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ファンタジー・SF映画の長編名作を(私的に)一通り見終わった!

先日、スターウォーズの映画9本を2週間のスパンで一気見したことで、ついにファンタジー・SFの長編大作の有名どころを制覇することができた。

スターウォーズに関しては、20年以上もの間「観ないと、いつか観ないと、観ないまま死ねない、でも長すぎて観始める勇気が出ないよー…」と思いながら、いつもどこにいても何をしていても数ヶ月〜数年おきくらいのスパンで「ああ、いつかスターウォーズ観ないと…」という思いがふっとよぎり、頭の中のタブが開きっぱなし状態で気にかかっていたので、本当にすっきりした。

さて、長編大作と言っても、人によって様々な定義があると思う。というわけで、ここでは大胆に「私個人が」「長いこと有名だなー、観ないとなー、と思っていた」「一般的にファンタジーやSFジャンルに分類される、3作以上の連作」とさせていただく。よって世間的にはすごく有名なのだけど、私のレーダーに引っかかっていなかったために抜けている名作もある。(本当はそれも観ないといけないけれど…ちょっと一旦スッキリしたので…また長編を観たいという気持ちがもう少し醸成されてからかな…)

せっかくの記念に、以下、やっとコンプリートした名作たちについて、観た状況と簡単な感想とともにご紹介したい。私がおすすめするまでもなく超有名な、観たら面白いこと間違いなしの名作集である。

ハリーポッター(映画8本)


劇場公開時にどれもリアルタイムで視聴。第一作に関しては、公開当時、映画館まで最新作が届かない地域に住んでいたため、父が出張先のタイの市場で海賊版DVDを買ってきてくれた。持ち歩き用DVDプレイヤーの小さい画面を覗き込みながら、本で読んだ魔法が目の前で動いているのを見た感動は忘れられない。海賊版だったため、クィディッチのシーンで人が立ち上がって画面を横切っていったことも鮮明に覚えている。

2022年、暇だった年末年始に全8作を一気見するという挑戦もした。ベッドで寝転がりながら涼しい部屋で高画質で見るハリーポッター。最高だった。

ちなみになぜかわからないが、最近、1作目のチェスのシーンでのロンとハーマイオニーのやりとりがめちゃくちゃアメリカでバズり、ネタにされていて面白い。
https://www.tiktok.com/@frever_lizzie/video/7292078212253748513?lang=ja-JP

指輪物語(映画3本)

大学卒業直後、カリフォルニアでピザを食べながらネットで視聴。指輪物語は各作品の上映時間が3時間ずつある長編三部作なのだが、少しずつ毎晩小分けにして、文字通りほぼ全部分をピザを食べながら見た。

あの頃の私は仕事がなく、毎日コーヒー一杯でカフェに居座り、アメリカの会社に応募しては夜に家に帰ってピザを食べていた。アメリカには日本のような新卒制度がなく、就職・転職活動はほぼ全てがいわゆる日本でいう中途形式をとっている。よって新卒であっても気になった会社の求人一覧を見て、気になったポジションがあればネットから応募して就職活動をする必要があるため、経験ほぼゼロで履歴書を送りまくるしかない。もちろんそんなのは無理ゲーなので、ネットワーキングで知り合いづてに仕事を紹介してもらうのが割と早い近道なのだけど、異国で新卒の私にそんなものはなく、一人での戦いだった。

正直辛かったけれど、指輪物語を観ている間は辛さを忘れられた。

マトリックス(映画3本*)

大学生の時に見た。独特の世界観、斬新なアクションシーン、セリフとストーリーを通じて語られる哲学に引き込まれたことを覚えている。

小学校2年生の時に同級生の家に遊びに行ったら、「新しい映画のDVD買ってもらったんだー!」と言われて一緒にマトリックスをちょっとだけ観たのだが、何もかも意味が分からなくてぽかーんとした記憶がある。

流石に大学生になったら完全に意味が分かるようになっていて、時の流れと人間の成長に感動した。

*4本目は評判が悪すぎて、私的な「観ないとなー」レーダーに引っかかっていないので、今回は含めていない。でもこれもいつかは観るか…も…

バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ(映画3本)

中学生の時に視聴済み。あの頃、映画が大好きだったため、Wowowの番組表を舐めるように読んで、気になった映画が放送される時間はテレビの前に陣取っていた。

1作目はその後もちょくちょく見直しているのだが、2と3の内容は正直あんまり覚えていない。でも観たという記憶ははっきりあるので、履修済みとする。

スターウォーズ(映画9本)

ついに!来たぞ!私は!スターウォーズを観た側に!

あまりに長大すぎて年々手を出すハードルが高くなっていたのだけど、やっと観ることができた。一旦観始めたら止まらなかったけど、第一作目の再生ボタンを押すという最初の一歩だけが異様に大変だった。

もちろん、往年の名作群は、面白かった。ここまで有名な作品だし、もう特に私が何かを付け足す必要もないと思う。むしろ、これまで長いこと引っかかっていた事柄が次々と解消されていき、過去のもやもやが晴れる爽快感さえあった。「うっすらと聞いたことはあったけど誰?」状態だったキャラクターたちについて知ることができたこと、「テレビドラマ「フレンズ」でレイチェルがスターウォーズのレイア姫の仮装をしてたけど、レイア姫って誰?」「スターウォーズって宇宙の話なのになんで緑色のちっちゃいおじいさん妖怪が出てるの?」みたいな疑問が解けたことだけでなく、「この有名な音楽はダースベイダーのシーンのものだったのか!」「ディズニーのあの乗り物に出てくるピカピカの人形ロボットとピコピコ言う青く丸い機械はC-3POとR2-D2だったんだ」という発見、「May the force be with you」→「May the Fourth」の5月4日をまともに祝う権利を得たこと、そして何よりも、今後もう一切スターウォーズのネタバレにビクビクしながら暮らさなくて良いという実感が一気に押し寄せて、晴れた気持ちになった。

番外編・テレビドラマ

ゲームオブスローンズ(シーズン8、73話)

ああ、長かった…本当に、手を出すまでにこんなに時間がかかってしまったが、あまりに評価が高いためいつかは観たいとずっと思っていた。

日本ではあんまり有名ではないかもしれないけれど、アメリカでは超有名作だ。指輪物語的な、必修科目的な向きがある。

観るのをためらっていた理由は、シーズン1-7の評価が類を見ないほどに高いのに対し、シーズン8の評判が地に墜落しているから。放送当時、シーズン8をずっと楽しみに待っていた友人がその内容に怒り狂うのをリアルタイムで見ていたので(気が昂っていたのだと思うが、「ゲームオブスローンズなんて…!最後にこんなふうに裏切られるなら最初から観なくてもいい、観ない方がいいんだよ…!」みたいなことを語気荒く語っていた)「そこまでがっかりさせられたくないよ!」という思いもあった。

でも、私としては、全話視聴するにはあまりに時間がかかるために、シーズン8の出来を言い訳に、視聴を躊躇していたという本音の事情もあった。

ところが最近、観るものがなくてNetflixとU-NextとPrime Videoをぐるぐる回していた時にたまたま思い出して1話を見始めたら、もう観るのを止められなくなってしまい、ものすごい勢いで全部見切ってしまったのだった。

いやー本当に素晴らしいドラマだった。正直本当に観てよかった。シーズン8は確かに「何これ」と絶句した部分もあったし、怒り狂うファンが山ほどいたのも分かるけど、でもシーズン1-7までが与えてくれた感動(特に原作の本通りのシーズン1-6が素晴らしい)でそれを補って余りあるくらいの素晴らしさだった。

嬉しいのは、スターウォーズ同様、これでもうネタバレに怯えながら暮らさなくてよくなること。「いつかは観るかも」という思いが引っかかっていたので、ネタバレにそれとなく気をつけて暮らしていたのだが、それももう終わりだ。インスタとかTikTokとかはどうも会話を聞いているような気がするので、視聴期間は「ゲームオブスローンズ」関連のビデオが出てこないかどうか冷や冷やした。(実際に一本か二本、TikTokで関連動画が出てきて、びっくりした。一瞬で飛ばした。)また、「冬来たる」「In the game of thrones, you win, or you die」という名バズり台詞(日本でいう「バルス!」のように、みんなが知ってる内輪ネタ的名台詞)も観ることができ、大満足だった。

新たに抱えた悩みの種は、原作を読むかどうか、そして読むとして、一体いつになったら読めるのか。シーズン6までは概ねジョージ・R・R・マーティンの書いた原作通りだったため、シーズン8の失墜は原作がなかったことが原因とされている。ということは、本当のゲームオブスローンズのハイクオリティな結末を知る方法は、原作を読むことのみである。だが問題なのは、原作が、テレビドラマ放送開始から13年たった今も、まだ完結していないこと。原作者は全世界を待たせている。みんな「早くしてくれ!」と思っているが、でも気難しそうな原作者を急かして納得のいかない物語の結末を読むのも嫌なので、じれったいところである。でもシーズン8の不完全燃焼感がすごいので、結末が気になって読んでしまう気がする。となると、一体、いつまで待てば良いのやら…

まとめ

他にも名作映画はたくさんあるのだが、私的に「絶対に見なければ!」と思っていた、印象に残っているトップ作品集はここら辺である。本当にすっきりしたし、見終わった時の爽快感が半端なかった。ここまでくると作品への感動に加えて、自分の往年の責務を果たした感覚さえあるので、思い切って観てみてよかったと思う。

ただ、ファンタジー・SF系は個人的には終了したが、その他ジャンルにも見ていなかった超有名ドラマ・映画が山ほどある。ということで、先週より満を持して「プリズン・ブレイク」を見始めた他、その後「ブレイキング・バッド」も観る予定だ。「ターミネーター」も実はまだ観ていないなんて大声では言えないが、今回この記事を書きながらハッと気づいてしまった。名作はほぼ無限にある。旅はどこまでも続く。


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