消えた10袋のゴミ袋が教えてくれたこと
私摂食障害なんですよ。過食嘔吐。
16歳の時から始まってもう15年選手。
筋金入りの摂食障害(何の自慢にもならない)
もう数え切れないぐらい病院に行ったし、色んな治療法も試したし、それでも何故食べるかという結論には至らなくて・・・
正直最近はもう顎も痛いし喉も痛いし頭も痛いしお金もないし吐きたい通り越して食べたいという気持ちも更に通り越して食べたくないと心が叫んでるのに何故か食べちゃうんですよね。謎。
ここ5年ぐらいはかなり酷くて、更にいうと実家にいるとすごく酷くなる気がする。
まあそれも言い訳かなあ、甘えなのかなあと思いつつ1日3度9時間ほどを過食嘔吐に充て、残りは横たわって体力回復に回す。
他の場所にいると食べるものは選ぶんだけど、逆に物と量さえ守れば吐かずに済むのに実家にいるともう牛乳一杯がダメ。
とはいえ金銭的に家賃がかからないというのは非常にありがたい話で仕事を辞めてニートの間は実家から出れず。
そして更にありがたい話、もともと祖父母の家だったところに一人暮らし。
一軒家でのびのびと自分のペースで暮らしてる訳なんだけど、まあ一応両親のものであり、更に祖父母のものであるがゆえお仏壇も私の生活スペースの中にあるが故、年末年始やお盆なんかのイベントには親族が訪問してくる。
一応前日に連絡はくれるんだけど、まあ来てからダッシュで大片付け、大掃除。
もともとそんなに汚すタイプではないから普段はそんなに困ることはないんだけど、心の調子が狂いだすともうそれはそれはゴミ屋敷になるのね。
なんせ食べる量が多い=ゴミもたくさん出る訳だから、1週間も経てば一気にゴミの山。
日頃使っているのはキッチンと和室一部屋。
キッチンには90リットルゴミ袋10袋と切り開いた牛乳パックの袋4つ。
そしてペットボトルと缶ゴミ達。
部屋の半分ほどはゴミ袋で埋まってる。
足の踏み場もないほどゴミが溢れた家(綺麗なver)みたいな感じ。
で、前回の連休の夜に突如叔母から「明日行くからね〜」と連絡が来て慌てて部屋の掃除。
ゴミの山達をせっせとガレージに移し、部屋を片付け、叔母の訪問も終わりひと段落。
で、ここで猛烈な寂しさに襲われたの。
もうなんか分かんないけど寂しい。
別に何があったかとかじゃないのに部屋にいるのが寂しい。
叫びたくなるほどに寂しい。
無駄に外に散歩に出たりなんかしちゃって気を紛らわしたけど部屋に戻ってくるとやっぱり寂しい。
で、ガレージに避難させたゴミの存在を思い出して、ひとまずゴミの日まではキッチンに戻す。
そしたらなんか心がポワーンってあったかくなったの。不思議なことに。
で、なんかこの感情知ってるって。
この感情は初めてじゃないって。
そう感じて気づいたの。
食べ物を食い尽くしてる時の気持ちに似てるって。
たくさん買い物をして、食べ物が並んでる時。
苦しいぐらいにお腹がパンパンな時はゴミの山にいる時の変な温もりを心に感じる。
目の前から食べ物が消え去った時、食べるものがない時の絶望的な虚しさは、ゴミ袋のない部屋で感じた寂しさに似てるって。
"あぁ、私、寂しかったんだ"
急に答えに辿り着いた。
まあここにくるまでたくさんの感情やきっかけはあったけど、"今現在、私がこの家で馬鹿みたいに食べ続ける理由"は"寂しさ"にあったんだ。と。
なんか心の中の大きなモヤモヤがスーッと消えていく気がした。
てっきり脳のバグなのかと思ってたし、もっと人の力ではどうしようもないところが原因かと思っていたけれど、"寂しい"が原因だなんて。
問題はそこからどうするかではあるんだけど、何が問題かが見えると何だかゴールが急に近づいた気がするよね。
悩み悩める仲間たちへ、問題解決の道は意外なところに隠れているのかもしれない。
今日も頑張らずに頑張って