「英雄編」にまだ間に合う!!『コンフィデンスマンJP』の各話あらすじ完全版 ~見落としがちな小ネタ・時系列考察を添えて~
こんな人におすすめ!!
おばんです。青です。
今回は『コンフィデンスマンJP』のあらすじまとめ的な何か。
今でこそ”VOD(ビデオ・オンデマンド)”が台頭しまして、ドクターXの大学病院並みに衰退の一途をたどってるテレビ業界のように感じますが、そんな最中でも私個人が屈指で好きな国内ドラマがありまして、それが『コンフィデンスマンJP』でございます。
ストーリーとしては長澤まさみ・東出昌大・小日向文世演じる詐欺師たちが”コミカルに悪い奴らから金をだまし取る”って感じの話でして、その過程で視聴者である我々まで色々騙されちゃう、でも騙されることが快感になっちゃうくらいストーリーが作りこまれてて面白い。
それもそのはず、脚本は堺雅人さん主演のリーガルハイも手掛けた古沢良太さん。目が離せないくらい面白い。
ストーリーが作りこまれてるっつってもシリーズ通して練られた話が展開されているってわけではなくて、しっかり1話完結で面白い話が展開されていくから手軽に楽しめるのがポイント高め。
真犯人フラグみたいにずーーーっと同じ話引っ張られると、どうも集中力が続かない性格なもんでごくせんスタイルがめちゃくちゃ好き。
しかしながら、記事を書いている時点での最新作「プリンセス編」でだいぶ一区切りついたし、東出さんの一件もあったので続編はもうこないかなあって勝手に思っていたのですが、なんと英雄編が公開してるではありませんか。
というわけで今回は、英雄編を見るにあたりせっかくドラマを見直したので、そのストーリーや目に付いたところ、特に、たま~に話のキーになったり散りばめられ小ネタになったりしてる各話の時系列についてまとめていこうかと思いますのでどうぞ。
※再三になりますが、一度見た方向けで各話の大筋をまとめているのでごりっごりのネタバレ注意です。面白い作品なので一度は自ら見ることをお勧めします。先日公開された英雄編についてはまだ僕は見ていないのでそこは全然大丈夫!
自分で見たい、見返したいという人はドラマ版はFODで、映画はPrime Videoで見よう。
時系列まとめてみた
図解
正直言うと作り物であるドラマの時系列をわざわざ追うのもナンセンスだよなあと思いつつも、皆さんご存じの通り最終話で時系列に関して特大の引っ掛けを食らったので、見返すにあたってとても気になって考察してみた次第。
それぞれの計画の実行期間を所感で適当に見積もって推定したり、各話で日時について記載があったところは見漏らさないようにしたりして前後関係についてまとめてみました。。
思考過程
以下、時系列の考察にあたって前後関係の特定の際の思考を書いた雑多なメモ。だいぶ長いのであらすじ見たい人は飛ばすこと推奨。
基準となるのは
・五十嵐の参戦時期
・以下の”日時に関して明確な描写があったところ”
鉢巻さん→西崎モーターズ社長&ホステス→五か月後にリチャードが赤星にやられるという流れは確実なので当然ながら0話→1話。
1話で出てきたチョビ髭さんだったが、スポーツ編で久しぶりに出てきたと言うボクちゃんの描写&この時既に五十嵐と知り合っているボクちゃんから考えるとスポーツ編は1話から最低でも半年経ったものかなあと推測。(彼らの計画の規模的に数か月会わないとかはザラだと考え、久しぶりという感想が出てくるのは少なく見積もっても半年かなあと予測。そもそもドラマ上で久しぶりであるというメタ的な描写と考えるとなんも意味なさないんですけどね。)
そしてこのスポーツ編だけど、エンディングで熱海チーターズ結成から二年後にプロ初勝利して感極まってる小池徹平の描写とは対照的に、ロマンス編で赤星杯2019に優勝している小池徹平の描写は勝利にこなれている感が写ったのでスポーツ編って最低でも二年前である2017じゃね?ってなるんだけどここで時空歪んじゃうな。
というのも、ボクちゃんが五十嵐と知り合ったのは2018年4月以降(ダー子の桜田リゾートへ提出した履歴書より)。
なので、赤星杯=アマチュアの大会でそれには優勝してたけど、プロリーグでは勝ち星が二年間もとれなかったってことか。苦労したんやな熱海チーターズ。
ってことで時系列の特定材料となる要素の一つはこれっすね。
・五十嵐とボクちゃんが知り合い
Yes→2018年4月以降(2→3~9,映画)
No→2018年4月以前(最終回~1)
ってことで最終話→1→2>>>3~9の流れはほぼ確実か。小手さん副音声まで務めるほどの準レギュだから3話以降で出てない回は無かったはず。
にしてもそうなると経営者としての手腕がやばいのはしずちゃんこと桜田しず子。しずちゃん失脚は少なく見積もってもダー子入社から2ヶ月つまり2018年6月(八五郎島が栄えていなかった=夏場じゃない且つ、ラフな格好のボクちゃん・ダー子のスーツ姿にもかかわらずわりと寒くなさそうにしているのから見てもかなり速攻決着だけどこれが一番納得かなと思う。桜田リゾートが経営する旅館でのダー子の研修期間を1ヶ月程度とすればまあまあまあ納得)。その1年後つまり2019年6月に旅館跡地に建った桜田リゾートを訪れており、そこでしずちゃんが復帰を目論んでいることを話すダー子たちや、すでに商品化している弁天水。
対してロマンス編が2019付近(赤星杯が2019のため)にはすでに120店舗展開されているゲストハウスみちくさ、ロマンス編の実行期間をかなり多く見積もっても、そこまで店舗展開するのに1年程度ということに。すげえよしずちゃん。
ん?そうなると2019時点で温泉でダー子たちが話してた”目論む”って表現がおかしいか?
「(2018年6月)しずちゃん失脚当初からゲストハウスみちくさ立ち上げ→栄える→1年後温泉でダー子たちは噂程度に話す→直後の夏にモナコと出会いin香港でゲストハウスを目の当たり(2019年8月)」と考えればなくはないか。ここでロマンス編を夏って決めてるのは登場人物が半袖を着ている季節感的に。
そこからプリンセス編を逆算しても多分嚙み合う。北大路欣也と香港で出会っているのがプリンセス編の二年前なんだよね。このとき=ロマンス編って考えたら、2021に関水渚はプリンセスになるってことになる。プリンセス編のあのお勉強の期間で五か月とか取ってた気がするから実行期間1年、つまり2020→2021くらいってのは妥当かなあ。しかしながらその期間ダー子は拘束されてたはずだから、マジでなんも出来なかったことになるけど。ちょっとプリンセス編見直さないとダメかもなこれ。
とまあ前と後ろの大枠は
"コンフィデンスマン編(最終話)→
ゴッドファーザー編(第1話)→
リゾート王編(第2話):2018年6月→
■■■→
2019年8月:ロマンス編→運勢編→プリンセス編”
と大枠は定まったように感じる。
あとはこの■■■の間:14か月での3-9の割り当てなんだけど、情報を書き出すと
これを見てまとめるにあたって一番重要そうなのがハードボイルドになってしまったリチャードなのすごく面白いな。
これをなんとか図にしたのが上に貼ったやつです。つってもこのメモ書きをしている俺は、まだ図を書いていない俺なのでこれから作るんですけども。頑張れ俺。
ここまで読んでいる人がいるかわかんないけど、このメモ書きは各話あらすじをまとめた後に書いているので、これからあらすじを読む場合は矛盾してくるかもしれないから悪しからず。
こんなことに時間かけてるの俺くらいかもしれないけど、ここの日時の描写見逃してるよとか、あまりに矛盾している点があったらコメントで教えてください!!
第1話・ゴッドファーザー編
とある自動車会社の社長に突発的に集められた、東出昌大演じる”心人(はあと)”と長澤まさみ演じる”夜桜の麗”、小日向文世演じる””がカジノで一芝居打って悪徳ホステス相手に金をだまし取るとこから物語がスタートする、、、
わけではなくて、実際には心人は”ボクちゃん”、夜桜の麗は”ダー子”、は”リチャード”というコードネームを持っていて、協力していた「脱税社長」すら名前を騙ってお金をだまし取る計画だった。。。というところから始まったコンフィデンスマンJP。
今回のターゲットは、江口洋介演じるジャパニーズやくーざ”赤星栄介”。
冒頭の詐欺から五か月後、リチャードが貨物船船長に扮し、赤星さんが脱税でたんまり蓄えた金を海外へ運ぶのに協力、そこを『マルサの女』よろしく国税局査察部に扮したダー子がだまし取るつもりがリチャードがバレて返り討ち。
その復讐をするため、ボクちゃんは航空会社のドラ息子、ダー子はドラ息子の違法空輸の使いっぱしりCA役。リチャードがやられた三か月後には本当にCAになっちゃうんだからダー子ヤバすぎ。頭がいいというか要領がいいというか天才というかなんというか。ボクちゃんの言う通りまともに仕事したらまともに凄い人になってたよあんた。
そんなこんなで、赤星さんの信頼を勝ち取る、というよりも”だれも信用せず他人を支配することで成り上がった”という赤星さんの本質を見抜くことで脱税資産をだまし取ることに成功、リチャードの敵を取ったわけっすね。
まあリチャードがやられたっつーのも、ボクちゃんをたきつけるための噓なんですけど。たきつけるっつーかボクちゃんを不憫にしたいっつーダー子の作戦か。
そんなこんなで赤星さんの隠し資産:20億円をだまし取ることに成功。
しかし費やした予算から差し引いてったら、儲けは残念ながら子どものお小遣い程度。チャーター便とか使ったからね。残念っすね。
にしても見ていた当時は、何で赤星さんが鳥取砂丘にスカイダイビングする(違法空輸するチャーターがバードシューティングにあって荷量を減らすために資産を捨てた”ふり”をしたのを赤星さんは取りに行った)選択を取るって言いきれたのかなって思ったけど。
改めて文字に起こすと、”他人を信頼せずに”のし上がった赤星さんは部下などではなく自分で取りに行くにきまってるという決め打ちを見事に予測している、ダー子の計画力というか予知能力というか、この時からその予見能力は発揮されていたのだなと今見返すと思います。
空港で『マルサの女』ならぬマルサの男してたチョビ髭さんが返り討ちにあったときは、一時はどうなることかと思ったけど、しっかりここまで計画の範囲内で飛行機の中でだまし取ってったのでめちゃくちゃ天晴だったし、次回予告の小手伸也さんのナレーションの言う通り、まさに騙されることに快感を覚えてしまった一話でした。
第2話・リゾート王編
2話はロシアンマフィアに寿司屋を買い取らせるのを失敗したとこからスタート。毎度のことながら詐欺師辞めるって言うボクちゃん。でも二か月後には帰ってきちゃうボクちゃん。結局、詐欺師稼業が身についててダー子の言う通り性根はクズなのかしらボクちゃん。
今回のオサカナは吉瀬美智子演じる桜田リゾート社長、観光業界を牛耳る勢いの”桜田しず子”ちゃん。足を洗うって息巻いたボクちゃんがバイトを始めた旅館を、あくどい形で買収したのが桜田リゾートだったのが今回のターゲットとなったきっかけ。だまし取った金を女将に寄付して旅館の復興をしたいというわけです。
そんな静ちゃんが欲しがってるのは統合型リゾート開発の対象となる土地の情報。その開発が進められる場所にホテルを先に作って一人勝ちっていうのが魂胆。そのためには”悪い奴”やら”怖い輩”やらも利用する。
そこをついて静ちゃんもとい桜田リゾートからお金をだまし取るため、ダー子はIRリゾート開発の指揮を執る国土交通省の水内大臣とパイプのある”新入社員”として桜田リゾートに就職、リチャードは”水内大臣の懐刀”に扮して開発地域の情報を横流し、ボクちゃんはその情報を基に静ちゃんが買うであろうほぼ無人島の”土地の所有者”。
にしても就職できるんだからダー子まともに働きなよ。言っても無駄か。ボクちゃんもこのセリフ言ってたわ。
ここで注目しておきたいのが、ダー子がバスの中で読んでる本。
これ恐らくなんですけど、この回のだいぶあと、内村光良を騙す「第6話・古代遺跡編」の勉強なんじゃねって思うんすよ。古代遺跡編では土器の出土を偽装したりしていたので、その勉強なのでは?ってことっす。(この情報から時間関係は第2話>第6話という形で直近であると推定。少なくとも前後関係はこの通りであるはず。)
とまあそれは置いといて、計画は順調、、、だったんですが、ボクちゃんの甘々な部分が出てしまって、桜田静子のバックグラウンドに同情、甘さが裏目に出たのもあってボクちゃんは偽物であると見抜かれてしまい、小手伸也扮する”怖い輩”に拳銃でさよならされ、桜田静子は本当の八五郎島の所有者と実弾3億で取引してしまう。
とまあそんなわけはなくて、実際は小手伸也演じる”五十嵐”も静ちゃんに潜り込んでいたダー子の子猫ちゃん。ダー子はボクちゃんの甘さ・静ちゃんに見抜かれることまで見越しており、ボクちゃんが間借りするための島の所有者(偽物)を用意していた。
したがって、しずちゃんが取引した”島の所有者”=”島の所有者(偽物)”。この子猫ちゃんその後見ないけど、どうしてるのかしら。
そうなると「おいおいちょっとまてい」と。ボクちゃんが計画を持ってくる前に既に五十嵐や八五郎島の所有者(偽物)を潜り込ませてたってことじゃあないか?
その通り、ダー子はもとよりボクちゃんすら騙すことを計画に組み込んでいたようなんです。それどころか、ボクちゃんがバイトをしていた旅館へ導いたのもダー子、サブリミナル効果でその温泉旅館を刷り込んで買収寸前の旅館へと導いたわけです。
末恐ろしやダー子さん。そして不憫面白いボクちゃん。
そんなこんなで静ちゃんからは無事お金をだまし取り、時は1年経ちまして、旅館の跡地に出来た桜田リゾートへ泊りに来た詐欺師御一行。
ボクちゃんが密かに思いを寄せていた女将に寄付した1.5億は、虚しくも旅館経営には嫌気がさしていたと述べる女将の小料理屋開店資金となっており、旅館跡には悠々と桜田リゾートが建っていた。旅館で一緒に働いてたはずの従業員に話しかけるボクちゃんだが、その従業員にも忘れられてる始末。どんまいボクちゃん。
静ちゃんはどうやら負けじとゲストハウス「みちくさ」を始めて、夫婦でゼロから観光業界をのし上がろうという感じ。(映画 第一作 ロマンス編にこのゲストハウスが登場。世界に展開しているという発展ぶりから、第2話>>>>>>ロマンス編であることが分かる。)
エンディングで長澤まさみのありがた~い入浴シーンなわけですがここでまた小ネタが差し込まれておりまして。
これは第8話・美のカリスマ編でRYOさん扮するコスメ会社社長に売りつけた”弁天水”というものなんです。その商品化は弁天水を激推ししてたRYOさんの失墜によって結局かなわなかったはずなんですけど、それでも商品化してることから、”RYOさんが返り咲き商品化した”という筋書きを補完して、第8話>>>>>第2話という時間関係が推測されます。
こうやって見返すと、放送当時はまだやっていない回の情報が意外と散りばめられてるんだなあって二度楽しめるのが面白いところ。飽きないっすね。
第3話・美術商編
毎度のことながら絶賛自分探し中のボクちゃんがカフェで絵描き志望の女子美大生と出会う。その子をたぶらかしたのがどうやら著名な美術評論家であり石黒賢さん演じる”城ケ崎善三”。
こいつをオサカナにして復讐がてら金を取りましょうっていうのが今回の計画。つっても美術商をだまくらかすなんてめちゃくちゃ分かりやすいじゃないすか。
ピカソなりなんなりのまだ見ぬ絵画(贋作)を売りつけちゃえば城ケ崎は美術家としてご破算こっちは金もらってウハウハ。というわけでその計画のためにでんでんさん演じる”伴ちゃん”に贋作を依頼。
ここで時系列考察(俺がこれをするにあたっての話っすけどね)で結構要になってくるのが、ダー子が作った『真珠の耳飾りの少女』の贋作「パール、あるいは、少女」。コンフィデンスマンjpのオフィシャルグッズ化までしてるこの絵ですが、この後のお話で、度々誰かが持ってたりってことがちらほら見受けられます。これについては出てきた時にその都度って形で。
そんなわけで贋作を売りつけてウハウハしようとした詐欺師御一行ですが、城ケ崎の目は意外にも鋭く、この計画は失敗して、伴ちゃん捕まる。
万事休すかと思いきや、思い切って路線変更。
”著名アーティストのまだ見ぬ絵画を売りつける”のではなく、”まだ見ぬ著名アーティスト自体の発掘”をさせることでお金をウハウハだまし取ろうという方向で計画を進めます。
早すぎた天才画家"山本巌"という架空のアーティストを作り上げ、これを城ケ崎に発掘させる方向に。
しかしながら贋作職人の伴ちゃんは捕まってるのでどうしようかといった感じでしたが、ここはリチャードとボクちゃん頑張る。
実際は存命の卵農家の巌さんをモデルにして、巌が住んだ設定とする土地のかつての田園風景、病弱な巌を看病する女の子の姿をしたダー子などの写真を五十嵐に古めかしく加工してもらい、それを当時としては前衛的なキュビズムを取り入れたり模写が描写がうんぬんかんぬん。そうこうすることで巌の架空の”真作”を作ることに成功。
結局、ダー子に限らずこの二人も要領がいいというか天才なんだなって思ったシーン。いくら贋作職人の指導をもらった後だからって美術商のお眼鏡にかなう絵を描くことはできないっすよ。無理無理。
そうして、ダー子は”中国のブローカー”、ボクちゃんは巌の絵画を城ケ崎に持ち込む”町の古美術商”、リチャードは巌の絵画を多数持っている”巌を良く知る親戚”に扮して無事城ケ崎から3.5億円だまし取ることに成功。
リアルタイム、つまり放送当時に見てた時にちょっと面白かったのが、このダー子さんが35億っていうジェスチャーした直後にCMが入ったんですけどそのCMに出てたのがブルゾンちえみという。見ていた当時はちょっと吹き出した記憶。
とまあ無事お金もらったので城ケ崎先生へのネタ晴らしタイム。卵農家の山本巌をオークション会場に召喚、架空のアーティストの作品を世に送り出そうとしたことが明らかになった城ケ崎は失墜しました。
当初の目的だった復讐も果たせてめでたしめでたしと。
たぶらかされた女子美大生に報告に向かったボクちゃんですが、城ケ崎のことなんて眼中に無かったのか落ち込むどころかピロービジネスよろしくパトロンに胸押し付けて自分の絵を売りつけてる始末。
復讐なんて息巻いてたのにね。いつも不憫だねボクちゃん。
第4話・映画マニア編
今回のオサカナはダー子の持ち込み企画。
ハニートラップの勉強をしようと街に繰り出していたダー子が泥酔状態のお兄さんを見かける。その人が持っていたのは特徴的なCMが印象に残るウナギのカレー煮でおなじみの、「俵屋フーズ」が産地偽装が行っていることに対する告発文。
泥酔してるお兄さんは俵屋フーズの工場長のようで悔いていたよう。その産地偽装会社の七光り悪徳社長である”俵屋勉”を演じるのは佐野史郎さん。
どうやら大の映画好きとのことで、映画への出資でお金もらっちゃいましょうっていう方向で計画が進む。まずは社長が定期購読してる偽のキネマ旬報で知る人ぞ知る映画関係者が集うカフェ(架空)へと導く。
ダー子は”カフェの店員”、ボクちゃんは”監督”、リチャードは”プロデューサー”に扮して、手掛ける映画の打ち合わせについて俵屋の耳に入れ、その映画の台本をわざと落とし俵屋に読ませることで関わらざるを得ない状況を作ることに成功。
ここでちょっと面白いのが、映画の打ち合わせ中に上がるヒロイン役候補の名前に”ナガサワ”が上がってるところ。絶対長澤まさみ意識でしょ(笑)
しかしながら出資にはどうも乗ってこない俵屋にめちゃくちゃアプローチを仕掛けるもことごとくかわされる。どうやらマニアにありがちな、憧れの強さ故にその”聖域”を侵したくない様子。
京都撮影所に導いて猛アプローチするも俵屋が食いつくどころか伊吹吾郎(本人として出演)が食いつく始末。
仕方がないのでダー子さんは不得意なはずのハニートラップを仕掛けるべく中国の国民的女優”マギーリン”に扮し、彼女の映画出演決定と、有名女優が出資者と関係を持つことがよくあることをほのめかす。これで俵屋さん3億出資の申し出がくる!!
ダー子は二人演じてるけどばれないのかしら。。。
が、、、しかし、あまりに諸々おかしい脚本に俵屋からダメ出しの嵐。これをどうにかしないとお金が振り込まれない事態に。
マムシだのロッキーよろしく卵ジュースだの飲んで脚本の直しに挑むボクちゃん。「生まれ変わっても脚本家になるのはやめよう。」と叫ぶボクちゃん。
全然関係ない話なんだけど、生田斗真主演の『書けないッ!?』っていう脚本家が主人公のドラマがあるんですけど、これでもわりと脚本家つらいよって感じの描写がめちゃくちゃメインなんすよね。
ドラマを作る脚本家が”脚本家について描いてる”わけですから、多分本音で自己投影して内容書いてるんだろうなって思うと奇妙な面白さがこみ上げてきてめちゃくちゃおもしろかったんですよね。
このシーンもそれと相通ずるものがあってちょっとおもしろかった。
とまあ脚本はどうにかしたんですが、俵屋は絵コンテの持ち込みに始まり、撮影風景を見せろ、ついには出演させてくれとどんどん要求はエスカレート。
こうなったら、俵屋社長が口癖のように言う「映画で人生は変わる」を現実にしてやるためにとことん夢を叶えてあげましょうとダー子。
結局むちゃぶりに答え、あとはダー子扮するマギーに言い寄ってくる俵屋を乗り切れば計画成功、、、と思いきや、俵屋社長が関係を持ちたいと思っていたのはどうやらボクちゃんの方だったみたいで、どうせなら相手してあげなさいと言うダー子との押し相撲に負けたボクちゃん。
新たな世界が開けたねえ。不憫だねえボクちゃん。
何はともあれ3億円が手に入ったのでおさらばかと思いきや、プレミアム試写会まで開いてあげる詐欺師御一行。
しかしながらそこで俵屋社長が見せられたのは自分の出演したカットが上手いこと編集された産地偽装の告発映像だった。冒頭で泥酔してたお兄さんに協力もしてもらって告発映像をネット配信して俵屋社長は失墜と。
残念なことにレッドカーペットまで作っちゃったせいで儲けはゼロどころか-2800円の赤字に。映画作りって大変なんすね。
それでオチがついたかと思いきや、中盤で脚本を見せた伊吹吾郎が製作総指揮を執ってボクちゃんの脚本を丸パクリして作った映画「用心棒大集合」の予告がテレビで流れていまして、、映画業界って詐欺師ばっかと四人が言って終了。
ちなみに、用心棒大集合の次回予告が流れるちょっと前の同じテレビに、我修院達也さんが出てる医療モノドラマ「ドクターデンジャラス」がちょっと映りこんでるのがポイント。直近のスーパードクター編でも出てくる。
第5話・スーパードクター編
物語はリチャードが盲腸になるところから、手術をしてくれたのは『ザ・プロフェッショナル』ならぬ「ザ・ノンフィクショナル」にも出演するスーパードクターであり、永井大さん演じる”野々宮新琉(ニール)”。。。の助手としてちょこっと映ってた正名僕蔵さん演じる”田淵先生”。
まあ盲腸なので手術も無事成功し2か月後、工事現場でアルバイトしてる田淵先生に出会うボクちゃん。事情を聞くと、スーパードクターであるニールは田淵先生の手術技術を影武者として用いていた虚像だった。
その黒幕はニールの母親であり野々宮総合病院を経営しているかたせ梨乃さん演じる”野々宮ナンシー”。今回のオサカナはこの親子。
病院に潜り込むべく、ボストンだかハーバードだかの”日系アメリカ人の医者”に扮するボクちゃん。
それとナンシーの理事長室にはダー子のフェルメールが飾ってあります。(オークションに出したダー子の絵が直接ナンシーの手に渡ったと考えると第3話>第5話という時間関係?少なくとも前後関係はこのはず。)
そして、前回ちょこっと映ってた「ドクターデンジャラス」を教材にするダー子。手術の描写がとてもリアルで、通りで視聴率取るわけだなあとも言っている。(ドクターデンジャラスが水戸黄門方式ではなく1-2クールのドラマだと仮定すると、第4話≒第5話くらいの時間関係。)
手術の腕を見てから契約しますよって言われたナンシーにどうしようかと手をこまねくボクちゃんだったが、腕をハンマーで骨折させるダー子。まあ折れたふりだったみたいですけど。
そんなこんなで上手いことやり過ごし、ナンシーが重い病気であると偽装することに成功するボクちゃん。これでニールの影武者だった田淵先生を連れ戻すしかなく、田淵先生は病院に、病気も間違いでみんなハッピーなんて言う美談になるかと思いきや。。
手術をボクちゃんの恩師であるドクターデンプシーに内密に頼む方向にしようとするナンシー。それを見越したかのようにボクちゃんの兄妹弟子であり名医である”ナオミ”に扮するダー子。もちろんダー子は初めから美談にする気なんてさらさら無く、お金をむしり取る気満々。
3ミリオンダラーを要求することに成功したダー子。しかし当然ながら手術後に払うと言って聞かないナンシー。
しょうがないから手術した振りするかと解剖書や『ブラックジャック』を読んで勉強するダー子。ドクターXのbgmをバックに院長回診よろしくナンシーのもとへ向かうダー子をよそに、ニールが手術を見る予定のモニター室にあらかじめ用意したスーパー手術のビデオが映るようにしているボクちゃん。
しかし、機材の不調で実際の手術室が映ってしまい絶体絶命の詐欺師御一行。ダー子は「私、失敗しない気がする」と言ってしょうがないので手術を始める。名医顔負けの手慣れた手順で手術するダー子。
残念ながら助主役だった五十嵐が血を見て卒倒してしまい大出血となってしまう手術。そこへ駆けつけるニールとなぜかいた田淵先生。
どうやらナンシーが本当に頼みたかったのは田淵先生だったらしい、、、というわけではなく、もともと素行に問題のあった田淵先生は鼻から見限ってクビにしていたらしいナンシー。田淵先生が持っているのは手術の腕のみでクソみてえな人間だったらしい。
なので本当に手術をお願いしたかったのは愛息子であるニール。手術の腕はないが本当に患者のことを思うニールにどうにか一皮むけてほしいと思っていたナンシー。果たしてニールは母の手術をするのか。
ナンシーの思いむなしくヘタレのニールは逃亡。オイオイ死んだわナンシーって感じだったけど、時は手術2日後に移りナンシーめちゃくちゃ元気。
どうやらナンシーの手術はすべて特殊造形で、山田孝之さん演じる特殊造形職人”ジョージ松原”の腕が成すものだったよう。どうやら手術前日にダー子が連絡を取っていたジョージというのがこの人のようで、モニターで見ていたニールも騙せるほどの技術を持つみたい。ボクちゃんの言う通り仕事選びなジョージさん。
にしてもやけに本気で慌てふためいていたボクちゃんはどうやらここまでの計画を知らなかったみたい。いつも通りダー子に騙されたみたいです。不憫だねえボクちゃん。不憫だねえボクちゃんって打ちすぎて予測変換出てくるようになっちゃったよ。
そんなこんなでお金をむしり取ることに成功。ナンシーは手術後には経営を退きニールも医者をやめさせるという打って変わりよう。
どうやらリチャードのキャラチェンジにヒントを得て、術後せん妄による人生観の変化という症例があることを認知、手術を通したナンシーの改心をずっと狙っていたらしいダー子さん。騙す相手の心境の変化までコントロールするなんてすげえよダー子さん。
しかしながら、”盲腸”の手術で人生観変わるリチャードってどうよ。
そういえば医者を辞めたニールはYouTuberになったらしいけどプリンセス編までに出てくることはなかったんですよね。
Youtuberなんてめちゃくちゃ出しやすそうだけど。英雄編で出ないかな。
第6話・古代遺跡編
いつも通り絶賛自分探し中のボクちゃん。そんな最中とても素朴な味わいのラーメン屋、ボクちゃん命名ふるさとラーメンのある田舎の村で出会う。
そこにはふるさとモールが建設予定らしく以前の活気が戻るのではと期待するラーメン屋さんだったが、その二年後となる現在では、悪質なコンサルティングも平気でこなす内村光良さん演じる”斑井満”によって産業廃棄物処理場建設予定地になることとなってた。
今回のオサカナはそんな斑井。産廃処理場を止めるためにその土地に古代遺跡が存在したことにして工事を止めてふるさとを守ろう!という夢物語に珍しく乗り気なダー子。
しかしながらそう一筋縄ではいかず、というのも斑井さんのお父さんである斑井万吉はネクストシュリーマンをめざしたアマチュアの考古学者であり、それがゆえに土器の時代考証などが分かりすぎるらしい。
万吉はだいぶ頭が行っちゃってる人だったが、彼が目指した先にあるのはトロイアを発掘したシュリーマンのように歴史に名を残す名誉に惹かれた父を目の当たりにしてきた斑井はどうやらその名誉に目がくらんで父のようになることへの恐怖から遺跡発掘を恐れている様子。
なので今回はそれをどうにか崩して産廃処理場建設を止めようという方向に。土器を作って埋めといて発掘させましょうと作る詐欺師御一行。
ボクちゃんは工場建設のバイトであり考古学を専攻してる”大学院生”、リチャードは考古学の権威である”大学教授”、、ダー子は斑井万吉を彷彿とさせる、まるで世捨て人のような風貌の”考古学マニア”に扮し、遺跡の存在を周りから固める形で斑井に猛アプローチ。
斑井万吉が唱えた学説をアレンジしたものを唱えることで、斑井はダー子に興味津々、斑井はとなり作戦は概ね順調なように見えたが。。。
ここでボクちゃんの甘々なとこが露見、「僕たちは騙しちゃいけないラーメン屋さんまで騙すことになる」と言って、リチャードが成り代わっていたはずの本物の大学教授を工事現場に呼び寄せてしまう。甘いよねえボクちゃん。でもまあ遅かれ早かればれていたとは思うけど。
とまあ計画は失敗かに思われたが、斑井さんの心の揺らぎを見逃さなかったダー子はあらかじめ1億で買っておいた工事現場の裏の山を斑井さんに売りつけることで斑井からお金をむしり取ることに成功。
斑井さんは父である万吉への憎しみや名誉欲への恐れではなく、「考古学は学ぶものでも研究するものでもない。とり憑かれるものだ」という父の言葉通りに考古学の”探し求める行為そのもの”にとり憑かれてしまうことを恐れていたみたい。
本当は興味津々の考古学への愛、ひいては父と遺跡を探し求めた楽しい記憶を呼び起こすことで、それを追いかける腹が決まった斑井さんはダー子から山を買い取ったというわけ。
斑井さんには3億もらったので2億の儲けらしいです。にしてもここまで見越して相変わらず金をむしり取るダー子はすげえや。って感じだったけど、なぜこんなことが出来たかというと、エンディングでもう演じる必要のない考古学マニアみたいに発掘をしに行く様子を見るにどうやらダー子も考古学にとり憑かれたみたい。通りで斑井も騙せたわけだ。
ちなみにボクちゃんが救おうとしたラーメン屋さんは産廃処理場建設による従業員ですっげえにぎわってて幸せそうなご様子。儲けが入ったからいいものの、これまでの試行錯誤は何の意味もなかったボクちゃん。不憫だねえボクちゃん。
第7話・家族編
今回はリチャードの伝手でのオサカナ。リチャードがスリにあったが当然のことながら返り討ちにして知り合った女性、佐津川愛美さん演じる”矢島理花”は、裏の世界では名だたる経済ヤクザとして有名な竜雷太さん演じる”与論要造”だった。
もう長くない要造から遺産相続の申し出が来ている理花だったが、それを断っていることを知ったダー子は彼女に成り代わって気に入られることで遺産をもらおうという計画を実行。
ダー子は”理花”に、ボクちゃんは理花が親に認められず別れたが理花を想ってついてきてくれた婚約者の”啓一”に、リチャードは裏方に徹するかたちで計画は進行。
大きな壁となるのは、要造の愛人の娘である理花とは腹違いの兄妹であり、岡田義徳さん演じる”祐弥”と桜井ユキさん演じる”弥栄”。びた一文ももらいたくないと言っている本物の理花とは別で、相続争いは彼らと如何に要造に気に入られるかの攻防が繰り広げられる。
しかしながら、本物の理花の助言のもと、祐弥と弥栄の素性に疑問を持って調べてみたところ、彼らは「本物の祐弥と弥栄に成り代わった詐欺師」であることが判明。なんだと、、許せねえなこいつら。。。
その素性は老人の遺産目当てで詐欺を繰り返す”巣鴨のキンタ・ギンコ”だったようで、彼らも目的は完全に同じ。このことを要造にバラしてしまえば勝ちだと思った詐欺師御一行だが、時を同じくして巣鴨コンビにもダー子が偽物であることがばれていて万事休すかと思ったが。
ダー子もギンコも詐欺師根性がひん曲がっておらず、そんな勝ち方はつまらない、真っ向勝負で要造に気に入られた方の勝ちという方向にまとまる。示し合わせたわけでもないのに同じ目的でこの同じ発想してる辺り結構似た者同士かもしれん。
このシーンでボクちゃんが「(相手がダー子じゃなくて)ガッキーだったらよかったのになあ」とぼやくんだけど、それを聞いた瞬間のダー子がこの作品史上一番面食らっていた気がする。なんなら東出昌大のアドリブなんじゃないかと疑うレベル。
それから要造が一番お前の話が面白いと言っていた理花もといダー子と談話しているシーンがあったんだが、会話の内容を聴くと、「パンツを被って~」とか「ボスの隣で水を飲む」「間抜けな詐欺師もいたもんだ」みたいな内容が聞こえました。これに関しては多分だけど、第1話の赤星栄介に対峙した各シーンにおけるボクちゃんのことではないかと思います。たぶん。
そんなこんなで攻防を繰り広げたが、要造が弱ったところで新事実が判明。中尾明慶さん、前田敦子さん演じる”本物の祐弥・弥栄”から話を聞いたところ、10億円相当の証券が入ってるはずの金庫に入っているのは関係を持った女性のえろぁい写真の数々。
資産10億は弱った末に構ってちゃんおじいちゃんになってしまった要造の虚言であることが分かった。このことをキンタギンコと共に確認したダー子は、キンタギンコと共に資産の無い要造の家を出てってしまう。
しかしながら甘々なボクちゃんは最期まで要造を看病し続けた。いいとこあるじゃんボクちゃん。
儲けはなしで終わったかと思いきや、要造には資産がないと言っていた本物の祐弥・弥栄はダー子が用意した子猫ちゃんであり、実際には金庫に証券が存在。
キンタギンコに手を引かせ、尚且つボクちゃんだけは要造を最期まで看取り金庫の番号を聴くと踏んでダー子が送り込んだ刺客だったわけですね。
ある意味絶大な信頼を得てるボクちゃんだね。
ある意味コンフィデンス。
そういうわけで儲けが出たかと思いきや、もらったのは僕だから分配は自分が決めると言い出すボクちゃん。キンタギンコや本物の理花にも分配してなんだかんだ10億独り占めはしなかったみたい。
それと要造が棺桶に入れてくれと頼んだ「本物の家族の写真」は、小さい頃の理花や祐弥・弥栄が写ったつまり本物の家族が写った写真ではなく、恐らくダー子たちの結婚式の時に撮った偽物の写真を要造自ら進んで選択。
完全にだまし切ったゆえにこの選択をしたのか、はたまた偽物であると気づきつつも死を目前にして集まってくれた彼らこそ真の家族であると思ってこれを選んだのかは、今は亡き要造のみの知るところ。
どちらに転んでも要造の信頼を完全に勝ち取っているということだし、この信頼を得たたダー子たちは真のコンフィデンスマンであるっていう描写かなあと個人的には思います。
第8話・美のカリスマ編
今回のオサカナはリチャード持ち込み企画。
リチャードが弁護士だと名乗って足繫く通っていた個人経営のエステティシャン、”ほのかちゃん"がコスメ業界を牛耳る「ミカブランド」のひとつ、ミカサロンに就職したはいいものの、その社長であるRYOさん演じる”美濃部美香”はパワハラ社長。
そのパワハラに精神をやられほのかちゃんはパワハラの証拠を録音したのを最後に退職、引きこもり同然に。これは復讐がてら釣り上げてお金をいただこうという話に。
しかしながら、ダー子によるリチャード♡ほのかちゃんなのではというゲスの勘繰りに嫌気がさしたリチャードはボクちゃんと協力して釣りあげようという話に。
ボクちゃんはキム・太郎でもチェ・三郎でもなく”パク・ジロウ”という韓国出身の男性向けコスメショップを日本で立ち上げたいとして出資を嘆願するためミカに接触。
順調に見えたのもつかの間、「化粧をするのは女性だけで充分。男性は中身を磨けばいい」とバッサリ切られ、あっさり敗北。
結局ダー子に頼むのが一番だとリチャードはあっさり寝返りボクちゃんは裏方に、計画が本格的に開始。ダー子は初め、海外の有名高級ブランドの化粧品(偽物)を売りつけることでお金をいただこうという魂胆。
しかしミカを間近で見たダー子は何か違和感を覚えて計画を中止に。
ボクちゃんに頼んだ100円ショップクリーム25ダース詰め詰め計画を白紙に戻し方向性を変え、40歳にもかかわらず超絶肌プルプルで山形出身の”大沼”に扮してミカに接触するダー子。
ミカが手掛ける街頭アンケートメイク番組に出演し、「どうやらその美貌の秘訣は彼女がおいていった化粧水”弁天水”にあるぞ」と思わせることに成功。
ミカが弁天水について辿っていくと、山形県に都市伝説程度に伝わる美人ばかりいる村”絹名田村”の存在にたどり着く。
そこでダー子扮する大沼にも再会でき、その秘訣とも言える弁天水、そのルーツとなる昔話を聴くミカ。美人ばかりの村にミカはもう興味津々、大沼が代々守ってきた弁天水を世に知らしめるべきだと説得するが、ダー子はダメ押しと言わんばかりに「私が外に出さずに守ってきた弁天水に相応しい額なんてつけられない」と言って高値で売りつけることを目論む。。。
が、それが裏目に出たのか、突然ミカは自分が主催するファッションコンテストへの出演をダー子に依頼。詐欺師としては顔が知れるのは嫌だが、ミカの厚意を無駄にするわけにはいかないと出演。
ダー子が見抜いたミカの本質は、女性にとって呪いともいうべき”美しくあり続ければならない”という行為それ自体を追求し続け、それを信念として持った「美のアスリート」であると見抜いていた。
この読みは正しかったが、ミカのルーツは、綺麗だったが顔に火傷を負ってしまったことで見た目が原因で苦労した母の存在。そんな母みたいに見た目にコンプレックスを持つ人を少しでも救いたいというのがミカの信条であることをコンテストの直後に吐露される。
パワハラという行為は許されないが、その信条のもとに美しくあろうとしない社員が許せないという気持ちがなんとなく理解できてしまうという、何とも不完全燃焼気味な心持ちにされた中、ミカは弁天水の取引を約束。何はともあれ作戦成功。。。
と思いきや、一向に発注が来ずどうしたのだろうと思っていたら、事の発端であるほのかちゃんがパワハラを週刊誌に告発。ミカはこのバッシングを受けて社長を辞任。次期社長は「ただの化粧水と同じ弁天水に費用対効果は見込めない」と裏方のボクちゃんが瓶詰めした65ダースの弁天水はウォーターバブル。
正にミカというカリスマに勝ってほのかちゃんという凡人に負けた詐欺師御一行。儲けはなし!ボクちゃんの瓶詰めの努力は無駄だった。不憫だねえボクちゃん。
半年後、普通に主婦をやってる(?)ミカの様子を見に行くともうカリスマの片鱗は無い様子、、、でもなく変わらず美を追究する野心を持っていそうなご様子。まだまだミカの活躍が見れそう??
そんな予感が恐らく的中、第2話ですでに商品化していた弁天水。のし上がったんだろうねミカさんすげえや。
ここで注目しておきたいのがミカブランドのロゴとそのロゴが見当たらない商品化した弁天水。つまり恐らくミカブランドとは別にミカが弁天水を商品化したのではと予測できると思う。
(8話と2話の計画実行時期を基準とした時に、半年後にまだ野心の片鱗しかないミカさん、一年後に既に商品化している弁天水という風に見比べると、商品化というスパンを考えると第8話>>>第2話くらいの時間間隔がしっくりくるかなと考えてます。つまり、第8話は2018年、季節感から見ると秋頃かなあと。)
第9話・スポーツ編
今回はかなりお久しぶり、1話でマルサの男をやって以来見かけなかったちょび髭さん持ち込み企画。彼の愛するスポーツチームがあるオーナーに食い物にされているという話を聞かされる。
そんな今回のオサカナは株式会社モスモスの社長、若くして社長になったがゆえに資産をたんまり蓄え、オーナーとしてあらゆるスポーツチームを私物化しめちゃくちゃにする”桂公彦”。演じるのは小池徹平さん。
そんな横暴がずっと通じるわけもなく、野球界・サッカー界から締め出されていた桂さんが次に狙っていたのは卓球。平野美宇さん演じるカモシカコンビが所属する卓球プロチームを売りつけてやろうという計画に。。。
しかしオーナーの申し出を突然取り下げる桂さん。何がいけなかったのかと調べてみると、桂さんが目につけていたのは卓球ではなく卓球バーの可愛いお姉さん。
計画を白紙に戻し、熱海のアマチュアバスケットチーム「熱海チーターズ」を立ち上げ売りつけることに。辛うじてチームの体を取り繕うために連れてきたのは
15年運動してない元代表候補:半原さん
ただのでかいケバブ屋:エスマイル
バスケ自体知らないアフリカンダンサー:ジェームズ
バスケ多少できる反社会的勢力予備軍:志村三兄弟
という何ともいえない面々。ちなみに、ボクちゃんはNBAとの契約直前までいったセンター”サイモン”、リチャードはチーターズの監督”ノブ池上”、ダー子は球団の社長”武藤”に扮して桂に接触
編集編集とぅーざ編集で何とか取り繕ったチームのPVを見せ桂さんの興味を持っていくことに成功した熱海チーターズ。オーナーとして出資を桂に懇願し、あっさり2.5億円の年間契約に成功!
潔く撤収するかと思いきや三年契約をもぎ取れるチャンスに目がくらんで、アマチュアの大会に出場、チームのクソみてえな惨敗を見られることに。しかしそんなすっごい弱いチーターズにも快く出資してくれる桂社長。
そんな桂さんの目的はどうやら節税対策らしい。儲けの出る人気チームなんかはいらなくて、だからこれまで買い取ったチームもめちゃくちゃにしてたらしい。
それを見抜いていたダー子だったので負け続きのチームを屁とも思っていなかったが、チームメイトはそういかず惨敗につぐ惨敗でスポーツ根性に火が付いた。市立船橋の夏合宿バリの朝練、その甲斐あってか人気にも火が付き始め、黒字経営となってしまった熱海チーターズ。
節税が目的の桂さんはついには初期メンバーの解体を要求。しかし火が付いたチームは止められず、安西先生も引くレベルでバスケがやりたいチーターズ。
そこで一度桂の素性を洗い直してみると、どうやら節税対策という目的以外にスポーツに関してルーツがあるみたい。
小さい頃から運動音痴だった桂はそれが原因でいじめ・体罰を受けることもしばしば。好きな女の子もみんな運動部のキャプテンにとられていた。「奥さんに暴力を振るった」という過去も、その奥さんがサッカー選手と浮気をしたのが原因。
そういう過去があって、桂さんはスポーツ自体を恨んでいた。スポーツチームをお金で支配することでスポーツに復讐をしていた、、というのが彼の真の目的。
しかし、これを「本当はスポーツと関わりたい、大好きなのだというのが本心だ」という桂自身も気づいていない本質を突きつけることで、チーターズの熱気も助けて改心させることに成功。
桂は真の意味でチーターズのオーナーとなる選択をとる。お金ももらってスポ根の感動も得て無事オサカナ釣り終了。大人気のチーターズは二年後も建健在。(ここでプロリーグ初勝利しているらしい。)
何ともコンフィデンスマンjpらしくないスポーツ漫画チックな展開だったけどめちゃくちゃ感動的で面白かったなとも思いますこの回。何より本質を見抜いて信頼を勝ち取ったまま去るという”コンフィデンスマン”としての振る舞いが極まっている回だったなあとも思う。後腐れが少ないのもあってすげえ面白かったです。
最終話・コンフィデンスマン編
突然自分たちが今までだまし取って貯めた貯金を皆に聞き、これ以上やっては必ず報いを受けると言い出すボクちゃん。いつもの詐欺師辞める病を発揮しているだけだといつものようになだめるダー子。
一年経ち引っ越し屋で働いてるボクちゃん。そこで結婚詐欺にあったと話す同僚、佐藤隆太さん演じる”鉢巻秀男”に出会う。
いつものアジトに鉢巻さんを導き、他のふたりに鉢巻さんを会わせるボクちゃん。結婚詐欺はダー子とリチャードがやっていたと思いこの行動を取ったご様子。
しかしながらダー子たちは鉢巻さんを騙したことはなく、鉢巻さんの態度は一変。ギャングな部下たちまで入ってくる始末。どうやら結婚詐欺の一件は鉢巻さんの噓で、鉢巻秀男の正体は、かつてダー子たちが騙しそれが原因で勢いを失った中国系マフィア「新宿金虎幇」のボスを父に持ち、その意志を継ぐことで新・新宿金虎幇を立ち上げたマフィアだった。
もちろんダー子たちのアジトに侵入してきたのは父の復讐が目的。あらゆる詐欺テクニックで自分たちがその犯人ではないことを主張するダー子たちだったが、その努力虚しく鉢巻さんは、父に取り入った”子犬”は三人のうち誰だったのか本格的な特定をその場で開始。
並み大抵の尋問じゃ無理だと考えていた鉢巻さんは、どうやらあらかじめ三人の素性を洗っていたらしく、ダー子は”藤沢日奈子”、リチャードは”鎌田清”、ボクちゃんは”西崎直人”という三人の正体を彼らに個別に突きつけることで脅し半ばに本当の犯人を吐かせようとする。
それにしても彼らの情報がどうして流れてしまったのかと思ったら、どうやら五十嵐が脅されて裏切り三人について話した様子。
リチャードもとい”鎌田清”はもともとは一介のセールスマンだったが、稼ぎを会社に渡すのがバカバカしくなり詐欺師になる。奥さんと娘を持ち平凡な家庭を築いていたが今では疎遠に、仕送りだけ送っているような現状。
鉢巻はそんな鎌田清の家族を脅しに使い子犬が誰かを吐かせようとするが、リチャードは鉢巻の父から奪い取られたという15億を返すことで許してほしいと交渉。
しかしそんな命乞いも虚しく子犬が誰か吐かされた様子でボクちゃんの尋問タイムに。
ボクちゃんもとい”西崎直人”は美人で優しいが詐欺師である母を持ち、そんな彼女が逮捕されたのを機に絶縁し新たな人生を歩もうとしたが、今でも母の詐欺師仲間である二人に付きまとわれているという経歴。
母の誕生日に毎年贈ってた絵は描かないのかとお涙頂戴話でボクちゃんを追い詰めようとするが、母の誕生日なんて普通覚えていないだろと反論するボクちゃん。
しかし最後には泣き落としに屈して子犬の正体を吐いた様子で最後にダー子の尋問に。
他の二人は子犬はダー子だと吐いたと述べる鉢巻秀男。ダー子もとい”藤沢日奈子”は児童養護施設で育ったらしく、中学に入ってグレてスリなどするように。詐欺師である西崎直人の母と知り合い、詐欺の技術を仕込まれて現在に至る。しかしそんなダー子が欲しかったのはお金などではなく家族とも言える仲間なのではないかとこれまた泣き落としする鉢巻さん。
それにほだされたダー子は自分の生家がどこにあるのか今でもずっと探していると鉢巻と話す始末。
もう完全敗北かと思いきや、まるで子犬本人であるかのように鉢巻の父にどうやって取り入ったのか語る。鉢巻は父に認めてもらう一心でやってきたなか父との間に壁を感じていた過去を持ち、この説得に心打たれた様子。
その甲斐あってか、有り金全て自分の銀行に振り込めば許すと言う鉢巻。ダー子の反撃は成功したかのように見えた。しかし金を振り込んでも許してもらえないようでバリバリ殺す気満々らしい。
これまでやってきた詐欺から見てもこんな最期が相応しいかもしれないと、警察を呼んだはいいものの半ば諦め気味の三人。最後に、実はリチャードとボクちゃんは子犬の正体について吐いていなかったという事実を聞き、ダー子は彼らが本当の仲間だと確信でき、袴田吉彦さんが主演の「名探偵 海老河原の冒険」の犯人が誰かぐらいしか思い残すことはないと言いながら殺された。
復讐が成功しウキウキご機嫌で帰り道の車内で海老河原の冒険を見る鉢巻。ドラマの内容は「犯行に使われた銃は血糊の弾にすり替えられていて、犯行を行ったのは、”藤沢日奈子”、”西崎直人”、”鎌田清”の三人」というものだった。三人の過去と全く同じ名前が出てきてびっくり仰天もつかの間の鉢巻さん、さっき振り込まれた15億どころか自分の有り金全て誰かに奪われたという連絡を受け、ダー子たちのアジトに帰るも、これは本物だったらしい警察につかまってしまう。
というわけで普段とは違うルームナンバーのカットと共にネタ晴らしタイム。
五年前に鉢巻の父“ソンシュウハ”を騙した子犬の正体はダー子。シュウハとの取引の打ち合わせ中に「銀行のパスワードは自分を守る縁起の良い自分のルーツとなるもの、つまり自分の母の誕生日・自分の生まれた家の番地がいい」とシュウハが言っていたことをダー子は忘れていなかった。
この四年後、つまり「必ず報いを受ける」と言いながらボクちゃんが飛び出した冒頭へシーンは戻り、冒頭では映されなかった、「実は随分前にだました”ソンシュウハ”の息子、つまり鉢巻秀男が自分たちを狙っているらしい」と言うリチャード。
しかし超絶父親大好きファザコン息子の鉢巻さんならお父さんの言いつけを馬鹿みたいに守ってると言って、逆に騙してやろうと言い出すダー子。
そうして、
三人の架空の過去を作り出す
五十嵐に二重スパイをさせ情報を鉢巻に流す
接触してきた鉢巻に「生家・母親の誕生日・銀行口座」を聞き出す
ことで、鉢巻さんの持ち金全部奪ってやろうと言うのが今回の計画で無事成功したというわけ。作り出した架空の過去が、鉢巻のルーツを聞き出すために作り上げられてるのがすっげえところ。聞き出したルーツを基に自分たちが差し出した15億含む、30億を取り返して無事終了。
しかも更に、視聴者としては驚くべきことにこの騙しあいは第1話の前日譚、つまり"第0話"ともいうべき時系列であったことが最大に騙されたポイント。
その証拠はエンディングになって畳みかけられるように示されており
二重スパイをやった五十嵐と面識がないボクちゃん(第2話で初めて知り合った様子だった。)
1話~9話でも登場していたはずのバトラーは鉢巻の元部下でこの時に雇った
第1話の冒頭で騙した”社長とホステス”が次のオサカナで、騙す計画を意気揚々と述べるダー子
ボクちゃんがもう足を洗うと言い始めたのが399回目だと言うダー子。(よくよく思い出すと、第1話で「それ400回目」と言っていたので)
めちゃくちゃ記憶力が良くて第1話で400回目だったと言うことを覚えていれば、最終話である今回の冒頭で既に398回目だとダー子が言っていたので気づけたかもねって程度。その他は気づく要素皆無よマジで。
よくもまあこんな騙してきましたわ。許せねえよ古沢良太もっとやってくれ。
ドラマ版 主題歌 『ノーダウト』
そんな感じで完全に騙されることが快感になり虜にされしまったコンフィデンスマンJPの主題歌を務めるのは、今をときめくヒゲダンことOfficial髭男dism。
俺がヒゲダンを認知したのはこのドラマで、多分一般的に有名になったのもこのドラマ主題歌がきっかけだと認識してます。今すっごい人気っすよねヒゲダン。すげえや。
神様を騙すほどの大噓をっていうフレーズが好き。
SPドラマ・運勢編
いつも通り意気揚々とオサカナ釣りに勤しむ詐欺師御一行。どうやら船越英一郎演じる一番最初に月旅行に行きたい前澤社長、、、ならぬ”松崎社長”をロケット開発チームとして接触して騙しているらしい。
新たにダー子の弟子として織田梨沙演じる”モナコ”をチームに迎えて計画成功、うっはうはの詐欺師御一行。
これまたいつも通り辞めると言い出したボクちゃん、今回もずさんな計画なのにうまくいったのは運が良かっただけだと言うが、運も味方につけてるのが才能だとサンシャイン池崎顔負けの大声で運に愛された女だと叫ぶダー子。
所変わって、首が回らなくなるような融資ネジ工場の社長にして、闇カジノに導き株を担保に入れさせ工場を奪った北村一輝さん演じる”阿久津晃”の登場。
ねじ工場の社長さんと行きつけが同じダー子はこれを聞きつけ今回のオサカナとして阿久津を選抜。
ちなみに2位~10位の人達を書き出すと
2位の三木眞一郎は、リーガルハイで生瀬勝久さんが演じた弁護士の役名。
3位のさくらんぼは多分大塚愛意識。
4位の赤星さんに♡が付いてるのはロマンス編への伏線。
5位の地面師は多分実際にあった地面師詐欺師”カミンスカス操”がモデル。
6位の映画監督は冒頭で松崎社長を騙す際にちょこっと名前が出た、映画「あんたの名は」を手掛けるバンダイミノル。画質のせいで漢字があってるかわからない。
7位はこの後騙す、ダー子が別れた妻によく似ていると言っていた政治家。
8位は冒頭で出てきた松崎社長。
9位のスミス夫人はデヴィ夫人意識?
10位のホー・ナムシェンは運勢編では写真出演のみ、映画の締めに度々使われるプロデューサーみたいな人。生瀬勝久さんが演じているって言えば伝わると思う。
なのでこのランキングは生瀬勝久要素多数。
とまあ意気揚々と計画を話そうとするダー子だが、なぜか乗り気じゃない他二人。それでも釣りあげようということになり、出所の怪しい金の洗浄を通して増額をすることが可能だといって三人で阿久津に接触。
阿久津から5000万預り、三人で出した5000万を元手に1億を阿久津に渡すことで、味を占めてもっと出させようと言う魂胆のダー子だったが、どうやら阿久津に詐欺師という正体がばれていたようで、5000万を取られて終了。
何とか乗り切って反省会をする三人。二人が乗り気じゃなかった理由を聞くと、リチャードはタロットカードでダー子が最悪の運勢が出ていること、手相を占ってもらったボクちゃんは周りに禍いをもたらす人がいると言われたことを話す。
ちなみにここで「香港でダー子に占いの役をやってもらった」とリチャードが言っているが、これはロマンス編の内容。
しかしそんなことはどこ吹く風で、二人を引き連れ次々にオサカナ釣りに挑戦するダー子だったが、計画はことごとく失敗。
冒頭で超絶怒涛のラッキーガールだと豪語していた矢先のこの失敗続きだったので、阿久津に運気が吸い取られてしまったのだという話になり弱気になってる二人。よくよく聞くと、ダー子が阿久津に会うカフェで引いていたおみくじも、結果は大凶だったらしい。
運などというものに流される二人に呆れたダー子は解散を宣言。
バトラーにも離れられてすっかり運無し独りぼっちになってしまったダー子だったが、ねじ工場の社長への復讐もまだなのであきらめきれず。阿久津に反撃するため二人を再び招集するべくモナコに計画を書いた紙を託すも、二人は受け取らず。
時は流れて、ボクちゃんは中山美穂さん演じる”渡辺若葉”の経営する遺品整理の会社で働いている。
リチャードは引退して海辺でサーフィンを楽しみながら悠々自適に暮らしており、近頃は広末涼子演じる”韮山波子”が経営するラーメン屋に通っている様子。
ダー子は相変わらず諦めておらず阿久津の復讐を計画しており、唯一残っていた五十嵐を頼って阿久津が開催する闇カジノに潜り込むことを企てていた。けど五十嵐も五十嵐で奥歯がクロワッサンで折れたりゴールデンレトリバーに嚙まれたりでやっぱり不吉な予兆。
ボクちゃんは円満に生活してるかと思いきや、働き先である遺品整理会社の社長の若葉は不当に遺品を買い取っては高く売ったり、社員は常習的に不法投棄しているようで、チョビ髭さんを使って遺品整理をした方へ正当な金額を返すために金をむしり取ろうと画策。
リチャードの方も懇意にしているラーメン屋の波子は、地元の有力者に借金をチャラにする代わりに言い寄ってきてる。閑古鳥の鳴いているラーメン屋を繫盛させるべく、中華料理屋に弟子入りして修行・勉強、担々麵の作り方を習得。リタイアした料理人という体で店を手伝い、子猫ちゃんを使って繫盛してるように見せかけることで、その地元の有力者を追い払うことに成功した。
ボクちゃんの方の計画は、遺品整理を依頼したチョビ髭さんの祖父が名家の執事として勤めていた設定、その文机から出てきた文書に記された場所には高値の遺産が埋まっていると若葉に思い込ませることで、鍵を失くしたと思い込んでるチョビ髭さんから文机を高値で買い取らせようというもの。
ダー子は五十嵐と共に阿久津の開催する闇ポーカーに潜り込むことに成功。詐欺師であるダー子に阿久津の注意をひかせ、金持ちうどん屋に扮した五十嵐がメインでイカサマすることで荒稼ぎしているように見える。
順調かに思えた各々の様子だったが、ボクちゃんの方は若葉たちが想像以上に常軌を逸しており要となる文机が盗まれてしまった。仕方がなく撤収することにして、遺産として使った茶器の回収に向かったボクちゃんはそれが若葉たちにバレ、ボコボコにされる始末。
リチャードの方も、地元の有力者がグルメサイトに書いた悪評のせいでラーメン屋は繫盛せず、あまり順調には見えない。結局、波子に借金返済の代金として五千万を渡すことで波子を助け一緒になろうとする。しかし、翌朝には波子の姿はなくラーメン屋はもぬけの殻。どうやら波子に騙されたよう。
ダー子もダー子で五十嵐のイカサマが思いっきりバレて絶体絶命。賭けポーカーに参加していた他の面々は五十嵐への制裁を見て怖気付き逃げ出し、勝負はダー子と阿久津のタイマンに。各々1億で勝負がスタート。
運を取り返すために勝つと息巻いて阿久津と勝負をしたダー子、何かしらイカサマをして無事2億を総取り。しかし阿久津は「その2億のうち1.5億は他の参加者のもの、そして自分の元手である五千万ですら、資金洗浄でダー子にもらったものだから、この勝負はノーダメージ」と言ってダー子を挑発。そのまま阿久津の2億を引き出させて勝負続行。
運まかせの勝負で決着をつけようというダー子に、「やるべきことをやるだけ。そういうことが出来ず何かに執着するゴミみたいなやつが運だのツキだのなんてほざいて神頼みする」と言って揺さぶってくる。
しかし、行きつけのおでん屋を通してもらった優しかったねじ工場の社長のお守りを片手に、「それが人間である」と言いながらフルハウスで負けじとオールインで勝負を仕掛けるダー子。どさくさに紛れて五十嵐にAのカードをもらってイカサマしていたらしい。
そんな「やるべきことをやった」ダー子の健闘も虚しく阿久津はロイヤルストレートフラッシュであっさり敗北。誰かが賭けポーカーについて通報したらしくお金を持って逃げおおせた阿久津とは対照的に捕まるダー子と五十嵐。
どうにもこうにも上手くいかない3人。ことごとくしてやられた3人は、以前阿久津に正体がバレたカフェでひどい顔を突き合わせる。
とまあ、どん底まで落ちたかのように見受けられた三人だったが、当然ながら”目に見えるものが真実とは限らない。”ここからが本当に種明かし。
実は阿久津という大きなオサカナを釣るために、ボクちゃんは阿久津の昔の女である若葉の懐に、リチャードはねじ工場の社長が阿久津の闇金に手を出すきっかけとなったヤドカリの手口で詐欺をする波子に取り入っていたというのが今回の真実。
序盤で受け入れられなかったかのように見えたモナコの手紙のお使いも実際には受けていた二人。
計画としてはこう。チョビ髭さんを使って騙し取らせた文書が示す位置に波子が経営するラーメン屋に設定し、波子はリチャードが追い出す。土地を買い取りたいという若葉の申し出を受け本当の土地の所有者という設定のモナコのもとに案内。そうして案内した先で6億でなら売ると若葉には言う。
もちろん早々出せる金額ではないが、その何倍にもなる資産が埋まってると思い込んでる若葉は、昔の男である阿久津に融資を依頼。やるべきことをやるだけという言葉はもともと若葉の言葉らしい。
ダー子によって仕組まれたロイヤルストレートフラッシュとも知らずにそれが自分のツキだと信じて勢いづいた阿久津は融資を承諾。
こうして阿久津にお金を引き出させることに成功し、無事搾取。
何とも美しい勝ち方。
執着をするから運だのツキだのに逃げられるとほざいていた阿久津だったが、ダー子の言う通り「人間なんてそんなもの、だから面白い」。
その言葉の通りか、波子が執着していた出て行ってしまった一人息子は実は若葉の部下で、ラーメン屋でバッタリ再会。ねじ工場の社長さんも元気そうにおでん屋に行ってて何より。
ところで、リチャードが波子に騙される・ボクちゃんが茶器を回収する(結果ボコボコにされた)というくだりを考えたのはダー子。結果として不憫な思いをしたわけで計画に無駄が多いと指摘されたが、実はボクちゃんが若葉にボコボコにされるよう仕向けたのはダー子、しかもダー子が捕まった警察に通報したのもなんとダー子自身。
これは、物語冒頭に引いたおみくじの内容「底に堕ちぬ限り浮上せず」という導きにしたがって、どん底に堕ちた”ふり”をするためだったみたい。
正に”神様も騙すほどの大噓”。
映画第1作・ロマンス編
三浦春馬さん演じる謎の男性と共にダー子が映るホームビデオのような回想と、オスカーワイルドのロマンスについての名言と共に物語がスタート。
そんな回想とは対照的に自堕落な格好をしているダー子。
コザカナ釣り(ターゲットはいきなりではなくて万歳ステーキ社長らしい)で稼ごうとチョビ髭に言われ渋々子猫ちゃんである鈴木さん(:前田敦子、第7話の”偽物の本物の弥栄”役をやってくれてた)に協力を求めて電話するダー子。しかし、第8話で引きこもったほのかちゃんを彷彿とさせるような部屋の散らかり具合と、涙を流しながら無気力な鈴木さん。
(家族編で鈴木さんは「まだ(子猫としての仕事)2回目なんです。」と言っていたので、仮に第4話(映画マニア編)>>>第7話(家族編)だったらしっくりくるけど、これが前後してドラマでは描かれていない子猫ちゃんをしている可能性もあるので何とも言えない)
ところ変わって遊園地、これまた懐かしい顔ぶれである巣鴨のキンタ・ギンコ(家族編)が仲睦まじい家族(ちなみにお父さんを演じているのはドランクドラゴンの鈴木さん)から財布を盗んでいる様子。それを見透かして取っ捕まえる遊園地ヒーロー”キャプテンビリオン”。
キャプテンビリオンは、いつも通り反吐の出るきれいごとを言いながら働くボクちゃん。転職して天職らしい。
✓これまたところ変わって沖縄、今度は理花(家族編でダー子が成り済ました本物の理花)と共にホテルのプールでバカンスしてるリチャード。引退した身だと語るリチャードだが理花に誰かをカモろうと色仕掛けされて鼻の下を長くしながらしょうがないなあと言う。
そして出てきました赤星さん(ゴッドファーザー編)。どうやら赤星杯なるバスケットボールのプロ大会を主催したらしく、熱海チーターズや桂さん(スポーツ編)の優勝会見に出席し桂さんと怖いくらいの笑顔で握手を交わす赤星さん。
そんな笑顔のドアップから場面転換で神妙な面持ちの赤星さん。20億奪ったダー子たち御一行への恨みが忘れられないよう。そんなわけでこわーい人に銃を渡して「私の前に連れてこい。命乞いする姿を拝んで殺す」と依頼している赤星さん。
そんなこともつゆ知らずか、コザカナ釣りに飽きてなんか食いながらテレビ見てるダー子。これなんか一時期インスタ映えで有名になったスイーツな気がしなくなくなくもないっすけどなんですかね。どうでもいいか。
テレビには香港の女帝と呼ばれる射手座集団[サジタリウスグループ]の会長:ラン・リウへの抗議デモが映し出されておりそこには母とコツコツ経営したガソリンスタンドを潰されたという鉢巻さん(コンフィデンスマン編)の姿も。これを見て「オサカナみーつけた」というダー子。
オサカナ釣りの計画をしているのか街のカフェに繰り出して腰を落ち着けてる様子、すると若い女(運勢編、のちのモナコ。ロマンス編は運勢編の前のお話だとここで分かる)と年のいった男性にペディグリーペットを仕掛けられるダー子。(ここではモナコがワンちゃんをダー子に見せつけたのち少し席を離れ、その間に年増の男が大変珍しい犬だから100万で買うと言い出す。そこへ今の電話で犬がいらなくなったので誰かに10万で犬を売りたいとモナコが申し出て10万ゲットという流れ。)
しかしながらそんなの屁でもなく私も初めてやったのはこの詐欺だわーと得意げに語るダー子と、怪訝そうなモナコ。
そんな中、場面はいつものバトラーのいるアジトに移って招集されるリチャード・ボクちゃん。そこには弟子入りしたモナコの姿、即落ち2コマすぎる。長渕剛の『やるなら今しかねぇ』を合唱するダー子とモナコすっげえ仲良し。
というわけで、新たにモナコと連れ犬を迎えて香港の女帝・氷姫などの異名を持つランリウを釣り上げる方向に。舞台は香港に。
香港を大満喫しながら、五十嵐が下調べしてくれたラン・リウのプロフィールを聞く詐欺師御一行。プロフィールは
・サジタリウスグループ総帥
・8年前に父の跡を継ぐ
・何でもありの悪い奴で評判最悪
・個人資産は計り知れず
・根がつけられないほど高価なパープルダイヤを所持?
・11年前に四大財閥のひとつ:光洋実業の孔海東と結婚するも、怠け者とわかるとすぐ離婚。
といった感じ。表舞台には出てこないためプライベートな部分をどうにか探れないかと話す詐欺師御一行。しかしながらそこには赤星さんの部下がダー子たちをつけているような様子も、、、。
とりあえずは何も起こらなく、桜田しず子(リゾート王)が桜田リゾートを追われたのちに立ち上げた「ゲストハウスMichikusa in 香港」に宿泊する詐欺師御一行。国内外に120件展開しているらしい。
無事情報収集が完了した様子のボクちゃんとモナコ。ガードが堅そうなランだったが、落ちぶれた元夫はお金欲しさにペラペラしゃべってくれたらしい。
✓そんな彼らとは対照的に何も持って帰ってこれずのリチャード。
竹内結子さん演じる”ラン”についてまだわかっていなかった
・出自は意外にも福岡
・占い好きで最近お抱えの占い師が水死
という情報をもとに占い師に扮して接触する方向に。
その前にとりあえずマカオで豪遊、、、とはならずだいぶ負けて帰ってきた詐欺師御一行。ねてしまったダー子を傍らに、「ダー子は良くボクちゃんのことを話す」など談話するモナコとボクちゃん、そして「実は過去にはダー子がスターと呼んで密かに思いを寄せる人がいた」と語るリチャード。
一ヶ月経ち、ランが所有する馬の初出走に合わせて占い師として接触をするダー子・モナコ扮する”桜子・光子”姉妹。それとなくランに預言をすることでお声がかかるのを待つ。そこにはダー子が目を向けるあやしいかげが。
ランは占い姉妹に興味津々、部下を使って二人の調査の末、一ヶ月後には食いつく。ダー子とモナコの設定は「1950年代にいた宮の森梅子という日本のフィクサーが寵愛した占い師の末裔であり、過去と未来を見ることができる”宮の森桜子・光子”。男性との交際でその力が徐々に失われ、今は光子のみそれが使える。」というもの。
これを聞いてお眼鏡にかない、なんとかランに接触する二人。力を信じてもらえず万事休すかと思いきや、そこに助け舟を出す三浦春馬さん演じる”ジェシー”。初対面のはずのダー子とジェシーだが、二人はかつて共に詐欺をしたことがあり、ダー子は密かにジェシーを”スター”と慕っていた。その頃の情報をもとに桜子姉妹が知りえないジェシーの情報をランに語ることで信頼を勝ち取る。
どうやら既にランに取りいってた恋愛詐欺師のジェシー。ダー子たちよりだいぶ情報も手に入れてる様子。そしてダー子に口止めされるもスターに会ったことをリチャードたちにチクるモナコ。これにめちゃくちゃ嫉妬する五十嵐。
とまあそんなの関係ねえと預言で釣り上げようと、✓偽宝石や商業施設の開発をほのめかすことでひっかけようとするが、次々に玉砕。
仕方がなく、ジェシーに情報を求めるダー子。ランの故郷の福岡で山口紗弥加さん演じる”福岡にいたころのかつての家庭教師”の情報をもらう。
彼女に話を聞くと、氷姫という異名を持ち恋愛には興味がないように見受けられるランだが、どうやらかつて彼女は大の少女漫画好きでいつか自分にも運命の人が現れると夢見る少女だったらしい。
しかし12歳のときに大きな火傷を負ったらしく、それがコンプレックスになった後で財閥の後継者に指名。帝王学を叩きこまれ冷ややかな氷姫の出来上がり。。。
となったら「恋愛には恋愛を」ということで、ボクちゃんがそっち方面で仕掛けてみるもやっぱり玉砕。人を愛する気持ちはこの世で最も尊いものだからだますのは無理だと言うボクちゃん。
そしていつもとは違うロマンチックな言い草をするダー子とボクちゃん。いつもならダー子はおちゃらけボクちゃんはそれを毛嫌う流れなのに、香港風に吹かされちゃったのかしら。そんな二人を覗き込むモナコ。
やはりランに関してはジェシーが優勢かと思われたが、ジェシーの方もどうも攻めあぐねているみたいで、リチャードやボクちゃんを捨てて協力をしてほしいとダー子に申し出るジェシー。
ジェシーの本当の狙いはランが持っているかどうかは噂程度のパープルダイヤで、その存在に確信があるらしい。そして、ランを落とせないジェシーの様子を見て彼女には心に決めた想い人がいることをここで確信。ダー子は何かを手渡されてその場を去る。
そんな密会をしていたダー子を、忠犬ハチ公のように玄関で待ちぼうけるボクちゃんと、モナコ。
戻ってきたダー子はランに想い人がいるという確信から、それをほのめかす預言でランの信頼を勝ち取り、「男を知ることで力が失われた」という設定の桜子もといダー子が相談を受けることでその想い人が誰であるか知る。
なんとその相手はかつて結婚していた初恋の相手:孔海東。二人の財閥が対立したことで強制的に離婚させられただけで、今も想い続けているらしい。
それを知った御一行、詐欺師らしからぬ善人ぶりで、オケラになってもいいからと二人を引き合わせ、駆け落ちさせることでこの計画を終わる方向にまとまった。
しかし、孔海東の方にその気はなかったらしく、それを知ったランは傷心の末にジェシーと結ばれる。。。
かと思いきや、そこに桜子が現れジェシーとくっつくことを逆恨みしランリウを発砲、これを庇う形でジェシーが負傷。一命をとりとめたジェシーとそれに付き添うラン、病院で夜通し付き添うランだったが、そこには看護師に扮してコーヒーを出すダー子の姿が。
翌朝ランが起きるとそこには病院の跡形もなくもぬけの殻。胸元にパープルダイヤがないことを確認して暴れるランの姿とともに、オープニングを彷彿とさせる二人の仲睦まじい姿が。使用した銃は密会の時にジェシーに手渡されていたものだったので、ダー子はボクちゃんたちを裏切ってジェシーとパープルダイヤを奪った様子。
それを確信したボクちゃん、リチャード、五十嵐。「人間が抗うことのできない最たるものは愛だ」と語るリチャードの言葉を聞き、なんとなくボクちゃんがダー子に想いを寄せていたことを察していたモナコは、ボクちゃんをたきつけてジェシーたちが逃げようとしているヘリポートへ向かう。
真相としてはこう。ランに未練がある様子の孔海東だったが、その目当てはランとの愛によるものではなくて、彼女が持つ資産だったらしい。そういうわけで、ジェシーは30億円相当の大金と金髪のお姉さんをあてがうことで孔海東に駆け落ちしないよう説得。
あとはランを騙して数百億相当のパープルダイヤを奪えば30億→数百億というマジック。上記の通り見事に彼らはやってのけた。
逃げ出そうとするダー子だったが、ボクちゃんはダー子に愛の告白をすることで彼女を引き留めようとした。ドラマではガッキーだったら良かったのにと言っていたボクちゃんだったが、なんだかんだ好きだったのかしらボクちゃん。
しかしそんなのを相手にせずジェシーと一緒にヘリに乗り込もうとするダー子、、、そこになんと赤星さん登場。実は赤星がダー子に差し向けたのはダー子につきまとう銃を持った度々映る怪しい影、、、ではなくてジェシーだった。言われてみればたかが恋愛詐欺師のジェシーが30億持っているわけもなく、その資産は赤星が出したもの。
赤星と彼にやとわれたジェシーは、ダー子たちがランを狙っていることを嗅ぎ付け、ダー子たちを通してパープルダイヤを奪い取ろうというのが今回の計画。
そして、そんな彼にダー子たちの獲物の情報を流していたのが、ジェシーがダー子に仕向けた刺客であったモナコ。ダー子の行きつけのカフェを知るジェシーの指示でダー子に接触し取り入ったということみたい。
まあそんな種明かしも終わり、赤星がダー子に銃を突きつけいよいよクライマックス。そこに駆けつけるランリウ、ずぶずぶの関係の警察とともに。騙したダー子にランも銃を突きつけ、獲物を取ろうとする赤星に対しても銃を突きつける。ダー子もダー子で持っていた銃と、このどさくさに紛れて銃を拾い各々銃を突きつけてのにらみ合い。
均衡状態だったが、赤星は香港での戦闘を嫌ってジェシーとともに逃走。そして戻った赤星は手に入れたパープルダイヤを城ケ崎先生(美術商編)に鑑定してもらう。。。。
が、これは贋作の合成ダイヤ。ランリウがいた家、孔海東がいた食堂などを回るも、もぬけの殻であることを確認する赤星とジェシー。
というわけで本当の種明かし。時は遡って計画前のコザカナ釣りの場面から。
引きこもっていた鈴木さんだが、これはジェシーに結婚詐欺されたことによるものだった。子猫ちゃんの復讐のため立ち上がるダー子、ジェシーを釣ることに決める。
しかしながら、騙そうにもジェシーにそんな財力は無いという話になる詐欺師御一行だったが、遊園地で出会った巣鴨のキンタギンコからの「赤星が詐欺師を片っ端から締め上げてダー子の情報を吐かせようとしてる」という情報を報告するボクちゃん。
それじゃあそれを利用しない手はないということで、恋愛詐欺師を通して赤星さんからお金をもらおうというのが計画。
リチャードが沖縄に行ったのは、当時のジェシーは沖縄で恋愛詐欺をしていたため。そこでモナコと歩くジェシーを見かける。これをもとに、理花を使って「ダー子の情報をしるジェシーという結婚詐欺師が沖縄にいる」という情報を赤星に伝える。
そしてダー子たちが狙うオサカナに見せかけるための分かりやすい餌として白羽の矢が立ったのがランリウ。
ジェシーが仕向けた刺客であるモナコをあえて取り込み、
・ランリウを狙っている
・ジェシーのことを「スター」と慕っていたダー子
などの偽の情報をあえて与えることで計画を進めていた。
そして、”孔海東”も当然偽物。彼に成りすましていたのは実はリチャード。ジェシーが彼にあてがったという”金髪のお姉さん”は実は鈴木さん。
なので孔海東が受け取った30億円=リチャードもといダー子たちの30億円の儲け。見事にやってのけた詐欺師御一行。
これにはぶち切れの赤星さん、ジェシーを蹴る始末。そこでダー子の手紙を発見する。赤星さんがここにくることまで予測してたのかダー子。
そんなこんなで見事にダー子の掌の上だったわけで、モナコも迎えてパーティーの詐欺師御一行。
ちなみにダー子が密かにスターと呼んでいたのは”ランリウ”に扮してくれた詐欺師のこと。
”ランリウの家庭教師”に扮した詐欺師を演じる山口紗弥加さんなど、ジェシーを取り巻くあらゆる環境を作っていた詐欺師たちを迎えてパーティーする詐欺師御一行。
ダー子を夢中で追いかけてくれる「赤星さんこそ運命の人かも?」ってことで赤星に宛てたラブレターを読む赤星さん、その手に持つパープルダイヤにはダー子©の文字も彫り込まれている。
✓偽宝石職人として出てきていたのは小栗旬。スーパードクター編でほんの少し出演した山田孝之を彷彿とさせる特別出演。ちなみにこの時の「いっぱい耳かきして」に対するダー子の「贋作職人って似るのかね」っていう言葉が指しているのは美術商編で出てきたでんでんさん演じる伴ちゃんのこと。
そんな運命の相手、赤星栄介になぞらえて「栄介」という名前をモナコの連れ犬につけて映画は終了。
今回も、くっそ騙されましたわ。いやつっても、ドラマではあれほど否定していたボクちゃん♡ダー子の関係にもかかわらず、あまりにもご都合ロマンス展開には疑問だったのでそこはなんとなく疑ってたんすけど。
そこが演技だったとしてもそれがどうやってオサカナ釣りにつながるのかがぜんっぜんわかんなかったので結果としてちゃんと騙されましたわ。
上のあらすじで✓と太字を付けたシーン、種明かしをしていない段階で既にヒントというかちゃんと要素が散りばめられていたんだなってのもすごいところ。古畑任三郎の唐沢寿明さんの回を見てあっけ取られたみたいな気分。何回見返しても面白い作品でした。
そうだ、エンディング後に出てくる、perfumeっぽいユニットに扮して釣りあげようとしてる生瀬勝久さん演じる”ホー・ナムシェン”です。ロマンス編でも写真とかランキングとかで出てきた人っすね。
ロマンス編に関してはこんな感じです。あえて述べてない小ネタとかもあるのでこれを機に見返してみてはどうでしょう。アマプラなら無料で見れます。
ロマンス編 主題歌『Pretender』
プレミア公開ゆえに埋め込みができずテキストリンクだけど、ヒゲダンの『Pretender』のYoutubeへのリンクっすね。
当時はこの歌でまた人気に拍車がかかりましたよねえ。ヒゲダンは失恋歌にもかかわらず爽やかな歌声で歌い上げるからすげえと思うわ。『バッドフォーミー』とか超好き。
映画第2作・プリンセス編
書こうかと思ってたんすけど、準新作ということでちょっとやめときます。英雄編公開したばかりとはいえ、前作であるこれをここぞとばかりにえい!!ってネタバレ含むあらすじまとめるのはちょっと品がないというか自分で見てほしいというか。
今ならアマゾンプライムに型落ちしてきて無料で見れるのでみんなも見よう!!学生さんなら手続きをすれば月額 ¥250で映画見放題・送料無料など、お得のオンパレードだぞ!!
まとめ
この記事の文字数軽く40000字くらいになってるのめちゃくちゃ面白いな。
誰に需要があるのかと言われるとよくわかんないし、他のコンフィデンスマンJPに関する考察記事とか見ずに(そもそもあるのかわかんないけど)、映画公開にあたってただひたすら自分でVODで見返して、その時気になった時系列と小ネタをまとめただけなんだけど楽しめていただけたら何よりです。
時系列に関しては映像作品に対してそこを追及すること自体ナンセンスかもとは思っているので、マジで本当にただただ個人的に気になっただけ。
というのも、コロナの影響で映像作品における時系列もとい世界線っていうものが目に見えて二分化しているように感じる。
コロナを前提とした世界線(登場人物がマスクをつけていることを前提にしていた『天国と地獄 ~サイコな二人~』や、直接的にコロナの蔓延を描いていた『ドクターX』。ドラマの最後でオリンピックが延期されてた『MIU404』など。)
コロナを前提としていない世界線(今までの作品同様、顔が売りの俳優さんの顔を隠さないで撮影している大半の作品。)
まあ目に見えてっていうだけで今までもこういうことは往々にしてあったと思うし、コロナの有無でドラマに文句を言いたいとかではないけど、これを見てると「わりと”現代に沿ったことを描く映像作品”のわりに、ご都合展開でなんでもありのフィクションだよなあ、実質SFだよなあ」っていうのが身をもって実感できてしまっていて。
あーあれです、ガラケー使ってたはずのコナン君がいつの間にかスマホ使ってて(?)ってなったのと同じ。21世紀から来ていたはずのドラえもんがご都合的に22世紀のネコ型ロボットにスライドさせられてたのに(?)ってなったのと同じ。ドラえもんに関しては世代的にあんまり思ったことないけど。
こういう感じの”この作品はフィクションです”にまとめることのできるご都合主義感が、コロナを描く作品と描かない作品が同時期に放送されていたがゆえに、ドラマ全体にも感じられるようになってしまって「ドラマの中の時系列ってものに理想を求めるのってなんか違うのかもなあ」と思ったのが上で言ってる”ナンセンス”って言葉の意味です。
それでも何度でも言うけどただただ気になったのでまとめてみた次第。その時系列違くね?みたいなのあったらぜひコメントで教えてください。
あと記事内でのAmazon Primeへの誘導に関しては超露骨だったと思うんですけど、ちょっとアマゾンアソシエイトに登録してみたもので、ものは試しにということで試してみた次第です。実際お得だと思うのでぜひお試しあれ。
ドラマの方に関してはアマプラには残念ながら無いので、そちらはFODプレミアムの2週間無料体験がいいのでそちらもぜひ。
こんなバカみたいなことを卒論みたいに考察する奴を生み出す程度にはめちゃくちゃ面白い作品です『コンフィデンスマンJP』。映画の予告をしているニュース記事をチラッと見たんだけど、初めて見る方でも楽しめる内容になっているという噂。なので英雄編含めて、ぜひ全編自分の目で見てみてほしい作品ですということで締めさせていただいて終わります。。
俺も早く英雄編が見たい。。。