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【ピアノ】留学時代の気まぐれエッセイ

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留学時代にゆる〜く思っていることとか書いた、暇つぶしにぴったりなアーニャのエッセイマガジンです。あ、更新終了だよ!
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【メモ】ネイガウス-ナウモフ系ピア二スト、アンドレイ・ディエフを聴いて

【メモ】ネイガウス-ナウモフ系ピア二スト、アンドレイ・ディエフを聴いて

とにかく衝撃的でした。

私はモスクワ音楽院の研究科で学んでいるので、音楽院で行われるコンサートにはよく行く方です。

ディエフ先生のリサイタルが行われた小ホールでは、これまでも沢山のピアニストが演奏しています。私は毎回ほぼ同じ場所(2階席の後ろの方)で聴くことが多いので、それぞれのピアニストの音の違いなどわかっている方だと思っています。

ネイガウス-ナウモフ系のピアニストは有名どころですと、先

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スクリャービンのファンタジー

スクリャービンのファンタジー

  それは、私を新たな世界に連れて行ってくれた。

  15歳で初めてこの曲を聴いて衝撃を受けた。その数ヶ月後、国音附属中学の卒業演奏会にてスクリャービンのプレリュードOp.11-11、エチュードOp.42-5を演奏して、益々スクリャービンの虜になった。

  16歳、ファンタジーに取り掛かった。当時は今以上の技術不足。その面でまず余裕がなく、深みに到達するまでにエラい時間がかかったし、この曲での

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ロシアでの先生

ロシアでの先生

  モスクワに来て早……いや、まだ5日。昨年1年この生活を経験したとはいえ、既に疲れている。日本との時差6時間の地。昨年仲の良かった子も先輩も完全帰国したので心細いし、音楽院の事務(外国人課)でのやり取りは相変わらず疲れる。一応2年目とはいえ話す速度とか、もう少し手加減してほしい。ほんの数分のやり取りだけでも緊張するし、ストレスったらありゃしない。

  そんなこんなで再び1年間やっていけるか、も

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惹かれる曲の話

惹かれる曲の話

  惹かれる曲ってやはり人それぞれあると思う。
明るい楽しい曲が好きな人もいれば、暗く物悲しい曲が落ち着くという人もいるだろう。

  自分は?と考えたときに、まず初めに思い浮かんだのは『綺麗だけど何処か不気味な曲』だ。
  例えば、最近勉強し始めたスクリャービン『ピアノソナタ第6番』とか、昨年勉強したラヴェルの『夜のガスパール』とか。スクリャービンで言えば9番ソナタの『黒ミサ』とか、『悪魔的詩曲

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ラフマニノフという存在

ラフマニノフという存在

はじめにこんにちは。アーニャです。随分とご無沙汰しておりました……。(恐らく)人生最後の夏休みをゆっくりと日本で過ごしていましたが、もう9月……あと10日ほどでモスクワに戻るので、ちょっとずつ脳みそを動かさないとなぁ〜ということで、ぼちぼちnoteを書き始めます。マイペースですが、よろしくお願いいたします。

ラフマニノフという存在  『ラフマニノフ』

  ロシアを代表する作曲家である。厳密には

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