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大腸内視鏡検査を受けた話【後編】

前回の続きです。


健康診断で引っかかり、大腸内視鏡検査をすることになりました。

屁理屈をこねて再検査(精密検査)を避けようとしたところ健康診断の結果と同封されていた冊子に書いてあった「受けない理由を探さないで」という言葉で木っ端微塵に打ち砕かれた話は前回もしたと思いますが、その冊子がこれ。

え、俺って『大腸がん検診』で【陽性】だったの!!?

「大腸がん検診で陽性」というパワーワードに血の気が引いていくのが分かりました。

いやでもこれ厳密にいうと「“便潜血検査で陽性”だった方は精密検査を受けましょう」ですよね。

まぁこれくらいビビらせないと再検査を受けない人が多いということなのかなとも思いますが。現に僕もそんな感じだったし。

「自分はたぶん大丈夫だろう」という“正常性バイアス”バリバリの心持ちでしたが、さすがに不安にもなりつつあっという間に一週間が経ちました。


検査前日。


相談に行ったかかりつけの病院でもらった下剤がこんな感じ。

「ポプテピピック」みたいな名前だな。


前日はマグネシウムとクエン酸でできた白い粉(結構多い)をコップ1杯の水に溶かして飲みます。

粉と水の割合はちょうど「ねるねるねるね」と同じくらいでしたが「ねるねるねるね」より断然美味しかった気がします。(アレって作るまでが楽しいだけでしたよね)


「夜中に2〜3回トイレに行きます」と書いてありやや不安になりながら23時頃に就寝。

夜中、お腹とお尻に“ピリリ”と違和感を感じ即座に目が覚める。

MajiでOmorashiする5秒前でした。

トイレに行くと完全なる液体が少し出る。

僕のイメージだとまずは夜に食べたものが本チャンのヤツとして出て、そのあと宿便なり腸内に残っているものが徐々に液体になって出てくるという感じだったのですが、ドアタマから液体でした。僕の本チャンのヤツはどこにいったのだろう(本チャンのヤツってなに?)

このあと明け方にもう一度トイレに行って、朝を迎えました。普段夜中に目覚めることは皆無でアラームが鳴るまで爆睡なのでなんだか少し寝不足気味。


検査当日


ウィダーinゼリー30個分みたいなデカ袋に2リットルの水を注入し、あらかじめ入っている粉剤とシェイク。

これをコップ(180ml)に注ぎながら1リットル飲み、その間に水またはお茶を500ml飲む。ペース的には10〜15分に1杯飲むイメージで。

いやそんなに飲めるかーーー!!!!

と思ってましたが案外イケるものですね。普段から水分を多めに摂っているタイプだったからか。こちらはOS-1みたいな味でした。

飲み進めるにつれ便意を催す回数が増えていき、その度にトイレへ。

説明書どおりにドンドンと便が液状になっていきます。

いわゆる下痢のような腹痛は一切ありませんでした。ただただ「座ってリキめば水が出る」という感じで。しまいには肛門の感覚がなくても液体が発射される状態となり一人トイレで笑っていましたw

お腹もお尻も特に痛くなくて。ウォシュレット様様やわー。


いよいよ病院へ


10時に検査の予約をしていたのですが、言いつけ通り9時頃に便の様子を報告するため病院に連絡。

そうです。ここまではすべて自宅で行っていたのです。

中には病院でやるパターンもあるそうですが正直自宅でやる方が断然いいなと。下剤と水を飲んでさえいれば好きなエンタメを観ていればいいし(映画やバラエティはスマホでなくテレビで観たい派)、トイレも気にせず行けるので。病院によるのか今はこれが主流なのか分かりませんがこのスタイルでよかったなと思いました。

そんなこんなで無事検査を受けられる状態になったので満を持して病院へ。

病院で“イタチの最後っ屁”(昔 悟空が言っていた。たぶん使い方は違う)を出し切りまして、いよいよ検査室へ。


検査スタート


検査の前に血圧を測り、問題なかったので検査の準備に入ります。

まずは検査着に着替えるのですが、膝下まであるガウンと黒の紙パンツを渡されました。

黒の紙パンツなんて“フィクション”の中でしか見たことなかったのですが、膝上くらいまである長めのトランクスといった感じでお尻の部分に検査のための切れ目が入っています。前後を間違えないように履く。

着替えが終わったらベットに横になり、麻酔用の点滴の針を右腕に刺す。看護師さんが上手で注射が苦手な僕でも全然平気でした。

それから検査をする姿勢になるため壁に向かって横向きになり、ここで点滴から麻酔薬を入れる。

看護師さんから「全部で3回入れます。血管痛があるかもしれませんが正常な反応ですので」と言われたのですが一切痛みを感じず。逆に恐かったのですが歯医者なども含め痛みに鈍感なところがあるのでこれはこれでまぁいいやぁぁ…とぉぉ……

……

薄っすらと意識が戻りかけたときはすでに検査終盤で、お尻の穴をヌリヌリウリウリされるような感触が若干ある感じで相変わらず痛みは一切なし。むしろキライじゃない感覚(え?)

前回も書きましたが僕は“痔主さん”なので実はここが懸念点であり、「寝てる間とはいえ雑にカメラを突っ込まれて切れたりしたらやだなーやだなー」と不安だったのですがそれも一切ありませんでした。きっと“トゥルトゥル”にして入れてくれたのでしょう。我がけつあな(懐かしいですね)よ、よく耐えた。


検査終了


麻酔(鎮静剤?)で寝ぼけているような感覚のまま自分で起き上がって休むためのベッドまで歩く。そこでさらに1時間程休んで最後に先生から結果を聞きました。

結果は異常なし。

生検もポリープも一切なく僕の腸は健康そのものでした。よかった。

実は「ポリープを取ったら医療保険の給付金が出る」と聞いていて、まるで臓器売買をするかのごとくポリープでひと儲けするのもアリかもねなんて妻と話していましたが笑、もちろん異常なしに越したことはありません。

先生方に御礼を伝え、検査料金(7,000円くらいでした)を支払い病院を後に。



さいごに


「41歳、残暑の大冒険」はこうして幕を閉じました。

大腸内視鏡検査は40歳を超えると2年に1回はした方がいいそうです。

なにせビビり王なものでこれまでかなり抵抗があり敬遠していたのですが、今回の経験で抵抗が一切なくなったので是非また検査したいと思います。

「敬遠していた」といえば、ホリエモンこと堀江貴文さんの予防医学に関する本を読んだときもこの大腸の病気の部分だけ恐くて読み飛ばしていたくらいで。

今思えば、それはこの時期に大腸がんで同僚を亡くしたショックもありさらにそれが自身の体への不安や恐怖にトレースされていたような体験だった気もします。

そんな堀江貴文さんの大腸がん検査の重要性を訴えている記事を見つけたので勝手にシェアしておきます。


ちなみにこのマンガ形式のレポートもとても面白かった(興味深かった)です。自分の今回の体験ともかなり重なる部分があり“あるある”的に楽しめました。


いやはや、僕はこうして異常なしで終われたのでこんな風にのんきな記事を書いていられますが、もしも何か見つかっていたらそれなりにショックだったと思います。

本当に恐いですよね、病気って。

若い頃はそんなことなかったのにドンドン病に対しての恐怖が増していっている気がします。

ただ、前回も書きましたがこうして好きな人と好きな場所に暮らして、仕事を全力で頑張りながら好きなものを食べて休日には好きなことをする。そんな生活が送れている自分はなんて幸せなのだろうと感謝せざるを得ません。

20年前に結婚して親になった時点で周りよりは健康に関心が高かったとは思いますが、この年齢になってきてまた改めてその思いが強くなってきた気がします。

といいつつ過剰なのはイヤなんですけどね。それこそそれでは何のためにやってるのか分からなくなるし。

マックだって食べたいし、飲みにだってまだまだ行きたい。ライブやフェスだって行きたいし、ときには少し無理をしながら自分で何かを興したり作ることだって辞めたくない。

そのための「健康」だなと、そう思うワケです。

運動は好きじゃないけど、最近また筋トレをしたりジムに行ったりしています。

無理なく適度に。より効果的に。

数多ある情報を見極めながら、楽しみながら健康維持を目指していきたいと思います。

皆さんも、皆さんのペースや関心度でぜひ考えて、動いてみてください。

お互い少しでも長く楽しい毎日が送れるようにやっていきましょうね。

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