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【選挙に出ると決めてからのこと】

九州の田舎町「御船町」は
熊本県がちょうどいい田舎としてPRする上益城郡の町です。
そんな田舎町の選挙って、どんな感じ??

私個人のことになりますが、政治ど素人・地盤なしで選挙を経験し得た感覚を、情報を整理しながらお伝えしてこうと思います。

全国の田舎町で議員を目指される方に
気軽に読んでいただけるよう、日常的な言葉で書いていきます。



議員立候補の資格について


「議員」という仕事。
いったいどんな人がなる仕事でしょうか?と問うと、
何かの団体の偉い人?や、代々政治家の家柄の人?
などといったイメージではないでしょうか。

実際の要件を確認すると
特に必要な資格はありません。

もっと言えば
犯罪歴があっても(!)
税金が未納であっても(!)
投票によって票を獲得できる人は、
議員になれます。

私は地元である熊本県御船町にUターンして6年ですが、
子持ちで離婚して仕方なく地元に帰ったのが実際で。

周りの方々も出戻りで親の脛かじっている女という認識だったと思います。

それでもUターンして5年で立候補を決め
地元や周囲を説得し、応援者を集めて実行に移すことにしました。
今思えば、よくやったよね…と思います。

動機についてはまた次回にしますが、
要するに、選挙には"誰でも"出ることが出来ます。


選挙の体制について

立候補に向けて何をするといいのでしょう。
本を読み、ネットで検索も随分しました。

まずは当選後に受益者となる方々を中心とした体制を作ることが必要。
その体制については幾つか方法があるとわかりました。

①地元の推薦をもらう
②団体の推薦をもらう
③独自のネットワークを作る

当時は、意識的に③で考えていたと思います。
しかし選挙というのは~~というアドバイスを沢山頂きました。

田舎では地元にも応援されないような人は議員にはなれないそうです。
これは現役の方々から聞きました。

確かに騒がしくすることもあると思うので地元の理解は必要だし、
活動のベースとして地元にお願いするか…
それでも結構悩みました。

なぜなら…


地元の推薦というハードル

我が町は人口1万7000人程度の町で面積はおよそ100㎢
2割の平地に8割の人口が集まり、8割の中山間地に2割の人が住む町です。

地元の部落は中山間地の限界集落。
高齢者率6割越え。
20世帯ほどの小さな集落ですが、
町で長く町長を務められた方の家があり、
他に議員も2名輩出した政治意識の高いエリアです。

私は亡き祖父の家を親から借りて住んでいますが、
親の住む家は別にあり、子供の頃に部落に住んでいなかったため、
私の人となりを分かっている方は居ないという状況でした。

もちろん男尊女卑思考はあるだろうし、年功序列を重んじる環境です。
"偉そう"な職というイメージがありますので、
"調子に乗っている"と思われるという不安がありました。
実際のところ、(部落の中では)若い女である私が、
地域の代表というイメージの強い議員になると申し出ることに、
違和感を感じる方が大半だったと思います。

また
隣りの部落に現役の議員さんもいらっしゃいました。
地域選出の議員としてはバッティングするんですね。
これは住んでいる場所の問題なんですが、
選挙となると大きな意味が含まれてきます。

何度か場を設けて頂き、説明をして、
部落の方々が私を「推す」か採決とられました。
誰も応援者が見えない時期に、あの場の緊張は忘れられません。
結果は、賛否ありましたが、同級生のお父さんのフォローがあり
地元推薦として立候補を認められました。

※説明の際に配布した資料(配布時の内容)

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