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日本語的マルチリンガル

私が堪能だと言える言語は日本語だけである。世界には様々な言語があるけれど、日本語だけである。バイリンガルにはなれそうもない。しかし、日本語の中だけでいうと、マルチリンガルと言っても過言ではない。
というのも、いくつかの地方の方言ができる。両親それぞれの出身地の他に、3つくらい。今でも相手に合わせて、使い分けることができる。

ここまでなら、想像に足る日本語的マルチリンガルである。最近の私は、英語的日本語ができるようになってきた。英語は大してできないのに。

英語的日本語とは何か。
英語と日本語では、文法、語順が異なる。SVO、SVOC、Sは主語のS、ではない。subjectのSである。懐かしいような、苦いような。さらに、日本語は主語、主体を省略しがちである。アイマイミーマイン、ヒーヒズヒムヒズ。呪文を唱えていた中学時代。
同じ出来事でも日本語で記述するときと、英語で記述するときでは、表現がちょっと違う。ちなみに、アメリカドラマは字幕で見るタイプである。拙いリスニングスキルを発揮して聞き取れる英語と、字幕はピッタリ一致する、とも限らない。字幕は日本語的日本語になっている。

繰り返しになるが、私が堪能だと言える言語は日本語だけである。つまり、残念ながら、英語はできない。しかし、仕事では英語で連絡をしなければいけない相手がいる。言語の壁は、技術で補う。そう、翻訳ソフトをフル活用しているのだ。日本語的日本語で書くと、いい感じの英語になってくれない。わずかなリーディングスキルでも分かるほどなのだ。ここで、必要なのが英語的日本語である。

例えば、こんな感じである。
日本語的日本語「8月28日までに、書類を送ってください。」
英語的日本語「あなたは、8月28日までに書類を私に送る必要があります。」

英語的英語よりお手軽な英語的日本語。それでも久しぶりに使うと、最初はうまく作文できなかった。だから、きっと、英語的日本語も一つの言語と言ってもいいんじゃないかな。

もちろん英語的英語、つまり英語ができる人には敵わない。翻訳というタイムラグがある。微妙なニュアンスが伝わっているかはわからない。

そうだな、早くコンニャクがほしいな。


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