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死ぬ日までダンマと共にいる⑫ルアンプー・プラモート師
(続き)昔々、若かった時
恋人が欲しいと思ったのです
美しい恋人が欲しいと思ったのです
美しい恋人が手に入れば幸せだと思っていたのです
しかし
一緒に過ごし、それほど長くない間に
それまで感じていたことが変わっていくのです
ワクワクする幸せから変化のないものへと変っていくのです
それ変化していくのです
探し求めていたドキドキするような幸せは一瞬で過ぎていくのです
ある人は一緒に長くいるのですが
喧嘩をしてしまいます
お互いに満足いかないからです
今まで一緒にいたのは幸せを感じていたからなのですが
長い間交流を深めて
長い間お金をためて結婚したにもかかわらず
長い間一緒にいると幸せを感じなくなってしまうのです
幸せを求めて悶えまわることは疲れ果ててしまう一方
その幸せは私たちに一瞬しかいないのです
幸せは逃げてしまうのです
そしてまた
苦(ドゥッカ)を嫌うこと
しかし私たちの心に好まない感情が触れたとき
私たちの心に苦(ドゥッカ)が生じます
私たちが嫌いな人を思い浮かべるだけで
苦(ドゥッカ)が生じるのです
私たちは「嫌いな人のことを考えない」と禁止することができますでしょうか?
だれも思い通りにすることはできないのです
ですから
私たちの心に生じる苦(ドゥッカ)に蓋をして
生じないようしようとしても
蓋をすることはできないんです
苦が生じることを禁止することはできないのです(続く)