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ヒーロー
ああスーパーの床にあんなにべったり手つけて汚いじゃない 菌に逆に強くなるかしら
と遠目に見ていた男の子 近くまでいくとしゅっしゅっと呟きながらポーズを細かく変えており、ああ君はヒーローだったのねと腑に落ちました
可愛くてつい笑顔で見てたら鼻の穴ふくらませて立ちポーズもいっぱい決めてくれた
うちにもヒーローいたよな しょっちゅうパニックで泣いてわめいてばっかのくせにスイッチ入ると巨悪と戦うお腹ぽっこりのヒーロー 口とんがらせてかわいかったな
なんてぼやんと思い出してたらうっかり泣きそうになった 大変すぎる日々からすっかり大きくなって色々落ち着き始めて喜ばしいのにね なぜあの頃思い返してほんのり寂しさ覚えてしまうのか
こないだのナターシャちゃんの地球の歩き方の話で、「認知症の歩き方」も出ていたのを思い出しました
認知症の人から見たらこんな感じなのよ世界はさ、といった内容
前にぱらっと立ち読みしただけなんですが、良かれと思ったことがじいじには不安の増幅だったのかと腹落ち 威厳もプライドもあるしひとりの人だしね 動揺も見せたくなかったりやりたいことはあったり
年寄りも子どもも同じように日常にいながら見えない冒険をしているのかもしれません もしかして
小さい頃のあの世界には戻れないし年を経て行き着くところはまだ先だし 自分は今どこの通過点を踏んでいるのかはたして武器は仲間は ボタンは用意されているのかしら
ちょっと気合いが入る ライダーベルトはなくともいざ
金曜は気楽なビール カルエ
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