ととのえること
こんにちは。札幌のプライベート・アーユルヴェーダサロン、アヌクローシャのひろみです。
札幌の5月は新緑の季節。空気も澄んでいて過ごしやすいのですが、最近は肌寒かったり雨降りだったり。季節の変わり目だし、鼻炎や睡眠の質の低下などの不調を訴える方も多いです。
私はアーユルヴェーダ・セラピストとしてトリートメントや講座を通しセルフケア法をお伝えしたり、セラピーとしてのヨガを主にプライベート・クラスでお伝えする活動をしています。
ヨガ教師をしているからといって、サロンのお客様全員にヨガをお勧めしているわけではありません。アーユルヴェーダの体質論から見て、その人にあった整え方をお勧めすることを心がけています。
体質だけではなく、季節やその日のお天気などによっても私たちの状態は毎日違いますよね。体質によって影響を受けやすい環境などに個人差がありますが、人それぞれの整え方があって、それを自分で知っていくことが大切だと思います。
私はこの自分自身の整え方と楽器の調律が似ていると思っていて、人にお話しするときにも楽器の「チューニング」に例えてお伝えしています。
楽器って何でできているかやどれくらい手をかけているかによって、調律の仕方やかかる時間が違ってくるし、その材質が自然のものであれば、環境や湿度によっても影響を受けやすいですね。
これって私たちのからだとおんなじです。
毎日短い時間でも触れていれば、調律は大きく狂うことがないけど、しばらく放っておいたらもとに戻すまでは時間がかかっちゃう。
住んでいる場所の気温や湿度によっても日々変化する私たちのからだ、そしてそれらが心に与える影響。
これらをちょうどいい塩梅に保つことは弦楽器の調律にも似ていて、適当に弦を緩ませたままだと鈍い音しか返って来ないし、きつく張り過ぎるとやがて切れてしまう。
その楽器が持つ本来の美しい響きがあらわれやすい状態に導くこと。これが私の中の「自分をととのえる」のイメージです。
よくメンテナンスという言葉を聞くし、自分自身そう表現するときもありますが、私には「調律」という言葉がしっくり来るんです。自分が有機体であることを再認識しやすいからかも。
私の調律法は朝のヨガでからだの隅々にまで意識と呼吸を巡らせ、「今この時」の自分のエネルギーがどんな状態かを感じ、それをゆっくりと確かめていくこと。
良い状態の日もあるし、良くない状態の時もある。「まずはそれを知ることから」という気分でやっています。
朝お散歩することでも、寝たまんまで呼吸法をすることでも、自分の今の状態を知ることってできるんじゃないかなと思いますので、みなさんにも何か見つけて欲しいし、お客様にはアドバイスもさせていただいています。
それから、湖や森に行って大いなる自然からお裾分けをいただくことも大好きな調律法のひとつ。
私たちは自然の中に足を踏み入れると心もからだも緩んで、リラックスできますよね。
これは自然がいつもあるがままの姿を私たちに見せてくれているから、私たちも普段抱えている不安やストレス、誰かに対する理不尽な欲求、何かに対する不必要な執着から離れ、自然に対して心を開くことができるから。
「自然に対して、もっとこうであって欲しい、なんて思わないでしょう。」と以前師が仰っていて、ふとしたときに思い出すたび「本当にそうだよな〜」と思うのでした。
世界中の人が、不安や恐れなく自由に好きな場所に行けるようになりますように。
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