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自己啓発本を読むタイミング

皆さんは自己啓発本を読みますか?
わたしはたまに読んでいます。
しかし自己啓発本には重大な落とし穴も存在します。
あなたは自信を持って大丈夫と言えますか?


自分の基盤はできていますか?

自分の基盤、すなわち我を強く持っていますか?
「自分」が弱い人間は他人の言葉に平気で翻弄され、意見がコロコロと変わります。
自分はどんな人間か、どんな性格か、他人にきちんと説明できますか?
「自分」が弱い人間ほどハマってしまうのが自己啓発本。
偽りの自分を自分であると認識を誤ってしまうことも。

「読んだから自分は変われた!何でもできる気がする!」

少々脚色が強いですが私の友人にそんな猪突猛進な人がいます。
それは一時的な感情です。俯瞰してもう一度考えて見てください。
あなたが行ったのは読書です。

文字を目で追いかけて綺麗な言葉に誘惑され、なんとなく変わった気になっている。
そんな状態です。
例えるなら車の運転をゲームで覚えた気になって、免許も持たずに運転しようとしているような状態、でしょうか。

何も自己啓発本が悪いとは言っていません。
自己啓発本を読むなとも言っていません。

読むための準備をしてほしいのです。

自分が何者か、他人に自信を持って説明できるほど自分を知ってください。
自分を認識してください。
自分を見失わないでください。
これから覗くのは他人の思考です。
変わる前の自分を正しく認識してください。

車の作りがどうなっているかを理解し、運転の仕方を学んで免許を取りましょうね。

それができればあなたはきっと大丈夫。
今のあなたに必要な情報は自ずと見えてきます。
自分を強く持つこと、客観的なものの見方をお忘れなく。


読むべき時は支えが必要な時ではないということ


皆さん、どういった時に自己啓発本を手に取りますか?
多くの人が、精神的に参ってしまった、何かに縋りたい、救いを求めている…
そういった動機で自己啓発本を開くのではないでしょうか。
しかし、それはあまり推奨できません。
人は何かに縋りたいと思うほど追い詰められ弱った時、もっとも外的影響を受けやすいのです。
自分の形が簡単に変わってしまう。

「変わりたいのだから読むのだ、むしろ好都合だ」

そんな声も上がるでしょう。
通常、そのような状態にある人間は正気でないことがほとんどです。
自分の気持ちがどんどん下へ下へと下がって行っている状態。
そんな状態で成功者の言葉を聴いてホイホイ釣られてしまう。
根拠は?ときかれれば「著者が成功しているから、救われたから、変われたから」そんな返事が返ってくるでしょう。
だとしたらそれは良くないものです。

あなたが本を通して成功者と同じ物の考え方をするようになり、成功者の言った行動と同じ行動に移ります。
その行動の理由はなんでしょうか?
行動の理由を他人に求めてはいけません。
自分の意志で行動してください。

○○さんが言っていたから、○○さんのようになりたいから。

あなたの行動理由から「○○さん」を外してみてください。
そしてもう一度、あなたの行動理由とは何か考えてみてください。
どうですか?かなり具体的な目標や理由が導き出されたのではないでしょうか。
〇〇さんのようになりたいではなく○○さんのようになるためにはどうすれば良いか、考えてください。
具体的な行動指針を持ってください。

自己啓発本を読むべきタイミングは心が弱っている状態ではなく、平常心でいる時にしましょう。
弱った心はなんにでも助けを求めます。
目の前にしたものの良し悪しを判断する力も弱っている状態です。
そんな状態で確固たる意志もないのに他人の考えとものの見方に染まりきってしまうのは好ましい状態ではありません。
自己啓発本は健康的な精神状態にあってこそ読むべき本です。


選び取る能力と客観視


皆さんは必要なタイミングに必要な本を選びとることができていましたか?
もちろんこれらは私の主観に基づいた個人的解釈です。
「いいや、私は違う」、そんな意見ももちろんありますよね。
私も「わたしはこう思ってるんだけどなぁ‥‥」と思うことはよくあります。
しかし情報の選び取りもまた、自己啓発本を読む際には必要な能力です。
何が自分に必要で、何が不要であるか、選ぶのはあなたです。
自分が納得がいったなら意見を取り入れる、いまいち賛同できないので情報を遮断する。
それでいいんです。
ただし、自分が理解できなかった情報・間違っていると思った情報にも、それを信じている人がいることをお忘れなく。
一定の賛同者がいるわけですからその人たちにとってその情報がどのように映っていて客観的に見てどこが良いところなのか、理解を深めることもまた自分の知見を広げる良い機会になるかと思います。

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