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「学び直し」はじめました。

10月から「学び直し」を始めました。

ただわたしの場合、「リスキリング」と言われるような仕事のスキルアップやキャリアアップを目的とした知識・技術習得のための「学び」ではありません。

言ってみれば趣味の延長線上。

今は放送大学の選科履修生として、日々コツコツ授業を受け、学んでいるところです。


なお放送大学では通信指導と呼ばれる中間テスト・中間レポートのようなものの提出期限が間近に迫っています。(11月28日が提出期限)
というわけで、わたしは今、20数年ぶりに「課題提出期限前にラストスパートをかける学生」の気分を味わっているところです。noteを書いている場合ではないんですけど、こういう時につい現実逃避しちゃいたくなるのも学生時代から変わっていないようです。


なぜ今「学び直し」?

何か大きなきっかけがあったというわけではなく、随分前から漠然と「勉強したいな〜」ということを考えていました。

例えば
「これ昔習ったけど忘れちゃったな〜」
みたいなこととか
「もっと学生時代にちゃんと勉強しておけばよかったな」
とか
「人から聞かれたけどちゃんと答えられなかったな」
とか。

そういう小さなことが積み重なっていって、ここ数年勉強したいという熱が高まっていました。独学ではなく、ちゃんと教えを乞うかたちで学びたい、と。

「どうせお金を払って学ぶのなら、何か仕事の役に立ちそうなことを学んだ方がいいのでは?」

と分別くさいことを考え、無理矢理「学びへの意欲」のベクトルを別方向(資格とか)に変えようとしたこともありましたが、やっぱりそういうことじゃないんだよなぁ…だって、仕事のために生きているわけじゃないんだもの。

わたしは、自分の学びたいことを学びたい。


放送大学について

放送大学は文部科学省・総務省所管の通信制大学で、学生種は以下の3つです。

  1. 全科履修生…大学卒業(学位取得)を目指す。最長10年間在籍可能

  2. 選科履修生…特定の科目のみを学ぶ。1年間(2学期)在籍

  3. 単科履修生…特定の科目のみを学ぶ6ヶ月間(1学期)在籍


わたしは2つめの「選科履修生」で、2024年の2学期(10月スタート)から、1年間学ぶ予定です。ちなみに選科の入学金は9,000円で、1科目あたり12,000円(テキスト代込み)です。


科目によってテレビ(CS放送)授業だったりラジオ授業だったりするのですが、全授業をWEBで視聴できるので、わたしはそちらを利用しています。(リアルタイムのオンライン授業ではありません)

ラジオ放送の授業は、画面は黒で
音声だけが流れる



わたしは今学期、5科目を受講しています。少ないと思われるかもしれませんが、働きながらだと5〜6科目が限界かな、と個人的には思います。

10月4日から学期がスタートし、1月19日から試験期間となるので、実質3ヶ月半くらいの間で受講し終えないといけません。もう1科目増やそうかとギリギリまで悩みましたが、実際に学び始めてみて「5科目にしといてよかった!」と思いました。(5科目でもわたしの中では結構ギリギリのラインです)


1コマ45分×15回の授業で、大学なのに45分は短いなぁと当初は思ったのですが、テキストの下読みをしたり、授業中も再生を停止して書き留めたり巻き戻して聴き直したり、受講後に内容を整理したり…という時間を含めると、大体1時間半〜2時間近くかかってしまい、平日は1コマがやっとです。


おかげで本を読む時間が減り、ますます積読が進んでいます。しかも講義で紹介された本やテキストの参考文献などをついポチッとしてしまうので、本は増える一方という…


【今学んでいること①歴史】

大学時代も歴史を専攻しており、自分の中で長らく最も興味のあるジャンルです。
「大学では歴史を専攻していました」と言うと、ほぼ100%日本史だと思われるのですが、わたしの専攻は東洋史(の近現代史)。実を言うと日本史に関しては、高校時代に1学期間しか習っていないのです。

わたしの高校では1学期間は日本史・世界史の授業を両方受け、その上で日本史か世界史を選択する方式だったのですが、日本史担当のおじいちゃん先生の授業があまりに退屈で、寝ないために友達とお絵かきしりとりを回してやり過ごすような有り様でした。
その授業では、ノートへの書き取りは不要で毎回先生が作ったプリントが配られます。重要な部分は(   )になっていて、プリントの文章を先生が読み上げ、(   )内に入る人名や用語だけを先生が板書し、生徒たちはただそれを書き写す…

何が楽しいんだ?こんなの
と思いました。

その先生は「試験はこの(   )からしか出さないから、自分の授業は良心的」みたいなことをおっしゃっていましたが、当時15歳のわたしは「こんなやり方、歴史=おもしろくないと思う人を増やすだけだ!」と強い反発を覚え、授業をまともに聞くことを放棄しました。そしてお絵かきしりとりに勤しんでいました。(それはそれでどうかと思いますが)


わたしは高校に入学した時点で、具体的な進学先こそ決めていなかったものの「大学では歴史を専攻して、平安時代か幕末について研究したい!」という希望を抱いていました。
でもその先生の日本史の授業を受けて、それを諦めざるをえなくなりました。授業を受け続けるのが本当に苦痛で、結局世界史を選択したのです。(世界史の先生は、雑学的なことをはさみながら歴史への興味を引き出すような授業をされており、わたしにとっては幸いでした)15歳の純粋な思いを叩きつぶすほどに退屈な授業、罪深いですよね。


でも日本史を捨て世界史に走ったこと(というと語弊がありますが)は、わたしに良い面ももたらしてくれました。世界史を選択して大学では東洋史を学んだことで、「世界史の中での日本」「東洋史の中での日本」という視点が自分の中にできたことです。


とにかくそんなわけで、わたしの「高校日本史」の知識は序盤も序盤、「乙巳の変」くらいで終わっています。(壬申の乱だったかも?)
その後大学や社会人になってから、興味のあるところについては書籍などで独学したりしていますが、正直かなり偏りがあります。司馬遼太郎の小説で描かれている時代にはそこそこ詳しい反面、鎌倉〜南北朝〜室町くらいまでがぽっかり抜け落ちている感じ。

【学び直しポイント】
・高校時代学べなかった日本史について学びたい
・高校時代までで止まっている西洋史も学び直したい
・歴史を学ぶ意義について、改めて考えながら学んでみたい


【今学んでいること②日本語】

日本語も以前から興味のあるジャンルです。もう10年以上前になりますが、日本語教師養成講座を受講していました。

外国人に日本語を教える日本語教師になるには3つの条件のいずれか1つをクリアしている必要があります。

①大学または大学院で日本語教育を専攻あるいは副専攻している
②大学卒業以上の学歴を有し、420時間の日本語教師養成講座を修了している
③日本語教育能力検定試験に合格している


わたしの場合大学では専攻していないのすが、②と③をクリアしているので「日本語教師有資格者」ということになっていました。
結局日本語教師の道には進まなかったので、有資格者であってもそれを生かす機会もなく、地元に戻ってきてからは自治体が主催する地域日本語教室にボランティアとして顔を出していたくらいです。


その「日本語教師」ですが、2024年に国家資格化しました。(なのでたぶんわたしは今後「有資格者」とは名乗れなくなります。名乗る機会もないのですが)

そのニュースを目にしたことで、わたしのなかで何かのスイッチが入りました。国家資格を受けたいとか、今から日本語教師に転職したいとかそういうことではなく、純粋にもう一度日本語についてちゃんと学びたいな、と思ったのです

【学び直しポイント】
・10年以上前に習ったことの復習
・日本語の成り立ちや文法を改めて学びたい
・今後のボランティア活動や外国の方と接する時に役立てたい


【今学んでいること③哲学】

実は哲学はわたしが長らく避け続けてきたジャンル。中学時代に『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル著)で挫折して以来、ずっと「わたしには哲学は無理」「理解できっこない」と思い、食わず嫌いをしていました。でもいつか理解できる日が来るかも、と『ソフィーの世界』は辛抱強く手元に持っていたのですが、結局一度も再読することはなく、5年前の引っ越しの際についに手放してしまいました。


そんな食わず嫌いしていた哲学の本を、2〜3年ほど前から少しずつ読むようになりました。主に現代の哲学者の方が書かれた書籍で、現代の問題に照らし合わせて書かれているような、読みやすいタイプのものです。
そういった本を読んでいるうちに、哲学をもう少し体系的に学びたいなと思うよになり、入門書を買って読んでみたのですが…

やっぱりわたしには無理かも。。。

と自信喪失。独学は諦めました。

【学び直しポイント】
(初めて学ぶ分野なので「学び直し」とは言わないかも?)
・哲学を基礎から学びたい


実際に受講してみて

放送大学の受講を始めて2ヶ月弱。授業を聞いて「おもしろい!もっと知りたい!」ということも多々あります。(その結果、授業内で紹介されていた映画を観てみたり、本をポチッとしたりしてしまう)
でも「なんか思ってたのと違う…」ということもやはりあります。シラバスを読んだだけではわからない部分ですよね。


中でも、楽しみに受講した日本史の授業が「教科書読み上げ系」の先生だった時には白目を剥きました(笑)
ここにきて、何の嫌がらせですか?そんなにわたしに日本史を学ばせたくないんですか?と(笑)


放送大学の授業用に作成されたオリジナルテキストなので、先生が授業で伝えたい内容はまるまるテキストに書いてあります。それはわかるのですが、果たしてそれを朗読するだけの授業は、受ける意味はあるのか?と思ってしまいます。別に授業を聞かずともテキストを読めばいいし、授業内で補足説明が入ることもほとんどないし…


かと思えば、「テキストは各自で読んでおいてくださいね」と冒頭で断って、ゲストを招いてトーク番組のような授業を展開される先生もいます。それはそれで放送授業ならではな感じがしておもしろい。


あと、わたしの大学時代にもあった"自著売り付け系"の先生も(笑)

授業の中で参考資料としてご自身の著作を薦められたので一応Amazonで検索してみたのですが、価格が4,000円オーバーだったのでいったん保留中です。参考資料があった方が理解に役立つのはわかるけど、高いよ!せめて2,000円台(できれば2,000円未満)なら前向きに検討したのに…


そんな感じで大学時代を思い出しつつ久方ぶりの学生生活(?)を送っています。


せっかくなので、自分自身の学びの記録という意味でもnoteでちょこちょこ綴っていけたらと思っています。


さて、いい加減記述問題に取り掛からねば…

白紙…



今回トップの画像は、ふうちゃんさんのかわいらしいイラストをお借りしました。

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