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メンタルヘルスの問題で働き方について会社と交渉する場合

パニック障害などメンタル疾患の診断を受けた状況で、会社との交渉をスムーズに進めるためには、準備とコミュニケーションが重要です。
以下を参考にしてみてください。

1. 準備をする

・診断書を確認

医師からの診断書には、具体的な症状や制限事項が記載されていると思います。この内容をもとに、自分がどのような配慮を必要としているかを整理しましょう。

・自分の希望を明確にする

たとえば、以下のような点を考えてみてください。

通勤ラッシュを避けるための時差出勤
テレワークや在宅勤務の導入
長時間の会議の回避、または短時間での分割
静かでストレスの少ない作業環境の確保

・会社の就業規則や制度を確認する

既存の制度(時差出勤、在宅勤務制度など)がある場合、それを活用できる可能性があります。

2. 相談のタイミングと方法を選ぶ

・上司や人事担当者に相談する

信頼できる上司や人事部門の担当者に、事前に相談するのが良いでしょう。できればメールや書面でアポを取り、冷静な環境で話せる時間を確保してください。

・診断書を提示する

医師の診断書を提示し、症状が業務にどのように影響するかを説明することで、理解を得やすくなります。

3. 話し合いのポイント

・事実を伝える

感情的にならず、「こういった症状があり、これが業務に影響を与える」という事実を簡潔に伝えましょう。

・配慮の具体案を提案する

「○○ができれば、業務を円滑に進められる」といった形で、具体的な要望を伝えます。

例:
「時差出勤が可能であれば、通勤時のストレスを減らせます」
「週に2日は在宅勤務を取り入れたいです」

・柔軟な姿勢を持つ

会社側にも業務上の制約があるため、双方が納得できる落としどころを探すことが大切です。「まずは試験的に○週間やらせていただけませんか?」など、試行期間を提案するのも有効です。

4. フォローアップ

・合意内容を記録に残す

話し合いで決まった内容は、書面やメールで確認しておきましょう。後で誤解が生じるのを防ぐためです。

・経過を報告する

配慮が導入された後、どのように業務が改善されたかを定期的に報告すると、会社側の理解が深まります。

5. 第三者のサポートを検討する

・産業医や社外機関の活用

産業医がいる場合、相談することでさらに適切な対応を引き出せる可能性があります。また、労働基準監督署や労働組合に相談することも選択肢です。

・カウンセリングの利用

自身の不安やストレスを軽減するため、心理カウンセリングを並行して受けるのも有効です。

会社との交渉は緊張するかもしれませんが、自分の健康と働きやすさを守るための大切な一歩です。
しっかり準備をして、自信を持って臨んでください。

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