見出し画像

止まっていた時間が動き始めたらしい

昨日の記事の最後のところで、時計が直ったと書きました。

少し細かく説明すると、この時計は掛け時計で、カチカチと秒針が動かないタイプのものです。スーッと動くので、カチカチという音が聞こえません。

僕は音に敏感なので、時計の音がつらくなることもあり、カチカチ音がしない時計が欲しいと思っていた時に、友達が、何かのお祝いにプレゼントしたいんだけど、何か欲しいものはある?と聞いてきた時に、音のしない掛け時計があるといいなと思っていたと伝えたところ、プレゼントとしてもらったものです。

数年間は問題なく使っていましたが、ある時、秒針が8時40分くらいのところで、引っかかるようになりました。

時々引っ掛かって、同じところでクックックと動かなくなりますが、何かの拍子に外れてまた動くというような調子でした。

時々時間がずれてるのに気づいて、時間を合わせ直すというくらいで、不便ではあっても使えてはいたのですが、7〜8年くらい前から、その引っかかる頻度が増えてきて、時計としてはもう役に立たないレベルになっていたんですよね。

それでお蔵入りになっていたのですが、小川町に引っ越してきた時に、やはりカチカチと音の出る時計だと、楽器を録音する時にも邪魔になるので、またあの音の出ない時計をと思って、壁にかけていました。

時間も経ったので、もしかしたら使えるかもと思ったのですが、やはり問題はそのままで、しょっちゅう止まっていました。

それでも、特にその時計を見なくても問題はありませんでしたし、そのうち何かの拍子に直るかも知れないと思い、そのまま壁にかけ続けていました。

数日前に、トートタロットのスプレッドを並べ、ひとしきりカードを読んだ後で、そろそろ動く時だなと思いました。

その時に、ふとその時計を見たのです。この壊れた時計をずっとここに置いておくことは、もうやめようと思ったのです。

その時、なんとなく閃いて、時計の後ろの機械部分の真ん中に指を当てました。

その時に何か、カチッとはまったような気がしたのです。物理的にどうこうしたということではなかったのですが、何かあれ?なんだ今の感覚、というのがあったので、もしかしたらと壁にかけ直しました。

ずっと電池は入ってましたから、ずっと動いてはいたのですが、いかんせんしょっちゅうひっかかっていたのですが、見たところスムーズに動いています。

それでそのままにしていたら、24時間経っても、それ以上の時間を経過しても、まだスムーズに動いていて、時間も正確に刻んでいるので、どうやらトラブルは解消したようです。

後ろの機械部分を触ったり、押してみたり、それまでにも何度もやってみても、変化のなかった時計が、どうやらあのタイミングで動き始めたのです。

不思議だなと思いました。


実際、何年も壊れていた掛け時計が、ひょんなことで復活したという感じです。

このあまりにドンピシャなタイミングに驚きますし、こういうシンクロニシティはもうほんとに偶然ではないと、念押しされたような感じもします。

僕にとっては、まるで止まっていた時間が動き始めたような感覚でした。

そして、これはそろそろ動き始める時だよというサインでもあると思いました。

それで、いよいよだなと思い、お米の販売はあと一週間で終えることにしますという案内をFacebookに投稿しました。

残った分は長期保存のバックに入れて、家族の備蓄としますので、売れなくてもいいのですが、ケジメとして、ちゃんと案内をして、これまでの感謝を伝え、また、ちゃんとしたお別れの場を設けたかったのです。

そして後片付けをして、ようやく本当の意味で米作りが終わり、新しいキャリアのスタートが切れるのだと思ったのです。

そういわけで、告知を打った後、並べたスプレッドが次のカードです。

1.未来 ディスク ナイト
2.現在 ソード クイーン
3.過去 ディスク 4 Power

未来の位置にディスクのナイトです。大地に小麦が稔り、馬も立ち止まっています。大地に根付くという僕の試行錯誤は、ここに終了し、完結するということかと思いました。

2008年から始まった自然農、自然栽培の試みはこうして終えることになります。

しかしこれは未来のカードですから、最後のお米の販売と、残ったお米の長期保存の形、精米器はまだ必要だけど、今の座敷にはもう置いておけなくなるので、庭の納屋の中に移動するとか、インフラ的な変更をしないといけません。

それはそれで大変なことではありますが、そこまで終わらせてようやく本当に終わるのだと思います。

その大変さを知っていたのもあって、ここまで引きずったところもありますが、それもまた、必要な時間だったということでしょう。

現在の位置にあるソードのクイーンは古い考え方をを切り捨てています。引きずっていたものを切り捨てて、その頭を落としたので、動きが起こったということかもしれません。

ソードのクイーンは大胆で、オープンです。新しい思想、新しい視点から、動くことを決めたから、古い概念を切り落としたのだと思います。

そして、過去の位置には、ディスクの4、Power、力、安定です。この安定を築き、そこをベースにしたからこそ、次に進めるのだと思います。

今日はFacebookの過去の写真を見ました。なつかしい初期の頃の脱穀風景とかを見ながら、なつかしいと思いました。

つらいこともありましたが、それ以上に充実感や、満足感、そして何より、そのプロセスの中で生かされるということの意味、そして終わる時には突然強制終了もあり得るということを経験しました。

それらすべてが、ディスクの4であり、僕の経験値ということになると思います。

その経験値によってできた土台が、次のステップに進むためには必要だったということなのかもしれないと思います。

Powerというカードの上に、ソードのクイーンが立ち、新しいスタートに向けて剣を振り落とし、その瞬間、時計は動き始めた、ということなのかと思いました。

ちょっとドラマチックに盛りすぎたかもしれませんが、そのくらい僕にとっては、印象的な日々が続いています。

さて、お米の注文も何件かいただいているので、お返事して、今日は少しずつ発送の準備をしようと思います。ほんと最後の最後です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?