漢詩もどき(漢柳)を為す4
久しぶりの投稿ではありますが、今回もカクヨムにて連載中の中華史風小説、「桃花詩記」第3話より作品を紹介。
第3話では主人公の本陶が律の里の街並みを見物しに出かけます。彼はまず、公園でとある家族(少年とその母親と祖父)に出会います。彼らとは公園に生えている大樹をテーマに詩作を語り合います。次に街の楼台(見張り台のような物)にまで足を延ばすと、そこでとある悩みを抱えた女性の詩を聞きます。その悩みとは一体……?というのが大まかな流れになります。
最初の3首は少年、母親、老翁が大樹を