて甘い、でも一風変わっていて、言葉遊びのような会話劇が繰り広げられます。

著者・中村航さんの言葉選びはとても美しくて、おもしろくて、ピッタリとはまっていて、すんなりと入ってきます。

自分も登場人物・めぐに恋してるんじゃないかと錯覚に陥ります。

その中でも、特に心に残ったフレーズです。

・「ラブの世界にダイブだこのやろう」
・「好きスパークだよ」
・「止まって見えるくらい好き」
・「恋は寸止めが美しい」

このフレーズを見ただけで、読みたくなりませんか？

不倫はもちろんいけないことですが、二人の恋には共感できる何かがあるのです。
これが「恋」のあるべき姿なのではないか、とも思わされます。
二人は「好き同士」になることは決まっていて、でも知らなくて、知った時には「好きだけど一緒にいられない関係」になってしまっていたのではないでしょうか？
出会う順番は変えられなかったから。

恋の無敵さを思い出し、恋したくなる、恥ずかしくなるほどキュンキュンしてしまう物語です。

最後に

今回は中村航さんの『僕の好きな人がよく眠れますように』の紹介をしました。

改めて、この小説は「甘い恋愛小説を読みたいけどなかなか手を出せない人」におすすめの小説です。

楽しい表現がたくさん使われていて、恋愛小説初心者の方はもちろん、小説をあまり読んだことのない方にもおすすめの本です。

是非読んでみてください！

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