まちの地図を作るということ(6/1追記あり)
先週の土日(5/25~26)を使ってまちの地図作りの講習に参加してきました。
内容はバリアフリー情報を載せる地図の作製であり、主に車椅子の人にとって役立つ内容となっております。
※参考場所として銀座周辺の地図を挙げました↓
普段意識することがない部分が多く刺激され、こういったまちの地図作りとは新しい気付きの連続であり、楽しい経験でありました。
かつての話
実は過去に4〜5年ほど地図製作の会社で働いていたことがあります。
そこで働くきっかけとなったのが東日本大震災で、当時の自分は地図作りを通して社会に貢献できたらという思いで働き始めました。
結果的に社会貢献に繋がるような仕事には携わりませんでしたが、こうして今回地図作りに関わることで、自分のしたかったことはこういうことだったんだよなぁと思いを改めて知りました。
バリアフリーマップの作り方
バリアフリー地図の作製手順には、事前の講習と、実際の現場での観察と計測があります。
①講習
講習では、地図に情報を加える上でどういった部分に注意したらいいかなどを簡単に教わりました。
ここだけでも、意外と知らない事実を多く学ぶことができて勉強になりました。
車イス対応トイレなど普段利用しませんし、中の機能を細かく見たこともなかったので、新しい視点には驚きと発見がありますね。
簡単な講義が終わると、実際に外に出て計測が始まります。
②実地調査
ここでは車イスの方を伴う4〜5名で一つの班で街を歩くことになります。
2日間の講習の内、我々の班では最初の日に車イスの方がいらっしゃらなかったので、自分たちで実際に車イスを借りて乗りながら、街を移動しました。
私の車イスの乗車経験は、過去に何度か病院内や体調不良で運ばれる際のちょっとの移動に使ったくらいなので、街での移動は初めてです。
乗ってみると結構ドキドキします。
街では事前に指定された範囲内を、例えばこういった箇所に注意を向けながら出歩きます。
例えば上の画像ですと、橋の両端の傾斜は何度か?や歩道の段差は何センチか?などを計測します。
チェックする箇所はこんな感じ。分度器と定規を地面に置いて測ります。
使った分度器はこちら↓ 普段見慣れない物だったので興味深かったです。
あとで調べたら最近はスマホのアプリでも測れるみたいですね。
色々すごい便利な時代になったと思いました。
出歩く⇨気になる箇所に遭遇(例えば交差点等)⇨計測
流れとしてはこういう感じで、1時間半〜2時間くらいゆったりと範囲を回ります。外は夏のように暑かったです…苦笑 (A;´з`)
参加してみての気付きや発見
◎以下に今回の経験で得た気付きのポイントをまとめてました
・車イスに乗った人の視点や気持ち
・車イスを押す人の視点や気持ち
・地図に必要な情報の多さ、作業の多さ
・その他個人独自の視点(地元在住ならではの口コミ情報)
・ベビーカーとの相関関係
・ARとネット地図の可能性(オープンマップ)
特に大きな部分としては、車イスに乗車する方の気持ちを少しでも経験できた点にあると思います。
特に夏の照りつける太陽の元、外を出歩くのは大変だなと感じました。
身近な関係で利用している方がいない限り、そこまで接する機会はありませんから。
ここは体験できて良かったです。
それとベビーカーを後ろから押すことも、車イスを後ろから押すことも、どちらも同じように細かく気を遣う行いだと感じているので、この辺りはお互い協力してよりユニバーサルな地図作りに貢献できるのでは?と考えたりしました。
目的が重なれば、子育て世代の方とも楽しく一緒にやれそうですね。
バリアフリーマップの未来
今回講習を受けたバリアフリーマップの作製や利用は、この先ネットの地図やAR(拡張現実)と関係が深くなると考えました。
情報を好きなタイミングでWEBに書き込んだり、ARでバリアフリー情報をスマホやメガネに表示できるようになったりすると、かなり利便性がかなり上がるのではないかと思います。
将来こんなメガネを掛けて出掛ける時代が来るかもしれない…
多くの人にとってより過ごしやすい時代になることを願い、今後も機会が合えば作製のお手伝いに参加できたらと思いました。
それでは今日はこの辺で( 'ω' )ノシ
追記(2019/06/01)
上で書いていたARって雰囲気としてはこんな感じです。
やろうと思えばバリアフリー情報の表示にも使えそうじゃないですか?
しかし凄いなぁ、Googleがいよいよ地図の未来を取りに来た感じ
いずれ近い内に、カメラを通してリアルタイムで行きたいお店が表示されたり、広告が出たりするのでしょう。
Appleの地図は残念ながら進化を止めているし、GoogleのPixelに買い替えるかも…w
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