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1215_箸が転げても

【140字小説】
けらけらと抜けるように子どもたちが笑う。夕飯用にテーブルに並べた箸が、コトッと落ちたらしい。特別なことはない。でも姉妹は「ぷっ」と吹き出して次第に笑い始めた。穏やかで暖かな夕暮れだった。私はそれを少し遠くから見て、少しだけ泣いている。箸が転げて笑うし、泣きもするのだ。そんな年頃。

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