Day16 心理学の世界7 アのひとの唱えたこと その1
昨日に引き続き、アドラー心理学＝個人心理学を語っていきますね～
アドラーの思考はあらゆる論がまとまって一つの筋のようになっています。
どうまとめたらいいか、私はちょっと困ってしまいました・・・
昨日の内容と重なることもありますが、それらを含め、まとめていきます。
① 目的論
フロイトが「原因論」として、「トラウマ」が苦しみの源としました。
一方、アドラーは、「目的」を果たすために、原因を捏造すると考えます。
「結婚は二人だけの問題じゃない。両家の両親に祝福されないと」
と語る女性がいるとします。
これを言い換えると、結婚がうまくいかないことが出てきたと仮定し、
そうなったのは、両家の両親に認められなかったからだ、ということになります。
失敗を親のせいにしていることになります。
アドラーは、原因を語ることを「人生の嘘」と激しく批判します。
フロイトのいうところの「トラウマ」は「人生の嘘」にあたります。
この考え方は、多くのひとにとって、「目から鱗」の発見をもたらします。
一方で、とても厳しい考え方とも、わたしの目には見えます。
何があろうと、個人の責任にフォーカスする。
人生を複雑にしているのは、自分自身である。
今の私にとっては上記のような考えをすることは、
ものごとの捉え方をシンプルにしますが、
一方で、人生の選択に対する恐れに対し、真っ裸で直面させられます。
心が不安定な際に、この考え方にさらされると、苦しいなぁ～と感じますね・・・
心が不安定になる理由に、自分を責めてしまっている、という状態があるときに
すべてはあなたの責任です！なんて伝えられませんよね。
まあ、伝え方次第かもしれませんが・・・
が、目の前にいきなり課題が現れたときに、
次のような姿勢を取るといいということにもなります。
誰もが目的を果たそうとして行動しているので、
目の前の行動をとっている人の、目的を考える。
目的がもし想像ができるようであれば、対策が練られるかもしれない。
「目的論」には、上記のような、長所と短所があります。
場面に応じて使い分けることが必要だな、と感じます。
が、少なくとも、「個」の時代が来ている現代、特に日本の社会において、
アドラーの論が支持されたのは理解できます。
② 劣等感
アドラーの理論は、人間のあらゆる営みの背景には劣等感が根本にある、と考えています。
そのため、アドラー心理学は、「劣等感の心理学」と呼ばれます。
もともとは「器官劣等感」から発生しています。
器官ということで、肉体的な劣等感です。
なぜなら、アドラー自身が、自分の身体における劣等感に苛まれました。
しかも、7人兄弟もいて、その中でいつも比べられて育ったのです。
低身長（150cm程度）
運動音痴（避けそこね馬車に2度も轢かれる）
声帯の軽いけいれん（講演などもしていたが発声に自信がなかった）
幼いころは体が弱かった
そこから以下の概念へと発展していきます。
劣等感： 「自分は他人よりも劣っている」という感覚。
劣等感は自分に理想があり、その理想を実現しようとして、「補償」しようとする。
劣等コンプレックス： 「自分は劣っているので、何をやってもダメ」とあきらめている状態。
現実逃避しがち。以下のような傾向を見せるとしました。
・自分より優れている人を攻撃する
・自分がすぐれているところを自慢し、劣等コンプレックスから目を背ける
・自分の不幸をアピールする
劣等感の克服には、以下を推奨しています。
・他者信頼： 他者の不完全さを認め、信頼しあう
・他者貢献： 誰かに必要とされる自分で居続ける
・自己受容： ありのままの自分を受け入れる
自責の念が強い日本人にとって、アドラーの考え方は受け入れやすかったのではないかと。
また、理想的な解決策を提示しているので、前向きな気持ちになれます。
・・・て、とりあえずは２つ・・・
これ以上は、またいったん明日以降～～～っ
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心理学についてまとめた過去のブログのはじめ
https://meism.hatenadiary.jp/entry/2020/07/13/233341
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