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益田ミリさんについて

益田ミリさんのエッセイ、漫画が好きです。 優しくて、おおらかで、できるだけ色んなことを否定しないでいてくれる作品がたくさん。 読むと安心できるんですよね。温かい気持ちになれます。   毎日毎日少し傷ついたり、我慢したり、イライラしたり、悲しくなったり、寂しくなったりして、ちょっとずつだけど、自分をすり減らしてしまうようなことがありますよね。 元気で明るく、人にやさしく、自信をもって生きていきたいけど、それ、本当に難しい。   現に私は、イライラして八つ当たりしてしまったり、寂

    • 夏物語 仙川さんのエピソードについて

      川上未映子さんの夏物語を読みました。 まじで最高の小説だったからこの本みんなに読んで欲しいんですけど、私の中で超刺さって、「これについて人に話したい!!」ってなったエピソードについて抜き出して書きたいと思います。 かなり話の内容をすっ飛ばして感想を書くだけなので読んだ人しかわからないと思います。 でも、読んでない人にも伝われって思いつつ書きますね。 この小説の中に、バリキャリの編集者「仙川さん」という女性が登場します。 その仙川さんが酔って夜中に夏子を呼び出すシーン。 すご

      • 短歌ください

        前の記事に書いたんですけど、ちょっと前にめちゃくちゃ落ち込むことがあって、小説が読めなくなりました。小さい頃から割と本(小説)を読むのが好きで、結構明確に物語というものに救われて生きてきた自覚があったので、そりゃもうびっくりしました。「えっ?本読めなくなんの?やばくない?生活していくの難しくない?」って。 本屋さんにいっても、読みたい本が見つからない。結末がどうなるかわからないものを見たり読んだりするのが嫌だ。ハッピーエンドもバッドエンドも傷つく。嫌だ。っていう感じ。疲れて

        • 彼女は頭が悪いから

          どのくらい前だろう。この本が話題になったのは。 「東京大学生協で1番売れた」、「上野千鶴子が東大入学式の祝辞で取り上げた」という触れ込みで多くの書店で平積みされていたと思う。 見る人を少し不安にさせる絵と黒色の装丁が印象的だったが、なによりもそのタイトルが目を引いた「彼女は頭が悪いから」。 この文芸書が書店で平積みされていた頃、私はとてもとてもショックなことがあって、小説が読めなくなっていた。だから、気になっていたけど買えていなかった。今回この本が文庫になったのを書店で