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季節外れのアブラムシを見て考えた
スナップエンドウとソラマメの途中経過を見ていたら、2月だというのにソラマメにアブラムシが!
そもそも、アブラムシってその正体は何ぞや?というわけで、チョイと調べてみました。
アブラムシは、カメムシ目アブラムシ上科に属する昆虫の総称です。普段は植物の上でほとんど移動せずに集団で過ごし、維管束に口針を突き刺して養分を吸って生活しています。
アブラムシは1ヵ月で700〜800倍まで個体数が増える爆発的な増殖能力を持っているのですが、交尾を行う時期と、メスの単為生殖による卵胎生(卵ではなく、幼虫の小さなアブラムシを直接産む)の時期が決まっているらしいです。
まず、春先に卵が孵化しメスが成長します。このメスが植物上で単為生殖による卵胎性生殖を行い、その結果メスだけが生まれて、またそのメスがメスを生みと3代にわたって卵胎性生殖を繰り返し、爆発的に数が増えて行きます。(←今ここ。^^;)
やがて、数が増えすぎて食べ物が少なくなると、翅のある生殖虫(雄と雌)が生まれ、他の場所に移動して、またそこで卵を産んで繁殖し、やがて季節が秋になると卵のままで冬を越すのです。
なるほどねえ。だけど我家のソラマメにどこからやって来たのかはまったくもって謎。あ、もしかすると秋に畑に定植した段階ですでに卵を産み付けられていたのかも知れません。(^^;)
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アブラムシ自体が行う吸汁活動で野菜が枯れたりすることはありませんが、彼らがお尻から出す甘露と呼ばれる排泄物で野菜がベトベトになって、「すす病」の発生原因となります。そして何よりアブラムシが引き起こすいちばんの問題は、やっかいなウイルス病を次々と媒介してしまうことなんですよね。
さて、このアブラムシを駆除する方法を調べていたら、ニームオイルを希釈してスプレーすると効果抜群だという記述がありましたので、早速購入して試してみました。
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でもね。アブラムシはナナホシテントウやナミテントウ、各種寄生バチなどの天敵がいたり、アリと共存していたりと様々な関係性の中でけなげに生きています。
外敵から身を守る術をほとんど持たず、であるがゆえに爆発的な増殖力を備えていることを考えると、アブラムシは豊かな自然界の弱肉強食のピラミッドを底辺で支える存在の一つであることは確かです。海の中で言えばちょうどオキアミやイワシのような生物なのかもしれませんね。
というわけで、我家のソラマメにたかられるのはちょっと困るけど、自然の多様性を考えるなら、駆除しないで何とかならないかなと思うわけです。
あ、考えが甘い?
ソラマメ穫れんでもいいのかと?
草むらのカラスノエンドウにだけついてくれんかな。www
何とも難しい問題ですね。(^^;)
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