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[強迫観念・摂食障害]体験記1(病気になるきっかけ)
夢の中で、友達と、家族と、
楽しそうに話している自分がいる。
この頃の僕が見る夢は、決まって、
誰かと楽しそうに過ごしている夢ばかり。
現実が孤独だからか辛いからなのかは
分からない。
現在高校2年生。
コロナで、学校も部活も無くなった僕は、
どこか空虚で、やるせない日々を送っていた。
簡単に言ってしまえば、手持ち無沙汰だ。
エネルギーを何に発散すれば良いのか、
分からない。
何をすべきかも分からない。
それは、これといって好きな事が無かったから?
それは違う。
音楽を聴くのも、映画を観るのも、
本を読むのも、自主勉強も好きだった。
ただ、今まで自分の居場所だと思っていた
学校や部活が急になくなってしまった事、
友達と過ごせなくなってしまった事のショックは
大きかった。
加えて、
自分が力を発揮すべきと思っていた勉強や部活を、
[自分 1人の力では頑張れない]
[1人では虚しい]
という事が分かった。
映画や自主勉強は、学校・部活という
[自分の居場所]があったから楽しめていた。
その事は、失って初めて気づいた。
[自分の居場所]は、
単に、コミュニティに限らないと思う。
心落ち着く場所…カフェや居酒屋であったり、
何かの創作をする事…絵を描いたりする事であったり。
もちろん、映画やお笑いが私の居場所だ、という人もいる。
僕は、[自分の居場所]とは、生きがいを見出せる場所や行動であったり、
安心できる空間や行いの事を指すと思っている。
[自分の居場所]を失うとどうなるか?
単純な話、僕の心は荒んでいった。
そして、生きる意味…生きがいを失ってしまった。
ここから先は、
[自分の居場所]を失った僕がどうなっていくのかを、今思い返して書いたものになります。
(長くなります🙇♂️ Partで分けていきます)
[Part 1]
コロナ禍の休校生活。
とにかく辛かったのは、
何をしてもどこか虚しく、毎日が退屈だった事。
安易に人が多い所に外出は出来ない。家に1人。
人の温もりを感じられるのは、
夜家族が帰ってくる時くらい。
僕は、特別人と話す事は好きではなく、
むしろ1人の時間が好きだとずっと思っていた。
でもそれは、学校やレストランなど、
会話こそなくても、
[周りに人の温もりを感じる事が出来る]居場所にいたからだと分かった。
孤独感、喪失感を忘れるために、
僕は[ランニング]を始めた。
あれこれして、1番熱中出来る…というより、
嫌な事を忘れる事が出来るのが走る事だった。
走る事に目的や目標は無かった。
ただ、毎日朝と夕方に走る。
そうすると、なにか、自分の頑張れる[居場所]を見つけた様な気がして、気持ちが楽になった。
また、
[走る事が出来たら、趣味や娯楽、勉強を楽しむ事が出来る] という事が分かった。
…しかし、この事は、僕の強い思い込み…ある種の[強迫観念]となって僕を苦しめる事となった。
数週間経ち、僕は、目に見えて自分が痩せていっている事に気づいた。
体重を測ると数キロ減っている。
その時は、特別自身の体型に関する関心は無く、特に何とも思わなかった。
…が、そのうち、
体重減少は、ランニングの[成果]だと
強く思い始めたのを、
数年経った今もよく覚えている。
そうして、[体重減少は、努力の成果]と
思う様になった僕は、
さらに長い時間・距離を走れるように、
色々と勉強するようになった。
ランニングに関する本には、
走るフォームや休息法だけで無く、
食事改善やダイエットの方法についても
書かれている事が多かった。
それで「痩せたい!」と考える事は無かった。
しかし、[体重減少は効果のサイン]。
さらには、[痩せる事は良い事]、という考えが、
意識の外で…“潜在意識“として僕に働きかける事となった。
学校が再開し、高校3年生となった。
受験生の意識が芽生え、
僕は明らかに、以前より神経質になった。
現在はゆるゆるの人間なので信じられないが、
当時は、YouTubeなどの娯楽を禁止していた。
そして、あんなに人恋しい思いをしたのに、
学校で人と話す事を控えようと思い、
人を避けるようになった。
3年生になるまで、
勉強はやれば絶対に伸びるものだと信じていた。
定期テストでは、1年生でも2年生でも、
クラス2位の点数を取る事が出来た。
模試も順調。
しかし、いつからか、
集中力が以前より持続しなくなった。
それに連れて、成績も下がっていった。
原因は推定できる。
ストレスの蓄積…睡眠不足、栄養不足。
受験生の頃は、あらゆるストレスを抱えていた。が、深く考えなかった。
というより、
ストレスだという事に気づけなかった。
それは、
[自分の居場所]と信じていたランニングが、
ストレスの大きな要因となっていたからだと、
今思う。
・走らねば…という強迫観念。
・勉強が捗らず、寝る時間を削る。
・成果が出ず、ストレスが溜まった結果…
もしくは、
勉強出来ない自分を苦しむ事で正当化するため
食事制限に走る。
今思うと…僕がこんなにも走る事や
食事制限をする事に固執していたのは、
「勉強から逃れるため」だったのでは
ないか?
「もっと自分を大切にしてあげれば良かった…」
今になってそう強く思います。
(これらについて、別のPartで詳しく説明します)
そうしていくうちに、ついに、
[食べられない]
[寝られない]
ようになっていった。
捗らない勉強を含めた、
これらのストレス蓄積が、
食欲不振や不眠へと繋がる…
この後、事態はさらに悪化していく。
そして僕は、
自分の心と体を大事にする事が、
どれほど大切かを、
後になって後悔する事になった。
[Part2]に続く
(長くなりました。
読んでくださった方ありがとうございます😊
面白いと少しでも思っていただけたら、
「いいね」くださると嬉しいです☺️)
あおき