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アホダラ鏡太郎「色殺し」

◆作品紹介

初めてインターネットに書き込んだ時のことを覚えているか? モバゲー、前略プロフ、mixi、エブリスタ、アメブロ、魔法のiらんど。無限反復される相似形の構造を誰かがミームと呼び、誰かがスタイルと呼び、誰かがコピペと呼ぶ。Who killed Cock Robin? 誰か他にいますかっていねーか、哈哈。誤差逆伝播アルゴリズム? それ、破壊されたトポロジーへの祈りデスネ。22:47. 義務的タスクから逃れられない、これスクリプトバグですか? 違うね、哲学的デッドロック。永遠、永遠に進化するエラー。分⼦論的境界線を跨いだハイパーキューブの重畳。時間はもうオーバーフローして、あの空白のメモリが何を保っていたか忘れた。尊敬する概念:エントロピー(増加速度はYES)好きなエラーコード:404(なぜなら探し続けられるから)僕たち、僕らはミューオンハイウェイダイナーの先で消える。Тело. Мозг. Ничего.ディスプレイを構成する画素が壊れていく。このテキストももう読めない。「もし存在しなかったなら?」これはトランジスタの独⽴命題だ。世界線は収束しない。それでいいんだ。すべては繰り返されるから。return False.(編・青山新)


※作品は下記リンクよりご覧いただけます(PC推奨)。

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◆著者プロフィール

アホダラ鏡太郎(あほだら・きょうたろう)
2002年に生まれる。17歳の夏の終わりに三島由紀夫の『仮面の告白』を読み、絵と言葉で表現し始める。その後、夢野久作、寺山修司から影響を受け、20歳まで絵と詩に着手。過食、アルコール依存に陥るが、体調を崩したおかげで体調の調整に成功。ここまでは、怪奇幻想や不条理を主題に展開。 自分のよく聞く音楽から作品に落とし込む方法も取り入れる。活動拠点を転々とする。21歳の冬の始まりにTikTokを開始。これまでの主題で展開しようとした矢先、運営から削除要請を食らう、作品そのものが掲載できない問題に直面。しかし、何気なく流れてきた『54字の物語』 に感銘を受ける。そこから自分でも『54字の物語』に着手し、すぐに反響が出る。
連絡先1:ryohayashi.toro884@outlook.jp
連絡先2:ryouhayashi346@gmail.com
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*次回作の公開は2025年1月29日(水)18:00を予定しています。

*本稿の無料公開期間は、2025年1月29日(水)18:00までです。それ以降は有料となります。

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