読書まとめ『なんでも図解』→関係性をシンプルに掴めば図解できる
『なんでも図解 絵心ゼロでもできる!爆速アウトプット術』日高 由美子
一言でいうと
関係性をシンプルに掴めば図解できる
どんな人にオススメしたいか
・図や絵を描くことに苦手意識を持っている人
・文章を読んでも理解しきれないと感じる人
・業務フローが見えないまま仕事をしている人
著者はグラフィックデザインや可視化トレーニングなどの講師を務める方。この本が読者に提供する価値は、読んだり聞いたりした文章から、一目見てわかるような図解を作れるようになること。そのために、図形や矢印の基本的な使い方、文章から図を作るステップなどを解説し、後半は実際に文章・音声(練習動画へのリンク付き)をもとに図解を作るトレーニングが用意されている。
ひととおり読んでトレーニングをやってみたが、なかなか思いどおりには作れない。数をこなして習熟度を上げていきたい。意識しておきたいポイントを記載する。
① 記号のルールを決めれば、迷わず速い
・図解の基本要素:囲み、矢印、人。
・直線(四角)は静的で安定したもの、曲線(丸)は動的で広がりや循環があるもの。
・点線は見えにくいもの・負の感情、波線は迷い、二重線は強調。
・人アイコン+吹き出しや表情で、読ませずに伝える。
・単語をアイコンに置き換える。アイコンを組み合わせれば意味が広がる。ex.包む手+猫=動物愛護
② 論点を読み取ってキーワードをつなぐ
・文章の3つの型:状態・構造(=)、因果・変化(→)、拡散・収束(複数の矢印)。
・省いても意味が通じるところは省く。重要なものは囲む、それ以外は囲まない。
・複数のキーワードが並列の関係なら、同じ図形で表して並べる。時系列なら縦に並べる。
・聞き取りの場合、キーワードを書き出したあとに論点がわかることが多い。囲みや矢印を追加するための余白を確保しておく。
③ 完成度よりスピード×回数
・時間をかけて完成度を高めるよりも、すばやく描いてすばやく共有。現場は待ってくれない。
・絵の上手いさや芸術性は関係ない、ヘタでも公表していい。キレイな図解だと見る側が「鑑賞」してしまい、議論が深まらないリスクも。
・ex.(例えば)や≒(ほぼ同じ)などでスピードアップ。
・まずは自分会議を図解してみる。気になることや今日のタスクなど。