初めて共同開発をしてみた話(東方ゲームジャム2022参加録)
まんたあにど。です。
東方ゲームジャムなるものに共同で参加してみました。その備忘録です。
東方ゲームジャムとは?
約7日間でお題に沿った東方の二次創作ゲームを作ってみよう!
という企画で、今年は8月16日~8月23日に開催されました。提出された作品の内、いくつかは後日の東方ステーション内の放送にて実際にプレイして紹介してもらえるという特典つきで、まっともぉんさん、DSPSEさん、自分の私たち三人チームはそれを目指して制作しました。
制作
企画自体は話し合いを進めながら、互いにやってみたいことをやってみる、得意なことで制作してみるという軸に合わせて、最終的にまっともぉんさんの案に収まる形で数時間程度で決まりました。ついでにタスクの割り振りもメンバー全員が共有された状態で朝を迎えることが出来ました(勿論ちゃんと寝た)。
環境構築も一日目の内に全員終わらせ、後は最終日まで各々タスクを消化していきました。ちょっとしたこと(進捗過程の報告など)でも随時確認しながら作業できたため、全員が大きなロスもなくスムーズに開発を進められたと思います。メンバーのお二方とも進捗のスピードが速かったり、コミット数や発言も多かったりしていたので、私はもう自分に出来ることを精一杯にすることで必死でした(笑)。
自分の担当した部分の話
私はキャラクターイラストやBGMアレンジを主に担当しました。ポーズや用途、ゲームの具体的な細かい特徴などを聞きながら作業を進めました。
二次創作、ましてや東方という巨大コンテンツでのそれは資料が多い分、姿が細かい部分で各々の作家さんたちで描き方が変わっていたり、逆に原作絵が少なかったりして、イラストを描くのは大変でした。(なるべく公式の『東方鈴奈庵』に近い姿になるように描いたつもりです。特に阿求。小鈴においては本を読んでいるポーズだったのでメガネをかけさせるかどうかで地味に悩んだ。)
アニメーションは以前にもお世話になったUnityの2DAnimationを使って実装しました。小鈴と阿求の髪はboneを弄りながらそれで動かしています。表情の変化やまばたきは素材のON/OFFを切り替えることで実装しています。一番大変だったのはそれらでは表現がどうしても難しかったコマ撮りの部分で、小鈴の読んでいる本や阿求の何か筆で書いている動作は全部一コマずつ描いてアニメーションにぶっこんでいました。
BGMは原曲『判読眼のビブロフィリア』をアレンジして作りました。また、その際に下の動画を参考にしました。タイピングゲームらしく楽しい感じの、けれども情緒的で東方らしさも残っているものに仕上がったと思っています。
あとは過去に作ったSEを提供したり、ロード画面の絵とかも作ったりしました。
完成
普段参加しているunity1weekと違って締め切り厳守だったので最終日はバタバタしましたが、なんとか完成しました。
Twitterでの反応を見る限り、結構多くの方に楽しんでもらえているようで、制作者の一人としてとても嬉しい限りです。目標だった放送デビューも果たせました。
振り返り
良かったこと
独りでゲームを作るにはなかなか難しい時期であると感じていたこともあり、参加するなら共同でしてみたいと思っていたところに募集の話が舞い込んできたので参加してみました。正直、共同での開発は初めてだったし、もともと素材が用意されているのにイラストが描けることをウリにしていたので、ペンディングされても不思議ではなかったのですが、参加を快諾してくれたお二人には感謝しかありません。本当にありがとうございます。初の共同開発は基本的に無の境地で行っている個人開発とは異なり、楽しくもやりがいを感じられるものでした。(おかげでGitに関してもある程度学習できた。)
自分の描いた絵やアレンジした曲が褒められることも多く、丁寧に作業した甲斐がありました。
何よりも、自分たちの作ったゲームがたくさんの方に遊んでもらって楽しい・面白いと言ってもらえることがどれほど嬉しいことなのかを再度実感することが出来ました。楽しさについて改めて勉強させてもらう機会にできたと思っています。
反省したい点
共同開発の際に、ちょっと我儘だったかな…と思ってしまう場面が多々ありました。特にBGM制作は、「このゲームのBGMはどうしても『判読眼のビブロフィリア』にしたい!」という思いが強すぎて、借りてくればいいところを無理に仕上げてしまった部分がありました。共同作業、どうしても「自分」が強く出てしまう…。
チームでの作業量やコミット数、発言数も少ない状態でした。量や数ではないだろうともあると思いますが、それにしても少なかった…。企画を練るときにもう少し発言すべきだったな~…とも思っていたり…。コミット数に関しては絵を描くのが本当に遅いので、もう少し早く描けるようにしたいですね…。
あと地味に、共同作業は仕事も分担できて楽だろうな~、と甘く見ていました。反省。
まとめ
全体的に参加してよかったと思えるイベントになりました。同時に共同で制作することや二次創作の楽しさを実感することが出来ました。もし来年も開催されるのであれば参加してみたいですね~。
最後に、一緒に制作したまっともぉんさんとDSPSEさんに感謝の意をここに表して、締めたいと思います。
それでは。