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私的本屋大賞2020
やっぱりこれでした。
「たゆたえども沈まず」原田マハ
辛い現実と悲しい結末としか知らないゴッホとその弟テオの人生と史実のその先を見せてもらった気分になりました。
彼らにもちゃんと、楽しいことや嬉しいことやどうしようもないこともあったりしたんだと思って、それがまた人間臭くて、あんなにすごい絵をかくのに、なんだかとっても魅力的で親しみすら覚えました。改めてゴッホもテオも登場人物みん
癒しにぴったりの物語/読書感想文
年下のセンセイ/中村航
タイトルだけ読んで理解した気になるのは大間違い
いわゆるアラサー会社員の私にとってはとんでもない癒しの小説だった
大まかなあらすじは
28歳予備校職員、恋愛からは遠ざかっていた主人公みのりが、会社の後輩からすすめられた生花教室で花の先生の孫で助手をしていた8歳年下の"センセイ"である透と出会う…というストーリー
物語は真冬からはじまる
そんな冬の描写に、生かされ咲き
【1000字以内の感想文】煌夜祭/多崎礼
大人になってからこんなに夢中になって読んだファンタジーは初めてだ。
むしろ、大人になってからこんなに夢中になれるなんて思ってなかった。
冬至の夜。死の海で隔たれた十八の島々を巡る語り部たちが、集めた物語を夜通し語り合う。
炎を絶やさぬように、誰かの思いを伝えるように、1年で1番長い夜に語り合う。それが煌夜祭。
『お話ししよう。夜空を焦がす火壇の炎でも照らすことの出来ない、真の闇に隠された恐ろし