蟻と流れ星

画像1 蟻は空を見上げて呟く。 「どうしてぼくは蟻なんだろう」 流れ星は羨むほどの光を放つけれど その輝きは焼け焦げるほどの摩擦を 伴っていることを蟻は知らない。 魚は木に登れない。 蝶は水に潜れない。 それさえも知らない蟻は、 その大地がどこへ続くのかも まだ知らない。

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