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#12 23:30寝の2歳児が21:00に寝るようになった話

ある時2歳児が自ら寝るようになった

投稿がだいぶご無沙汰してしまいました。完全なる言い訳ですが、この間、大きな問題に投稿を妨げられてきました。それは、

\息子が23時半にしか寝なぁあああい!!!/

こもりうたの魅力をお伝えしたいなんて言いつつ、自分の息子すら上手く寝かしつけられない私。自分の時間が無くなるので、ストレスもたまり、対策を調べ考える心の余裕もなくなる。睡眠時間の不足を気にして、この時期特有のイヤイヤも睡眠不足のせいではと心配に。
しまいには、問題を抱えるのがしんどくなり「そういう子だ」と諦めモードに。

ところが聞いてください。そんな息子、今では21:30までにはコロッと寝るように。遅い方かもしれませんが、一時からすると夢のようです。

あくまで結果論ですが、2時間以上も就寝時間を繰り上げられた息子に手ごたえがあったアクションを整理したのでご紹介します。

(一番寝なかったころの月例は1歳半頃、寝るようになった頃は2歳3か月の「上手くいけば言葉は通じるかな~」くらいの年齢です。)


1. 子どもの観察と分析

子供の成長に合わせて自分が変われていなかった

初っ端から寝かしつけのコツではありませんが、育児全般に必要な姿勢として心掛けていること。それは息子の成長に合った方法を自分がとれているのか?と問いかけること。環境に比して自分だけが変われていない可能性は人生往々にしてあります。

ということで、まずは観察・分析から。なんせ、うちの子0歳のころは抱っこ紐でコロッと寝てくれたのです。揺らすことが出来なくなってからが地獄の始まりで、その他の手札を磨いてこなかった私にも原因があるのは明らかでした。

観察して気づいたこと

まず、闇雲に観察してみました。朝、自ら起きるか?起こすと眠たそうか?いつ眠たそうにしているか?夜、ねんねに促す前は何をしているか?上手く行ったとき、行かなかったときの違いは?
そうすると、「あれ?」と思う気づきが得られます。

<観察・分析メモ>

自ら起きることが少ない?
0歳児に比べ、お腹がすいたり、おしめが気持ち悪い等の本能的な嫌悪感で起きることもなくなっているから?

ゆったり落ち着かせようとすると、逆効果。
出来るだけ静かに、と就寝前はおしゃべりに反応しないように寝たふり。
でも「もっとあそぼ―!」とヒップドロップを受けるばかり。

沢山運動したからと言って、すぐ寝てくれるわけではない!
運動量・体力が増えて、本人の身体に合った睡眠バランスが刻々と変化しているはず。方程式のようにはいかないか…

しばらく意識して考えていると、うちの傾向が見えてきました。
それは、「こうすれば自然と眠くなるはず」「こうして疲れさせよう」と、身体にばかり働きかけていたこと。ウトウトの発生に期待しすぎていたかもしれない。
これが改善に至るうちの仮説でした。

思えばもう話もだいたい通じます。寝る行為も、いつの間にか寝落ちしちゃう赤ちゃん時代とは違うものになっているはず…そう気づいたとき、対策が見えてきました。

2. ねんねごっこ

親のお世話を真似る行為を逆手に

2歳になると、自分より小さい子がいることや、家にあるぬいぐるみへのお世話に興味を持ち始めていました。
かわいいなぁと思い調べてみると、どうやら、親が自分にしていることを真似ているとか。

これを逆手に取り、ぬいぐるみを寝かしつけてもらう「ねんねごっこ」を遊びとしてするように。ママが息子の横で寝たふりをするように、息子もぬいぐるみの横で寝たふりをします。

息子は気づいた、眠りは自分から迎えに行けると…

最初は「大人しくなるきっかけになったらいいな~」くらいでしたが、ねんねごっこの流れで息子も時折寝てくれるように。

息子にとって、「ねんね」がいきなり訪れるものではなく、自分からとれるアクションだという大きな気づきになったのです。

大人も「そろそろ寝るか」という意志の元、寝室に行き、ベッドに入り、目をつむりますね?
赤ちゃん時代はその意志はなく「気持ちよくなったらいつの間にか寝ていた」という寝落ち状態でした。
しかし、成長が進んだ2歳、もう自分の意志があります。「ねんねしよう」という選択が取れます。本人がそれに気づいたらしく、そこからは話がぐんと進みました。

3. 行動を予告する

習慣 VS イヤイヤ

しかし、ここで2歳という年齢が頭を悩ませます。
「ねんねしよう」を知った息子、当然「ねんねしたくない」も同時に生まれます。
そこで、以前記事で紹介した「習慣化」の力を借りました。

毎晩同じ動作をすることで、子どもは昼から夜へと順応しやすくなります。
ラベンダーの香りのする温かいお風呂に入ったり、暖炉のそばで居心地のよい絵本の読み聞かせをしたりと、こうした小さなイベントはすべて、子どもの脳に就寝時間が近づいているというシグナルを送るものになります。
子どもがその手がかりを受け取ることで、子どもは就寝時間を受け入れやすくなります。
子守唄もまた、就寝前の習慣づけに役立ちます。

Why Do Lullabies Work, Accoding to Experts

「眠くさせる」というより、「寝る時間だということを伝える」という考え方です。私、こもりうたは前者よりも後者の効果が強いのではと思っているのですが、大人も子供も、ちょっとした抵抗感に勝るものは習慣だと思うのです。

「予告」作戦

ただ、さすがに生まれて2年ちょっとでは習慣を自分で操縦するのはむずかしい。そこで、予告することにしました。例えば、保育園の帰宅時にはこう伝えます。

「今からおうちに入って、お風呂を沸かして、お料理をします。お風呂が湧いたらお風呂に入って、ママがご飯の用意をしている間に○○(好きな番組)を観ます。その後ご飯をたべて、ごちそうさまをしたら、一緒にパズルをしようね。好きなだけ遊んだら、歯を磨くよ。終わったら、ねんねしにベッドにいこうね。」

プロセスを経るごとに、またこの後のイベントを小出しに伝えていきます。視覚化するともっといいかもしれないですね。
心構えができるので、反射的なイヤが少なくなった気がします。

最後の一撃「だいじょーぶ」

予告をしていくと分かるのですが、寝る時間が迫るにつれ、その予告は具体的になっていきます。寝室に向かう直前は、スリーパーをきながら、「おもちゃとバイバイして、階段あがろうね」と伝えます。就寝の合図になる要素が出てきます。

ベッドの中でもそれは続きます。もごもご動いて、大好きなアンパンマンにお布団を掛ける息子。最後の最後に「だいじょーぶ、だいじょーぶ」と言いながらトントンし、息子は腕の中で目を閉じます。
眠いからではなく、「だいじょーぶ」と言われたから閉じている感じです。私たち親子の合言葉であり、こもりうたです。

※いきさつはこちら

こもりうたって、救世主じゃなくておまもりだ

今回は、こもりうたという大テーマを無視して、とにかくここ最近がんばっていた寝かしつけ改善の成果をお伝えする予定でした。
が、図らずも、こもりうたについても発展があったので最後に少し。

こもりうたは、上手くいかない時に出す救世主としての手札ではなく、今日も変わらない安全な夜がきたということを感じるためのお守りとしての力が大きい。
もともとお守りだったので、歴史的にも頷ける気づきだなと思います。

上手くいき始めている最近にこそ、その力を感じている最近。毎日、同じ言葉、同じ声で、安心を伝えられる音楽なのですね。
大人にとっても子どもにとっても、日常を護る存在として広まればいいなと感じました。

それではまた次回。

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