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幸せ運ぶ青い鳥は自分。「運転者 未来を変える過去からの使者 」を読んで

就活が立て続けに落ちてしまい苦しい時、支えてくれた本がある。
今でも苦しい時あの本を読み返す。

「運転者 未来を変える過去からの使者 (喜多川 泰シリーズ)」


その本を手に取った時、青い表紙が妙に印象的だった。
運転手ではなく運転者とは?とタイトルに疑問を抱いた。

表紙をめくるたびに運にまつわる不思議なストーリーに引き込まれていた。
運転者とは「運」が「転」じるよう導いてくれる「者」のこと。
メンターのような存在の運転者は、主人公の人生を幸運に導く。

主人公はすがるような思いで運転者が導く「運のターニングポイント」ついていくのだが、、、

その場へ行っても運は一向に良くならない。

おかしい!

運転者のせいだ!

その場での自分の不機嫌な態度を省みず、心理学や哲学のようなアドバイスをしてくれる運転者すらも悪にする主人公。

運の悪さを他人のせいにし、いつもイライラしている主人公に同情しつつ,こちらもイライラしてしまうのだが、ふと思い返すと読み手の自分もそうである。

主人公に原因他者論のコンプレックスを刺激される。
心理学では、そういう甘えたライフスタイルを「ベイビー」と言ったりするのだが、甘えてばかりな妹気質の自分はいつも、「誰か」が自分を支えてくれると密かに思ってる。

主人公も私もいわゆるベイビーで、あまりに自然に人のせいにするのだと気づく。

終盤、運転者のアドバイスを聞き入れ幸運へと導かれているのだが、そこに至るまで何度も失敗するのだから、人のせいにすることは、ちっとも自分の運を良くしてくれない。

人のせいは自分の運を悪くする。

それがわかると、主人公は、原因を自分に捉えるようになってやっと出来事が好転していく。

「運を良くするには、心地よくいること。」
と何度も運転者は教えるが、私はこの本から、原因自分論をみた。

原因を自分に求め、自分で運命を切り開いてく強さが必要だ。

心地よく小説の展開に浸りながら、自分の思い込みを見直すことができる。

本を閉じ終えた時、幸せを運ぶ青い鳥は実は自分なのだと実感する。心のもやが晴れたような清々しさを覚えるお気に入りの一冊だ。

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