みぶあおい

小説、俳句、短歌、独自ルールの漢詩(漢柳と勝手に呼称)等々、文章表現を楽しんでいます。 主にカクヨムにて活動中。こちらではサクサク楽しめる作品を制作できればと思ってます カクヨム(読むだけなら登録不要):https://kakuyomu.jp/users/aoene1000bon

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マガジン

  • 俳句・川柳・短歌まとめ

    過去に詠んだ詩をまとめています。基本的に少しいやらしいです。 くだらない物からシリアスな作品までカオスなラインナップとなっております。

  • 漢詩もどき(漢柳)を為す

    漢詩からいくつか規則を取り除いた詩を「漢柳」と勝手に呼称して、作詩しています。

  • 制作余話

  • 小説作品集

    自作作品を収録

  • カクヨム作品※導入のみ

    カクヨムに投稿した作品の冒頭を収めたものです。

最近の記事

短歌 弔七月三十一日

雲冠り 頂き見えぬ 伊吹山 末なき旅の 未知へ別れり 往く人に 涼を届けむ 姉川の 流れのように 安らかなりや

    • 漢詩もどき(漢柳)を為す14

      前回→こっちね 「艶歌集」より以下略! 雲中暁與霧中人 雲中の暁と霧中の人曙光薄明浮雲河、 曙光薄明雲河に浮き、 双龍相伴立白波。 双龍相伴ひて白波に立つ。 瑞祥未至漠漠遥、 瑞祥未だ至らずして漠漠として遥かなり、 煩想不絶鱗鱗羅。 煩想絶えずして鱗鱗として羅ぬ。    押韻 下平五歌(河、波、羅)    語釈  曙光…夜明け前の光。  薄明…夜明け前のぼんやりとした明るさ。薄明り。  漠漠…薄暗い。物音がなく寂しい様。  煩想…俗事に関する煩わしい思い。  鱗鱗…次々と

      • 漢詩もどき(漢柳)を為す13

        前回→こっちよ カクヨム連載中の詩集「艶歌集」より 眺TL於業間 業の間にTLを眺む蒼鳥啁啁哢  蒼鳥啁啁として哢り、 嗚嗚社交蠅  嗚嗚たる社交の蠅。 勤労粛粛虚  勤労粛粛として虚ろにして、 喟喟嘆嗟蒸  喟喟として嘆嗟蒸す。 誰聞凡夫喧  誰ぞ聞かん凡夫の喧しきを、 点讃遠方朋  讃を点く遠方の朋。 掻頭羞俗陋  頭を掻きて俗陋なるを羞じ、 仰天羨清澄  天を仰ぎて清澄なるを羨む。   押韻 下平十蒸(蠅、蒸、朋、澄)   語釈 TL…タイムライン。 蒼鳥…Twit

        • 漢詩もどき(漢柳)を為す12

          前回→こっち 引き続きカクヨム連載中の詩集(リンク)より紹介。 贈思婦 花粉飄飄会嬋娟  花粉飄飄として嬋娟に会い、 鴛鴦泊乎結宿縁  鴛鴦泊乎として宿縁を結ぶ。 玄宗楊妃恨永訣  玄宗楊妃は永訣を恨み、 織女牽牛期一年  織女牽牛は一年を期す。 張切弛撓楽難成  張りて切れ弛みて撓む 楽成り難し、 疎寛蜜立奏調絃  疎にして寛ぎ密にして立つ 奏でて絃を調う。 勿問遠近吾待君  遠近を問う勿れ 吾れ君を待つ、 固欲連綿紅糸顚  固より連綿たらんと欲す 紅糸の顚。   押韻

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        • 俳句・川柳・短歌まとめ
          5本
        • 漢詩もどき(漢柳)を為す
          14本
        • 制作余話
          14本
        • 小説作品集
          5本
        • カクヨム作品※導入のみ
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        記事

          漢詩もどき(漢柳)を為す11

          前回→こちら ご無沙汰しています。 カクヨムにて連載中の詩集(リンク)よりこちらへ掲載していない作品があったので紹介。 帰省即事 終電到郷稀人影  終電郷に到りて人影稀にして、 秋田傾身対拝迎  秋田身を傾けて拝迎に対す。 湖月揺蕩風波騒  湖月揺蕩して風波騒がしく、 河鷺凝立麗容浄  河鷺凝立して麗容浄し。   押韻 去声二四敬(影、迎、浄)   語釈 即時…その時の出来事、景色、様子。その場の事を詠じた詩。 拝迎…拝して迎える。 揺蕩…ゆらゆら動く。 凝立…じっと立

          漢詩もどき(漢柳)を為す11

          読めばわかる!連休末の虚しさを味わずに済む方法

          「とにかく働こう」としか書いてないから買わなくて良いよ

          ¥100

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          制作余話#11「N・U・K・E 平らな世界と陥没した私達の性愛」編

          前回(#10)→こちら 作品本編 →無修正版(R-18)はアルファポリス(リンク)にて →モザ有版(全年齢版)はカクヨム(リンク)にて  完結作品の後語りやら愚痴やらメモやら何やらのあれ。  今回は「N・U・K・E 平らな世界と陥没した私達の性愛」編です。  本作はR18なお話をまず書ききり、その中でエロなしでもそれなりになるのではと手応えがあったので、性描写を極力カット+ちょびっと加筆と修正を行なったモザ有版を後に投稿しました。カテゴリは一応SF。SFの要件を満たしてい

          制作余話#11「N・U・K・E 平らな世界と陥没した私達の性愛」編

          制作余話#10「竿老」編

          前回← 作品本編→アルファポリス  制作した作品の裏語りシリーズの「制作余話」  記念すべき第10回は掌編小説「竿老」についてです。  本編の投稿から期間を置いてのnoteの執筆になりますが、理由としましては「記念すべき第10回で扱うのがこの作品で良いのか」と思い、投稿を止めていました。掌編なので語ることも少ないですし……。  とはいえ予想外の結果を出した作品でもあるので、広告も兼ねて遅ればせながら本記事を執筆致しました。 アルファポリス歴史ジャンル 日間ランキング最高4

          制作余話#10「竿老」編

          川柳連作「由喪愛犬懐其生」

          「ただいま」と 告げる前に 君は逝く 「おかえり」と 尾を振る君の 影憶う  夕時に 立てば散歩と 早とちり  粗相あり お手さえすれば 万事無事  草萌えて 毛並み彩り 主嘆く  床に寝て 冷感マット 無駄となり  これいつの? タオルケットに 枯れジャーキー  雪積もる 庭見てこたつへ 一目散

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          色即是空 #一口小説

           華国の京に歌妓あり。名を魃児(ばつじ)という。歌舞の才が飛び抜けて優れている訳ではないが、持ち前の愛嬌を好む者は少なからず居り、根強い愛好者を抱えていた。  ある時、彼女は「何か新しい道を拓きたい」と志し、普段と異なる舞いを披露する。これが大層評判となって、忽ちに京随一の人気を得る。多額の心付けを渡す者、回数は控えめでも定期的に召し寄せる者、遠巻きに彼女の芸を慕う者など、向き合う姿勢は千差万別であるものの、客同士は互いに競わず、和やかにその魅力を語らっていた。  そんな日々

          色即是空 #一口小説

          制作余話#9「夢幻のワスプ」第1話編

          前回はこちら 作品本編はこちらから 執筆した作品の振り返りや裏話を赤裸々に綴る制作余話。 今回はカクヨムにて新規投稿した「夢幻のワスプ」について語ります。 ネタバレあるから↑で本編を読んでね。 本作は「蜂」と呼ばれる女性のみで構成された殺人組織が人の夢に侵入して命を奪うという物語。蜂は「蜜」という人間の負の想念を素にして生まれる物質を集める為に人を殺していきます。そこには善悪はなく、淡々と狩りを行っていく。といっても負の想念が集まる人を彼女らは狙うので、基本的にはいわゆる

          制作余話#9「夢幻のワスプ」第1話編

          漢詩もどき(漢柳)を為す10

          前回→リンク バレンタインが近いということで、過去作でそれにちなんだものをご紹介。 欲与君呼春 君と春を呼ばんと欲す贈君巧克力  君に贈る巧克力(チョコレート) 蔽頬紺圍巾  頬を蔽う紺の圍巾(マフラー) 赤面如新燕  赤面新燕の如し 敢哢同呼春  敢えて哢る 同に春を呼ばんと 押韻:上平十一眞(巾、春) 解釈 君に贈るチョコレート。 私の頬を覆い隠す紺のマフラー。 その下の赤くなった頬はまるで恋する燕のよう。 思い切って声をかけてみる。「一緒に春を迎えようよ」と。

          漢詩もどき(漢柳)を為す10

          制作余話#8「十二月二十四日の雪」編

          前回→リンク 作品本編→リンク 書ききった作品の振り返りや裏話的なあれをあれする制作余話。 前回と打って変わって今回は完全なネタ作品ですね。表題の通り「十二月二十四日の雪」を振り返っていきます。 はじめにその前に余談になりますが、この記事を書く前日に事件が起こりました。カクヨムにて投稿中の「しずけさや」(リンク)が何とサイト公式様からレビューを頂きました! ここで自作への愚痴を吐きまくっているのに高く評価して頂いて恐縮の限りです。これからも厳しく楽しく創作に臨むのにモチ

          制作余話#8「十二月二十四日の雪」編

          漢詩もどき(漢柳)を為す9

          前回→こちらへ 「電網水妖」混沌電網海  混沌たる電網の海、 浸蝕呪詛波  浸蝕する呪詛の波。 穿心怨嗟眼  心を穿つ怨嗟の眼、 咽声惆悵渦  声を咽む惆悵の渦。 切切漏一行  切切として一行を漏らし、 浪浪岐涙河  浪浪として涙河を岐つ。 惑溺泡沫果  惑溺する泡沫の果て、 弔恤水妖歌  弔恤する水妖の歌。 押韻:下平五歌(波、渦、河、歌) 解釈 混沌としたネットの海、 浸蝕してくる呪詛の波。 心を貫く怨嗟の眼差し、 SOSを飲み込む憂いの渦。 切実に一行の文を絞り出

          漢詩もどき(漢柳)を為す9

          漢詩もどき(漢柳)を為す8

          前回→リンク 前回までは拙作「桃花詩記」より作品をご紹介してきましたが、今回からまたオリジナル作品を投稿していこうと思います。 今回は少し暗い作品。少し前に作って公開しようか迷いましたが、吐き出したい気持ちもあったのでここで供養します。ざっくり内容をまとめると、ネット上のコミュニティでありがちな諍いの話ですね。もうほとぼりも冷めて落ち着いたみたいですが、今後またどうなるかわからないですし、自戒も込めて出しておきます。 無題対酒談笑和、  対酒して談笑和し、 並機電戯盛。 

          漢詩もどき(漢柳)を為す8

          制作余話#7「しずけさや」蝉時雨編

          前回→こちら 作品本編→こちら 書ききった作品の反省会はーじまーるよー。 今回は連作短編「しずけさや」エピソード3蝉時雨編を振り返ります。 改題とモデルの話本作は元々「命々蝉(ミンミンゼミ)」という別タイトルで連載していました。これの由来はモデルとなった土地ではミンミンゼミがよく鳴いていたからでした。話が進行するにつれて「蝉時雨の方が合うな」と思い、途中で改題しました。一番書きたいシーンが雨が降り出すシーンだったので、それを印象付けたかったのもあります。 モデルになった土

          制作余話#7「しずけさや」蝉時雨編