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フィルムカメラに思いを馳せて その5:LC-A+
はなまるぴっぴはよいこだけ!
はじめに
黄金長方形。
黄金長方形から最大の正方形を除くと、残った長方形は元の黄金長方形と似ています。これを繰り返すと、無数の似た形が出来ていきます。この連続は、貝殻のような渦巻きを作ります。巻貝の貝殻と同じ対数螺旋です。そしてこの黄金長方形は自然界に存在するものです。自然界のほとんどのものは黄金比であり、人は無意識にその美しさを感じ取ります。
この連続した形は、黄金比を持つ自然界の素晴らしさをよく表しています。黄金比は、葉っぱや木の枝、ミロのヴィーナスの体の比率など、多くの美を生み出す要素となっています。この黄金的な連続を通じて、私たちは美を感じることができます。
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黄金長方形から始まるこの図形の連続は、まるで魔法のようです。黄金比が自然界に広く存在することを知れば、私たちの日常にも美しい発見がたくさんありそうです。ぜひこの「美」を感じてみませんか?
実は、この黄金長方形にものすごく近似値のトイカメラがあるのです。それがこの、LC-A+。後述しますが、大きさは縦65mm、横105mm。正面から見た比率としては、1:1.1615。ほぼほぼ黄金長方形といえるのではないでしょうか。
読者の紳士淑女の皆様は、カメラそのものが「美」しいことをすでに感じていらっしゃることと思います。今回は、その黄金長方形の導く回転の渦に飲み込まれてほしいわけで。そして渦から出てくるときには、ルール、慣習、常識、あらゆるものから自由になっていてほしいと心から願います。
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