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「田舎の実家」どうする問題
50代の私たちには、共通の悩みがあります。
「老親の今後」と、その後の「実家じまい」です。
前回「田舎に住む?」について書きました。
実家にはもう「住まない」としたら。
じゃあ、どうする?
今日は、これについて書いてみたいと思います。
手放せるなら手放したほうが良い
今、青森の実家に帰省しています。
新潟十日町から戻り、一週間後に横浜マラソン、
その一週間後に青森。。
ちょっと忙しすぎますね(-_-;)
新潟十日町のaddressの家に泊まった時、
家守さんと「空き家活用」の話になりました。
家守の井比さんは、都内でサラリーマンをしていた経験があります。
30歳の時に十日町に移住。
里山体験を中心とした旅行会社をしたり、
古民家再生の活動をしています。
私が利用しているaddressも、テーマは「地方の活性化」です。
「観光」と「移住」の中間、
地方の「関係人口」を増やすことを目指しています。
地域に人が「行き」、地域の人と「触れ合う」機会を作る。
その場として、addressという仕組みで「空き家」を活用しています。
井比さんへ、聞いてみました。
「私の実家も、いずれは誰も住まなくなる。
どうせいつかはつぶすのなら、
少しでも、addressとかやったらよいかしら?」
井比さんの答えは意外なものでした。
「そこにAOさんが住むなら良いと思います。
ちゃんと人が住んで、人を呼べるなら良い。
ですが、人が関わっていない、“家だけある”addressは、
結局やめていますよ。」
井比さんの元には、空き家の相談がたくさん来るそうです。
「タダでいいからもらってくれないかという相談は、たくさんあります。
でも、再生にもお金が掛かりますからね。
お金を掛けても、ちゃんと回収できるならよい。
でもほとんどは、そういった可能性のないものです。
手放せるなら、手放してしまったほうが良いと思います。」
場所を変えてワークライフバランスをかなえる
ある日のこと。
井比さんの仕事関係の女性と、
私の行ったパン屋さんの話になりました。
私
「このお店、週に2日とかしかやってないんですよね。
インスタで営業日がUPされてて。
行ったときは行列でした。」
女性
「そういうお店、増えましたよね。
その店、どこかから来られて最近始められたんです。」
私
「東京では、繁盛店なのにお店を閉めて、
“移住する”という話を聞くことが最近増えました。」
私の家の近くにあった、素敵なケーキ屋さん。
ものすごく繁盛していました。
しかし、「八ヶ岳へ移住する」とお店を閉めてしまいました。
また、時々行っていた都内のとってもおいしいパン屋さんも、
「移住のため」と閉店しました。
東京は、「家賃のため」にたくさん売らないといけない。
たくさん売るには、人を雇わないといけない。
すると、よりたくさん売らないといけない。
それなら、自分たちでできる範囲で少量売る。
ワークライフバランスですね。
女性
「あと、よっぽど流行りものとかでない限り、
田舎のほうが長く使ってくれますよね。」
「競争しない」という選択ですね。
その場所だからできること
十日町に移住した井比さん。
松本に移住した17歳の家守君。
地方だからこそできることは、ありますよね。
十日町には、はるかドイツから移住した建築家がいるようです。
ドイツ風に再生した古民家は、他にない雰囲気を醸し出しています。
好きな場所で、好きな暮らし
忘れてはいけないのは、家は一つの「手段」だということ。
決して人生の「目的」ではありません。
どんな暮らしをしたいのか。
家は、それを後押しするものでなければいけません。
足かせになってはいけないのです。
「実家」に関しても、客観的に考えたいものですね。
その場所だからできること。
「好きな場所で、好きな暮らし。」
できたら、サイコーですね。
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