【仕事の心がけ】チャットのメンションに「さん」をつけない
結論
チャットのメンションに「さん」をつけない
(複数人に許可取るって、あまりないシチュエーションですね…)
理由
生産性が低いからです。打つのがムダ。読むのもムダ。
特に、上記例のように複数名にメンションするとき、名前と「さん」が入り乱れて混乱しやすくなります。Teamsだと日本語名・英名が併記されるので、途中で改行されることもしばしば。
きっかけ
日本人は、必要以上に丁寧です。下記動画で、ドイツ人の働き方の一端に触れました。
ドイツは「サービス砂漠」と例えられるほどドライで、高額紙幣を出すと半ギレされることもあるとのこと。一方、日本はおもてなし超大国。必要以上に丁寧で、過剰に便利なサービスが当たり前になっています。便利さは忙しさの裏返し、だから日本はゆとりがない・労働生産性が低いのだと学びました。
背景
もともと、チーム内のチャットでは「さん」なしでした。職位としては自分がリーダー、メンバーが部下の位置づけではありますが、双方向で「さん」なしです。チャットが導入されて運用を模索していた時に、チーム内は「さん」なしでいいよね、と会話したような覚えがあります。
他部署や顧客とのチャットでは憚って「さん」付けをしていましたが、正直言って煩わしいと感じていました。上記の動画でドイツ人の働き方を知り、必要以上に丁寧にするのをやめようと思い立ち、他のチャットでも「さん」なしに移行してみました。
効果
ラクです。目に見えてラク。ラクになったポイントは3点あります。
まずは単純に打鍵数が減ること。「さん」をつけるなんて数打の差でしかないとはいえ、毎日積み重なればそれなりの工数削減になります。
そして、読みやすいこと。文量が少なくなるので、伝えたいことの本質にフォーカスできている気がします。「さん」なんてノイズでしかなかった。
最大の効果だと思っているのが、迷いがなくなることです。チーム内では「さん」なし、チーム外では「さん」あり、と考える時間を排除できました。
想定される反論
相手への敬意は、別の行動で示せばいいのです。私も、「メールの宛先はエライ順に並べなさい」などと言われて育った人です。ビジネス界には上下関係を強く意識した慣習・暗黙のルールが多数あることは認識しています。ただ、普段使いとしてのチャットに「さん」をつけることが、本当に相手に敬意を示す・大切にすることにつながっているのか、ゼロベースで考え直す必要があると考えます。
チャットのメンションは、メールの宛先と同じで、ただの記号でしかないと考えています。n.kosugi@example.com宛にメールを送るとしたら、n.kosugi@example.comさんにしたり、n.kosugi-san@example.comにしたり、mrs.n.kosugi@example.comにしたりはしないですよね。もちろん相手の名前をぞんざいに扱っていいわけではないですが、必要以上に装飾をつける必要もないと考えます。
反論への対策
相手に敬意を示す他の手段としては、読み手にわかりやすいように文面を配慮するとか、すばやく反応するとかですね。
例えば、冒頭のBefore文例の下記文言は、本質とは関係のない装飾です。
お疲れ様です。○○です。
・・・させていただければと存じますが、問題ございませんでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですが、
一見、礼儀正しいように見えますが、相手の貴重な時間を奪っているという意味では、こんなに失礼なことはありません。装飾がゴテゴテくっついた冗長なチャットを送っているからこそ、本質が伝わりにくくなって余計にお忙しくさせているのでは?と思ってしまいます。
私の職場にも、文面はそっけないけど反応はすごく早い、というスタイルの課長が他部署にいらっしゃいます。文面は丁寧だけど反応は遅い管理職が多い中、個人的にはその課長への信頼感はダントツですね。
実践にあたり
同じことを実践するかしないかは、各人のシチュエーションに合わせて、考えて判断する必要があります。ただ、考えた結果、自分の中でルールとして決めたら、考えるのはしばらくやめて運用した方がよいと思います。
決めたルールに従って淡々とこなしてみればよいのです。やらないと決めたら毎回必ず「さん」をつければよいし、やると決めたら「この人にだけは」とか「頼みにくいお願いごとだから」とかを都度考えてはいけません。
結び
普段使いのチャットでは、装飾やうわべの礼儀ではなく、本質を重視したコミュニケーションを追究します。
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