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遠くへ行きたい その1:モルディブ編

青い水平線を 今駆け抜けてく


このシリーズについて

旅行がしたい。

確か前回もそんな感じの書き始めだった気がします。

 今回は、「もうそろそろ、海外旅行したい!という気持ちを(残念ながら)抑えられなかった筆者が、過去の体験を振り返り、読者の皆様にも旅行気分を味わっていただくことを目指す企画。

 でも、機材の会話もしつつ、しっかり要点は押さえていきたいので、まずは塩梅を見ていくための試金石として、本稿を綴っていこうと思います。

 ぶっちゃけ、結構自分語りが多くなることも予想されるので、紀行文の性質上、そこはご容赦願いたく存じます。

場所および経緯

 初回の企画なので、できるだけ写真が多いところにしよう…元々はそんな感じでHDDを漁っていたのですが、ふいにとあるフォルダに目が留まったのがきっかけ。

ああ、これかぁ…。

 今回は、筆者が数年前シンガポールに赴任していた際に、なぜか同期の中で「土日に○○いってきた」なる今考えればものすごく贅沢なブームがありました。

 筆者は焦っていたのをよぉく覚えています。なぜなら当時、ものすごく忙しかったからです。

 午前5時から午前2時までの勤務を週5、土日は別部署の駐在員の方向けに自宅に併設されたテニスコートを予約し、テニスレッスンを開いて糊口を凌いでいました(といっても金銭的なモノは一切発生せず、単に晩飯をおごってもらう、というだけの軽いものでした)。

 そのため、職場ですれ違う、定時で帰れる同期から聞こえてくる色々な近隣の国の情報を耳にする度、ちょっとうらやましいゾ…と思っていたんですね。簡単に言えば、ブームに乗り遅れていたのです。

 ようやく、職場での仕事にひと段落がつき、連休を取ることになりまして。その際、どうしても行きたい国があったのです。それがモルディブという国。

なぜか?この写真をご覧ください。

水上コテージ。

そう、水上コテージ(ヴィラ)です。

 そもそもモルディブとは、サンゴ礁の島々から構成されるインド南部の国であり、世界有数のリゾート地として知られております。ご多分に漏れず、筆者はこういうところに行って、いろんな写真を撮ってみたいという写欲と、なんというか、ぼーっと水平線を眺めてみたいという贅沢な欲望を抱えていました。

 結局のところ、シンガポールでは働き詰めであり、筆者は癒しが欲しかったのです。それ以上の理由は当時考えつきませんでした。

 その中でも、筆者はとにかく癒されるなら最上級のところで!という、今となっては本当に理解しがたいですが、謎の高級志向から、諸々インターネットの海を泳ぎに泳ぎました。

 最後の方は半ばヤケだったかもしれないですけど、結果、ギリランカンフシというホテルに目が留まりました。

詳しくはURLを見ていただきたいのですが、とにかくそこにあったのは天国でした。

旅程

 全部で3泊4日でした。

 まあ思い立った日にいきなり某予約サイトで予約したので、ものすごい額でしたが、当時は正直そんなことは本当にどうでもよかったんですよ。気になる方は筆者に直接アクセスしていただきたいと思います。

 流石にここでは書けない…。

アクセス

 シンガポールから、スリランカ経由で約6時間飛行機の空の旅。どうやら、シンガポールから直通だと4時間でしたが、先の予約サイトで急遽取ったため、ここしか空いてなかったらしいです。それもまた旅の醍醐味。急ぐ旅ではないのだから。

 この国の玄関口であるマーレ国際空港へ到着。当時はシンガポールを遅めのお昼過ぎに出たため、結局到着したのが真夜中だったことを記憶しています。

在りし日の世界。
在りし日の世界その2。

ようやく最近この頃に戻りつつあるなあ…。

このスピードボートでホテルまで行く。

 上記の写真の通り、観光業が盛んなこの国では、サンゴ礁の島の上にホテルを建設しています。そのため、空港から各ホテルまではこのようなスピードボートでかっ飛ばします。

 ホテルによっては、いわゆる羽根のついたカヌーというか、コマンドーに出てきたような水上飛行機のようなもので行くこともあるとか。

 真夜中のインド洋をものすごいスピードで進んでいくこと20分。暗闇から明るい光が見えてきました。真夜中であり、探索は明日以降にしようと心の中で決めました。

 道中、ずっと座っていたとはいえ、流石に疲労はしていたし、何より真夜中の海を渡り切ったことへの安心感が眠気を誘ってきました。

なお、到着と同時に靴を脱ぎます。ここ、ギリランカンフシは到着したと同時に靴を専用の袋に詰める必要があります。

 これは、現地の自然環境を守る側面もあるのですが、滞在者に「No Shoes, No News」といった非日常感を提供する演出となっています。筆者はもともとシンガポールからサンダルで来ていたので違和感なく靴をしまいました。

使用機材

 この旅においては、よく覚えています。 
 K-1MkⅡ、およびFALimited全種と50/1.2。しかも、結局紹介する写真で使用したレンズはほぼ31mm。

 いずれ、これらの記事も書きたいと思っていますが、思い入れが強すぎてなかなか筆が進まないんですよね。それはさておき、なぜ31mmが多かったのかというと、結局のところ、一番スカッとした画が得られたからです。

 ある程度寄りの画も撮れるし、とにかくこれ一本で事足りました。レンズの詳細はいずれきちんとやるので、今回はこのレンズで撮ったんだ、ということで一旦ご容赦願いたい。

 じゃあなんでほかの3つも持っていったんだ、と。
 …ポートレートも山のように撮るためだったからです。

記録

朝焼け。
ヴィラと本島を結ぶ橋。

 モルディブは雨季と乾季に分かれており、旅行中はほぼ雨に濡らされずラッキーでした。もっとも、スコールは何度かあったのですが、すぐ止むので問題なし。

明けのヴィラ。

 ヴィラ、要するに水上コテージですが、広さで言えば横幅50mくらい、高さは10m程度でしょうか。写真の向かって右側がベッドルーム、中心部分がリビング、左側がお風呂となっています。

この写真は、筆者が朝のサンゴ礁地帯を素足で進みながら、いい感じのところで海上でカメラを構え、撮影したものです。機材をいつ落とすかびくびくします。本当に心臓に悪いのでお勧めしません。

ちなみに当時は新婚旅行中の方々も滞在していたみたいですが、数は少なく、基本的にごはん時にしか顔を合わせることはなく、所謂ソーシャルディスタンスなんかはしっかり取れていたような気がします。

朝食はビュッフェスタイル。
朝ごはんのおすそ分けを狙う鳥さん。
ヤドカリを筆者は初めて間近で見た。

 旅行中はすべてバイキングでした。なので、別に真新しさはなかったので食事の写真は割愛。

 ただし、おすそ分けを狙う鳥さんがやたらデカかったです。ヤドカリもそうでしたが、なんかモルディブの生物は大きかったんですよね。

 いいモン食ってんだろうなあ…。

筆者は酒が大好きである。

 モルディブの夕日とともに撮った写真。ちなみに浮いているのは八角。

 このホテルではMr./Ms. Friday(要するに執事さんのような方)が部屋ごとについており、滞在中は何でも彼/彼女にお願いすれば大抵のサービスはやってくれます。例えばマッサージやシュノーケリング等レクリエーションの予約や、食事の手配およびデリバリー、さらにはこうした各種サービスの案内まで。

 本当に夢のような時間でした。

上からの俯瞰。31mm万歳。
ヴィラエリア。
ここに住みたい。
シュノーケリングもできる。

 先に述べた通り、自然環境は一級品。どこまで行っても青い空と白い雲、紺碧の海。筆者は滞在中、本当にこの水平線を眺めただけの時間を作りました。頭の中で、昔キムタクが出ていたパイロットのドラマの主題歌がただただ流れていました。それだけで当時は十分癒しでした。

 また、移動についてはこの三輪車で行っていました。むろん二輪車もあったのですが、基本的に地面が砂なので、そもそも安定しません。そのため、このトライシクルで機材を後ろに入れつつ移動する方がスマートでした。

 一応、部屋ごとにWifiも通っていましたが、部屋でニコニコ動画等をずーっと鑑賞…そんな野暮なことはしないでしょう。

青春のかほり。

 このギリランカンフシは、当然ながら島であるため、四方は海で囲まれています。そのため、こうした夕日がしっかり沈むように、もっと今風に言えば溶けていく様を見られます。

 さすがに全部31mmだと…ということで、これだけ77mmの作例。夕日も出ている時間だったしちょっと望遠気味で撮るかぁとなったときの写真。甘ずっぱいのは載せません。

 …あの人は元気にしているだろうか。

 個人的には一番シチュエーションが好き。

夕暮れのサンゴ礁。
当時の旅の相棒。

 これらは最終日にアンニュイになりながら撮った写真。
 やっぱりナショジオのバッグはいいぞ

おわりに

いかがだったでしょうか。

今回は、趣向を変えて、旅行記事の作成を目指しました。
本当は、もっと設備の話とかをするほうがいいのかもしれないですが、実際の旅行ってレビューを前提にやってないし、もっとプライベートなものだと思うから、こんな感じの温度感でやっていきたいなと思います。

とりあえず初回はこんな感じ。
ご意見・ご感想等あれば、是非筆者まで…。

画を写さんと欲すれば、まず旅をせよ。

どうかよいカメラライフでありますように

#カメラのたのしみ方
#写真が好き

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