人と繋がるのっていいなと思えた時間
こちらに帰ってきて気づいたらもう半年以上が過ぎていた。
日本を旅立ってからちょうど一年くらい。
そこからの約半年は、毎日夢を見ているような、非日常的な時間を過ごしていた。
色々な人と話して、色んな価値観に触れる
ということをただ純粋に楽しんだ時間。
日本は、とか、アジアは、とか、欧米は、とか
で括るのはあまり良いことではないかもしれないが、
両方を知っているとどうしても色々と感じることがある。
私にとっては、やっぱり向こうに行くと枠を超えて色んな話ができる、というか、空気的にしやすい。
今日調子どう?的な感覚で、日本の政治ってどんな感じ?とか、国が抱えてる問題ついてどう思うかとか、
自分の国ではこんな感じだけど、日本はどう?とか、
ラフに自国の政治や経済の話ができる。
そんな話をする中で、色々な角度から相手の人間性を知ることができるのもまたとても良い。
仕事で繋がってる人は、それ以外の場面でのその人の顔はわからないから、ある一面からその人を捉えることになるし、趣味で繋がった人はその面から相手を見ることになる。
でも、枠を超えた話ができることで、多様な視点から相手を捉えられる。
ずっと一緒にいなくても、幅広い分野の話を共有するだけで、その人がどんなものの考え方をする人なのか、持つ価値観や大切にしたいものが見えてくる。
色んな議論ができる関係性になると、目の前の人の人間性や思考が包括的に捉えられて、自然にかつ深く距離が縮まる。
そんな関係性の人と、日本を飛び出したことで繋がることができて、ああ、人と繋がるって心地いいんだなって
今までより強く思うことができた。
真面目な話はもちろん、
音楽や、ものづくりや、お菓子作りや、山登りや、
好きなことについてもたくさん話した。
不思議なことに、行く先には私と同じ趣味嗜好を持つ人と沢山会うことができて、
私はギターやピアノを弾いて、一緒に歌を歌ったり、
お菓子作りと編み物が好きなホストと一緒にお菓子を作ったり、編み物の作品を見せあったり、
この料理にはこの材料を使うと美味しくなるよ、とか、
作り方も教えてもらったり、逆に私から共有したり、
自然が好きな人もたくさんいて、
この景色が見たいならここの場所がすごくいいよって
綺麗な景色が見れる場所を教えてもらったり、
何か日本の曲何か弾いてみて!って言われて、ピアノで久石譲や藤井風の曲をホストやホストの友達の前で披露したり
(いつも普通に弾いてた日本の曲を海外で弾くのはすごく不思議な感覚だった)
ホストの誕生日パーティーのために、誕生日ケーキを作らせてもらったり、
クリスマスのメインディッシュを担当させてもらったり
(一年の中でも大切な一大イベントなのに私に任せても大丈夫なのか?と割とプレッシャーあった)
自分の好きなことや、自分がしたいことで人と繋がることの素晴らしさを身をもって経験できた。
人と関わることで虚しさや苦しさを感じることが多かった私からすれば、
もっと、自分の好きなことで色んなことで繋がりたい。と前向きに思えるようになったことは、人生の中で大きな財産ともなった。
お菓子を作ること、編み物をすること、一緒に音楽を作ること
母国語じゃない言語をベースにたくさんの好きなことに没頭する日々
好きなことで頭を使いまくる感覚はとても大切で、
心から生きている心地がした。