第5回 中学からの進路
連載「ぼく受験するの?」(2022-23版)
第5回 中学受験後の進路
子どもの将来についてどこまで親が関与するのか。
さまざまな意見があるだろう。親自身の経験も大きく関わってくる。
「子どもの自由にさせる」「なるようになる」「せめて大学までは何としても進学させる」「やりたいことをやれるだけのものは残しておいてやる」
そんなところだろう。
中学受験をした(させた)親の多くは・・・
・大学→大学院→研究所・上場企業など→信頼・安定
・大学→上場企業・士業→安定・高収入
・大学→ベンチャー企業→IPO
・大学→政治家
・大学→良いご縁→結婚
といったシナリオだろう。
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少し、面白いデータがある。
多くの人が憧れる職業に「医師」がある。
その医師を
・大学病院
・その他大学病院以外の病院
・個人クリニックの勤務医
の平均年収のデータだ。
(アルバイトでの収入を含まない勤務先だけの年収)
30代、40代、50代と左から順番に並べてみた。
◯30代医師:800万円未満・1,300万円・1,600万円
◯40代医師:900万円・1,700万円・1,700万円
◯50代医師:800万円未満・900万円・800万円未満
(自身や家族が病気にかかった際・・・)
多くの人が、可能であれば大病院で診てもらいたい。万が一、手術など必要になれば◯◯大学附属病院のドクター◯◯に執刀して欲しいと考えるだろう。
そんな、人の命というこの世で最も大切なものを扱う医師、その中でも、最も難しい専門・先端医療に従事する医師は、シミやシワにレーザーを照射してくれるクリニックの医師の半分の年収ということだ。
それでも、レーザーを照射してくれる医師は、患者の高い満足度による生活・就労への意欲向上、美による経済効果、高い年収による高額納税など、社会への貢献度も測り知れないものはある。
そう、どちらも現時点ではある程度の安定のある仕事であることは間違いない。
それを多くの親が求めるのだろう。
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では、皆が同じようなことを考えて同じ進路を選択したら・・・。
当然、どんな進路にも定員があり、そこには“競争“生まる。
その結果、信頼、高収入、IPO、結婚という夢見たゴールに辿り着ける人はほんの一部になる。
また、これからは、IT化、ロボット化、AI化により仕事が減る。実際に減っているし、益々、減らすビジネスばかり生まれている。
多くの保護者は「うちの子はロボットに出来ない仕事」に就いてくれると信じている。しかし、そこにも激しい競争が待ち受けている。
いずれにせよ、中学受験の後、目標のルートを辿っても、その先には中学受験以上に過酷な競争が待ち受けているのだ。
しかし、その競争も分野、業界によっては、今はまだ学歴が通用するのも事実だ。
こんな自問自答をしてみてほしい
A:第34回国際数学オリンピック金メダル受賞者
B:東京大学理学部数学科卒業
問⒈あなたが“企業の社長“ならどちらの子どもを採用しますか
問2あなたが会社の“人事担当者“ならどちらを採用しますか
この、立場、責任の違いによる解答に違いが、この国の力を弱くした元兇だろう。
⒈おそらく、昔、強かった国(日本)や、今、強い国は、A君はBだった。
⒉しかし、今、弱い国は、 Bばかりを求めてきた国。たとえ、A君がいたとしてもBではないから採用しない。
⒊また、たまに国内、諸外国で頭角を現すA君が現れても、正確さ緻密さ、また数(学派・派閥)の論理で押し潰した。
⒋しかし、ある時、外国に、Bも兼ね備えたA君が現れたのだ。そしてどんどん強くなった。
勝てる訳がない。
進路から中学受験を考えるきっかけになっただろうか。
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