【英語授業】個別最適化された自習時間
こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。
今回のテーマ
「今日の授業は自習です。」
『自習』、生徒にとっては甘美な響き。
生徒は「自習の時間がもっと欲しい」とよく話しています。
自分で課題を決め、その課題解決に向かって自分で学習を進めるこの時間。
先生方も授業の1つとして行ったことがあるのではないでしょうか?
今回は、授業で実施している「個別最適化された自習」をご紹介します。
結論
読者の皆さんはお忙しいと思いますので、結論からお伝えします。
私は「教室三分割法」で自習を行っています。
画像で示すとこんな感じ↓
それぞれのエリアはこんな分け方!
①独習エリア
独習エリアは私が一切介入しないエリア。
図書館や塾の自習室と同様で、生徒は自分で課題をどんどん進めます。
教師の介入がない代わりにある、独習エリアのルールは1つ。
それは、「1人で黙々活動すること」
同じエリアにいると言っても、そこは独習。
他の生徒の学習環境を阻害しないためにも、会話は一切禁止。
このエリアには、2パターンの生徒が来ます。
1つ目は授業内容が十分理解できていて、自分のペースで学習ができる生徒。
2つ目はワイワイやるよりは、静かに自分で学習を進めたい生徒。
このように、独習エリアを設定することにより、学習上位層の生徒の授業満足度が上がります。
学習上位層の育成は授業を活性化させる上で非常に重要な要素です。
私が尊敬する英語教師の田尻悟郎先生は、トップ層を育てることの重要性をご著書で話されています。
①独習エリアの重要性はファストラーナーを育てる観点からも理解できると思います。
②協働エリア
協働エリアは生徒が2〜3人組をつくり、一緒に学習するエリア。
既習事項が自分の力では難しいが、クラスメイトと一緒にやればできると感じている生徒が集まります。
協働エリアのルールは、「課題解決のために活動すること」
友人同士の集団になると、どうしても雑談になりがちです。
もちろん英語に関する雑談はOK。
しかし、全く関係のない話になってしまうこともあります。
その時には、「今課題解決に向かっている?」と問います。
否定的な指導はしません。
あくまで自習時間なので「生徒の気づきを促す」にとどめるように意識しています。
重要なのは、「最後のゴールが明確になっていること」です。
③やる気スイッチエリア
このエリアでは、いわゆる個別指導を行います。
1対1での指導です。
生徒の「分からない」に対して、一人ひとりに合わせて指導を行います。
普段の授業では時間的にケアしきれない生徒への指導ができる貴重な時間です。
分からないと考える生徒は多くいます。
しかし、授業中に「分からない」と発言するのはハードルが高いですよね。
私もそんなことができない生徒だったので、共感しかありません。笑
このエリアではじっくり私に質問できるので、分からないを潰していくことが可能です。
個別最適化
個別最適化された授業実践という言葉をよく耳にするようになりました。
ですが、実際問題そのような実践を日常的に行うことに困難さを感じる先生も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介した実践は、個別最適化の第1歩になるのではないかと考えています。
私も手探りで実践中なので、実践された先生からのフィードバックをもらえたら嬉しく思います。
参考文献
この実践は以下の書籍を参考にさせていただいています。
個人的に、著者である蓑手先生の実践は令和のスタンダードになると考えています。
『生徒の実態に合わせた指導をしたい』と考える先生は、ぜひ読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。