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わのうちがわに


こんにちは!「函館在住者」のたにです。
二か月、西部地区を回り、少しづつこの街の、人の輝き、町の美しさ、一方静かなちょっぴりの寂しさを感じてきています。
以前までの話はこちらから


最近雨が降り始めました。
あんなに積もった雪が雨で溶け、夜になると寒さでまた凍ってしまっています。ふわふわな雪の絨毯は消え、カチカチの氷のリンクが広がります。
つるつると滑る坂道を下るほど怖いものはありません。
いっそのことわざと滑って坂を下ります。
まだまだ少年の心を忘れないでおこうと、そう自分に言い訳をして冬を楽しみます。

西部地区にはたくさんのお店がありますが飲食店やカフェが多いイメージです。なので、物販のお店を見つけると、おっとなります。

以前bar hanabi に訪れ楽しい時間を過ごした後、お店を出る際にあるショップカードが目にはいりました。


面白そう。見るだけでワクワクするショップカードでした。
住所を見ると港ケ丘教会2階と書いてありますが、店のロゴにはフリーメイソンのマーク、六芒星が描かれています。

これは行くしかない。

未知に足が吸い寄せられました。

目的地につくと、建物の入り口にいくつか店名が書かれています。
1階はカフェ、2階に目的の店があるようです。

教会?ではないのかな??

疑問が浮かびますが、お構いなしに入ります。

扉を開くとカフェが広まる広間にでました。
「いらっしゃいませ〜!」
急いで階段を探してのぼります。
今回の目的は謎の店です。逃げねば!
着きました。

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癖の強い雑貨、服、アクセサリーが目に入ります。
女性物が多いようです。

自分がいるのは場違いかもしれない。
そう思いましたが、訪ねてみるとそうでもないようで、ちゃんと男性物もありました。聞いてみてよかった。
これで少し安心していることができます。

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よく見てみるとやはり色んなものがあります。
三角フラスコを逆にしたようなガラスの入れ物。
試験管の花瓶。
アラジンの金ピカのランプ。
エスニックな衣類。

一つ一つ何に使うのか聞いてみます。
やっぱりちょっと変わった癖のあるものは面白いです。
必要じゃなくても欲しくなってしまう。

話を聞く流れでいろいろ謎を聞いてみます。
建物のこと、お店のこと、店主さんのこと、、、

この建物は実際に昔教会として使われていましたが、教会の中身だけ引っ越したそうで、その後は飲食店や、チャペルといろいろな姿に形を変え営業してきたそうです。なんとこの建物で昔2500組が挙式をあげたんだとか。

たまたま空いているときに運良く入ることができ、カフェ2軒とこの建物に入っているそう。港ケ丘教会という名前は以前からの建物の名前をずっと変えずに残しているからだそうです。

お店に並んでいるものは店主さんのセレクトしたもので、最初はエスニックでも売れるものを置き、自分の個性を抑えていたそうです。
しかし、予想以上に自分の選んだ癖のあるものの受けが良かったらしく、段々とその数を増やしていった結果、癖のあるもので溢れた店になったとのこと。

店主さんの話も、スピリチャルな話、都市伝説の話、またそれだけでなく、音楽の話など、どれも一癖あって面白いものばかり。

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店主さんは苫小牧出身でしたが、移住で函館に来たそうです。
函館はずっと昔から憧れの街だったそうで、ふとしたきっかけで移住することに。楽しみにしていた函館ライフでしたが、コミュニティに入り込むのに苦労したそうです。

すでにある繋がりが強く、入っていくのが難しかった。

確かに、こういった話はよく聞きます。

転勤で来た人が地元の人とうまく馴染めない、すでにあるコミュニティの人達だけで集まる。これは一度馴染んでしまえば、居心地が良くなり、関わりも多くなるのですが、この壁を崩すのはなかなか難しいです。

先に移住してきた人に助けられた。Uターンで帰ってきた人は、そこがわかっているからこそ手を差し伸べてきてくれた。

移住者にとって、在住者との架け橋になってくれるのは、そういった”外の世界”をしっている人たちだそうです。

しかし、実体験や他の人の話、また以前の佐伯くんの記事を見て考えると、そういった難しい中でも、溶け込むチャンスが訪れるときがあると思います。

それは、個人と個人が出会うときです。
そこにはなんの繋がりもなく、フラットに個人として話すことができます。

そのタイミングはお店に行ったとき、barで個人が出会うとき、イベントで個人が出迎えてくれるとき、様々ですが、どの場合も自分が少しの勇気を出してみることが大事だと最近身にしみて思っています。

店主さんは店を開くときに多くの人から応援されたそうで地域とのつながりを感じたそうです。

繋がれば色んな人が応援してくれる、手を取り合ってくれる。
西部地区を回っていると人との繋がりの強さが伝わってきます。

安心感がある。そういう声が多いのはそのおかげなのでしょう。

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楽しい話をしていると長居しすぎてしまいました。
外は真っ暗です。

帰り際店主さんがコインをくれました。
シヴァとガネーシャが刻まれた最強コインらしいです。

長時間のおしゃべりのお礼をいい、店を後にしました。

少し歩いて、夜景を背景にコインを眺めました。


そっと財布に入れ、ずっとこのコインを大切にしようと思いました。
これで繋がりを実感できそうな気がして。


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また、水曜日と土曜日の週2回更新するので是非覗きに来てください!

前回の僕の記事はこちら

⭐︎お店情報⭐︎
Veryco
営業日時:詳しくはinstagram @veryco422
住所:〒040-0054 函館市元町29-15 港ヶ丘教会 2F
駐車場有り(港ヶ丘教会共用で3台分)
アクセス :市電 十字街より徒歩6分
TEL:0138-22-1624

SMALL TOWN HOSTEL Hakodate
私たちが情報を発信する函館旧市街(西部地区)の中心地で、ローカルの案内役を務める宿泊施設”スモールタウンホステル”のご予約はこちらから
https://bit.ly/3kR3Vwo



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