私たちはもう少し「褒めて、讃える」というパワーを頼ってもいい
こんにちは。ギャプライズの坂口です。(@anna161102)
早いもので、社会人になって半年経ちました。
社会人というのは「褒められることなんてなくなるものだ」とか「できて当たり前」とかいう話を聞いて、怖いイメージがありました。
が、案外そんなことはありませんでした。(弊社の場合?)
月に1回の「チョモランマ」(後述)という制度があったり、
新規の受注を頂いた際にはチャット上で報告をし、褒め称え合う文化もあります。
褒められる、ってとても嬉しいことですし
「他人が自分をどのように見ているか」
「自分では気づけない自分の個性」
を気付くことができる、必要なものだと思います。
しかし、何故か褒める、褒められる、ということにハードルを感じている人は多いはず。
なので、私は褒める素晴らしさを心の底から伝えたい!
そして、褒めることに対してのハードルを下げたい!
もっとPOPに褒めていきたい!と思うのです。
はじめに:「褒める」ってなんだ?
「褒める」という言葉に対して
「実は皮肉だったりするんじゃないか?」「その言葉は本心なのか?」
「なんだか上から目線な言葉だな」
と抵抗を覚えてしまう方がいるかもしれません。
そんな方は是非
褒める=感謝を伝え、認める
というものだと考えてみてください。
「褒める」
人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
その人の優れている点を伝える
→その人の優れている点で組織ないし社会に良い影響があることを認識しているはずですね。
良い影響を与えることへの感謝、と捉えると、ぐっと抵抗感は縮まりませんか?
また「褒める」ことに他人との比較や上下の関係は必要ありません。
その人のありのままを讃える絶対的であり対等なものです。
そのことをまず念頭に、お読みいただければ幸いです。
褒め文化の例①ギャプライズの場合
弊社では、「チョモランマ」※という制度がありまして、月に1回部署内で頑張った人を讃える機会があります。
多数決で決めていくのですが、チョモランマにならなかったとしても、選出されただけでも、選出された理由をきくことができるので、かなり嬉しい制度だと思います。
※成長著しい人や尊敬に値する人を世界最高峰の山になぞらえて「チョモランマ」と呼んでいます。月一で開催される昼礼では、各事業部のチョモランマを発表。褒め合うことで、山のように高いやる気を生み出しています。
ですが、この制度のちょっとしたデメリットは、日頃の感謝を伝える、といったような気軽さには欠けてしまう、ということです。
日頃、
「この人のこんな行動が素敵だな、」
「見て、接して、気持ちいいな。」
「尊敬できるな。」
と思うことは山ほどあると思うのです。ありますよね?私はあります。
しかし、それを本人に直接口頭で、オンラインのチャット等でも伝えるのは結構勇気がいる。なんとかできないかなぁと思っていたところ
社内でちょうど
「「カオナビ」の賞賛機能を使ってみてください」
との周知がありまして、使い始めました。
こちらは気軽さという点で非常に優れている機能です。
こちらは社内での周知はまだまだなので積極的に利用していきたいです。
詳しいリンクが見つからず、すみません。。
※下記画像参照(「レコードを追加」から簡単に記入できます!)
※この機能の難点は、書いた相手に対しての通知がないところですかね…通知をするかしないか選択できるようしてもらえると…とても嬉しいです!カオナビ様!
褒め文化の例②スターバックスコーヒー
褒め讃え、感謝を伝えるという文化は
わたしはスターバックスコーヒーでアルバイトをしていたので非常に身近でした。
スターバックスコーヒーにはGABカード※というものがありまして
仲間の素敵な行動を見つけたら、カードに書いて、バックルームの掲示板に貼ったり、本人に渡したり、という活用ができるものでした。
※スターバックスの接客にはマニュアルがありません。その代わり「歓迎する」「心をこめて」など 5 つの行動規範を記した「グリーン エプロン ブック」を常に携帯。自分なりに意味を考え、接客に活かします。これらを実現する仲間の言動に気づいた時に、メッセージを記入した「GABカード」を手渡すなど、認めあう文化を育んでいます。
このカードはいくつか種類があり
スターバックスコーヒーのバリューのいずれかに沿って行動した仲間に、そのカードを使い、感謝を伝えるというのがルールだったと思います。
私自身、月間で最も多くこのカードをもらったことがあったり、思い出深いものです。
このカードを書くことや、書かれること「だけ」を目的に頑張ろう、と短絡的に考えるのは本来の目的とはズレてしまうので異なりますが
このカードをきっかけに、今与えられてる役割についてもう一度考えたり自分自身を振り返ることができたので
とても素晴らしいものだったと思います。
褒めることのデメリット?
一方で、こんな記事を見かけました
■“褒められること”が目的化する
医師・臨床心理士の田中茂樹先生によると、褒められてばかりいると「親に褒められること」を優先的にやろうとするそう。しかも、繊細で大人の顔色をうかがうタイプの子ほど、その傾向が強いといいます。この問題点は、「自分が本当にしたいこと」と「親に褒められるからすること」の境界が曖昧になること。
上記の記事を踏まえて、
「褒める」ことに関しては「褒める」側には注意したい点があります。
それは「行動を褒めるだけ」で終了してしまうこと
例「勉強して、えらいね」
(※分別のついた大人であれば、日頃の何気ない感謝の気持ちを伝える分には十分です!)
絶対的な愛があるはずの家族間では
「わたしは勉強しないと、褒められないのか…」
「私の存在価値は〇〇するときなんだ…」と
歪んだ思考になるきっかけになってしまう恐れがあるので、避けた方が良いでしょう。
※認知の歪みについては以下参照
褒める側のメリット
相手を褒めることに対して自分にメリットが見つからない?
あります。メリットだらけです。
①相手の素敵なところを再確認できて幸せな気持ちになる
②自分がどんな要素をもっている人に対して褒めたい・尊敬できると思うのかを認識できる
→自分の大切にしたい価値観を気づく要素になりうる
③人間関係を築くにあたって相手の良いところを見ようという意識が高まる
③に関しては、
私はスターバックス時代にこの文化に出会ってから
嫌いな人・苦手な人という概念がなくなりました。
その分、第六感で関わってはいけない(自分が辛くなる)人、という判断の正確性が上がりました笑
ではどうやって褒めるのか?
以下はどんなシチュエーションでも使える褒め方なので是非参考に使ってみてください
◎感謝を伝える(マスト)
+
○共感する
○行動するまでに至った思考を褒める
○行動の結果、周りに与えた影響を共有する
※○の要素が入っているとより気持ちが伝わる
例文も置いておきますね。
■会社にて
〇〇さん、いつもきめ細かいサポートありがとうございます!(感謝)
〇〇さんの、リスクは最小限にするという日頃の意識のおかげで今回も受注をゲットできたのではないのでしょうか。素晴らしいと思います。(行動に至った思考を褒める)
■お手伝いをした子供に対して
ママのお手伝いしてくれて、ありがとう!(感謝)
お手伝いすると、とっても気持ちがいいね!(共感)
ママのお手伝いしてくれると、ママは楽になるからとっても嬉しいよ(行動が与えた影響を共有する)
終わりに
褒めることは基本的にポジティブなものを生み出すきっかけになりうると、私は信じています。
しかし、褒められることでしか自分を見ることができなくなってしまっては上記のような褒められ依存症になりかねません。
あくまで、自分の考えと自己評価を認識した上で相手の言葉を受け取っていくことで、
デメリット(副作用)を最小限にして
褒め生活を謳歌できるのではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました!