宿便と毒素排出
毒素排出として宿便がよくあげられます。
ところが現代医学の多くの医師は宿便の存在など認めようとしません。
理由としては、大腸のバリウム検査や内視鏡検査をやっても、宿便の影も形も見当たらないと言われるからです。
ただ実際に宿便のような現象はよく存在します。
まず、腸の上皮は生まれてから死ぬまでのサイクルが短く、1日か2日と言われています。
腸内の働きが活発であれば、毎日どんどん剥げ落ちて大腸とともに外に出ます。
ところが、常に毒素を溜めさらに腸の働き、新陳代謝の衰えが重なると、不要になった腸の上皮が代謝不足により腸壁にこびりついて残ったりしていく。
これが長い時間をかけて徐々にたまってくると宿便になります。
宿便は黒い便、腐敗臭などの特徴があり、腸内にたまっていた毒素も外に出しているので、排泄したあとは関連する症状も改善していることもあります。
人によっては、20年前以上の毒素を溜め込むことがあるようです。
その時の症状は喘息などが関連症状となります。
このように毒素を溜め込むと様々な関連症状があらわれます。
それらは、毒素を体外に排出しようとする身体のメカニズムです。
アトピーなどの皮膚疾患も宿便のような便を出すとかなり改善するケースもみられます。
さらに便秘は毒素を再吸収してしまう働きもある。
大腸では水分を再吸収します。
短い間隔の排便は水分が適度に含まれる通常の便ですが、何日も便秘をすると硬くなります。
ここで純粋に水分だけ再吸収されているのなら問題はないのですが、もちろんそんなこともなく便に含まれるインドールやスカトールなどの毒素が水分とともに再吸収され身体にたまります。
これが顔の吹き出物など毒素を排出しようとする原因のひとつになっている。
人間は飢餓に強く飽食に弱いと言われています。
それは、この毒素排出のしくみにあるかもしれません。
飽食になり、何かしらの毒素がどんどん溜まれば身体は常に排毒モードになります。
反対に飢餓状態は数ヶ月はもともと溜め込んでいた脂肪やエネルギーを必要に応じて身体に戻すしくみが言われています。
千島学説においても赤血球の万能細胞説、赤血球の可逆性などがあげられている。
これは赤血球には想像できないような力があると唱えている理論です。
このように見ていくと対策はシンプルになり
毒素を溜め込まない、追加しない。ことが有効なのが分かります。
断食は排毒モードに切り替えるためにおすすめの方法になる。
アトピーや吹き出物を症状と捉えて対策すると毒素排出が阻害される可能性があります。
長い期間の症状は対策が必要ですが、一時的な排毒症状は身体の中の毒素を外に出してくれているので、不安を感じず身体にお任せする心理も必要です。
不安ストレスは、血球を歪にする要因になると言われているので、情報の捉え方も今後治療のひとつになってくるかもしれません。