都内で地産地消? 明日のランチからできるSDGsへの取り組み
こんにちは。&love編集部の五十嵐です。
最近ニュースなどでも耳にする機会が増えた「SDGs」。SDGsってなんだろう? なんか難しそうだなって思っている方へ。毎日の食事から、わたしたちも気軽にSDGsに参加できるんです。日々のちょっとした意識や選択を変えて、身の回り1mくらいから始めませんか。
地産地消がSDGsで注目されている理由
「地産地消」は地域で生産された食材を、その地域で消費することをいいます。海や陸の資源の保護、そして海外からの輸入に頼らないことで食材の流通距離が短くなり、温室効果ガスの削減につながっていくのです。
都内で「とうきょう特産食材使用店」という木製のボードが置かれているお店を見かけたことありませんか? 都の取り組みで、東京産の食材を積極的に使用しているお店の目印なんです。
東京都産業労働局のHPではエリア別や食材別に、どんなお店があるか見られるので、ランチに迷ったとき、お出かけしておいしいものを食べたいとき、ちょっと環境のことを思い出してみませんか。
新鮮なお野菜を食べたい! ということで武蔵野市へ行ってきました
JR中央線武蔵境駅より徒歩6分の場所にある「ムサシノ野菜食堂 miluna-na」さん。武蔵境、小金井、三鷹の食材をふんだんに使った、手作りごはんがいただけるんです。
コンセプトは「新鮮な地元の野菜を使った手作りのごはん。身体にも気持ちにも心地よいごはん」とのこと。生産者と直接取引を行い、旬ごとの野菜を毎日のメニューに取り入れられています。
お店の外で野菜販売もされているので、都内のスーパーでは手に入らないような新鮮なお野菜に出会えることもあります。地元で採れたハヤトウリ(写真上)は、生でも焼いてもシャキシャキとした食感がおいしいとのこと。
地元の野菜を食べるだけでSDGs?
店主の廣田聡子さんのおすすめメニューは「たっぷり野菜と雑穀 or 玄米ごはん 1,050円(税込)」。武蔵境、小金井、三鷹で採れた、新鮮な旬の野菜が盛りだくさん。メインに、ソース、スープ、お漬物を合わせると野菜の量が850gをこえることもあるそう。
地産地消は輸送時間や距離が短くなるので、輸送にともなう温室効果ガスも削減でき、また旬の食材を消費することで、ビニルハウスを運営するためのエネルギー削減にもつながります。普段私たちは環境を意識して食事することは少ないかと思いますが、地元の食材を日々の食事に少しずつ取り入れることは、できるのではないでしょうか。
その年に収穫したお米を農園で精米し直送してもらっている、新鮮な白米。そのこだわりのお米の上にのった色とりどりの野菜たち。生のままだったり、焼いたり、蒸したりと、食材に合わせた調理方法で提供されます。この日は、エダマメ、ニンジン、ダイコン、ナス、シークワーサーなど10種類以上の東京産の食材が入っていました。(季節によっては種類と量が変わるのでお楽しみに)
素材の味だけでお米がすすむ
30分じっくりオーブンで焼かれたニンジン。小金井産のハヤトウリは、シャキシャキと皮までおいしく、ちょっと変わった形のバターナッツカボチャはスイーツのような甘味。
新鮮なお野菜は違います、とにかく素材の味がおいしいんです。甘味も香りも食感も。ジャガイモがぬか床のお漬物、具沢山の出汁スープ、2種類のソースも野菜からつくられています。ピリ辛長ネギソースをつけると満足感アップ、さっぱりした玉ねぎのドレッシングはサラダ感覚でいただけます。
11月頃からはじまる、三鷹で採れたキウイを使った期間限定の「キウイジュース 670円(税込)」もいただきました。Lサイズのキウイが2個も贅沢に使われたジュースは、果肉たっぷりビタミンたっぷりです。
お店オープンの理由は「生産者さんに会っちゃったから」
これでもかというほどのお野菜の量と、新鮮で質の高い食材を東京でいただけることに驚きました。もともとは別の飲食店をやられていた店主の廣田さん。地元野菜を使ったお店を始めた理由を伺うと、笑いながら一言「生産者さんに会っちゃったから」と。でも納得です。
どの地域でもそうですが、特に気候変動が大きく、緑の少ない東京で農作物をつくるのは大変です。東京の過酷な環境に合わせて、野菜の作り方や届け方を工夫されている生産者のみなさん。
実際に生産者の方々と会ってお話しをするうちに、これはたくさんの方に、このおいしい食材たちを届けないと! と思われたそう。
今後も素材の味を大事にお店をやっていきたい
「暮らしている場所に近い食材を食べる事は、とても贅沢で豊かだと感じています。新鮮や安全にも繋がります」と、食材へのこだわりを話された廣田さん。
利用される方は、お子様からご年配まで幅広いそう。コロナ後は、リモートワークや健康志向が進んだからか男性のお客様も増えているんだとか。
生産者から直に届いた食材をこんなに種類豊富に、新鮮な状態でいただけるなんて。しかも東京で。わたしたち消費者が少し選択肢を広げるだけで、地域や世の中をちょっとよくしたり、この先の住みやすい環境をつくることができるんです。
住んでいる地域で生産された食材を、その地域で消費する。東京産の食材をはじめとした、こだわりの安心安全なお野菜たっぷりごはんをいただける「ムサシノ野菜食堂 miluna-na」さん。明日のランチにいかがですか?
店名:ムサシノ野菜食堂 miluna-na
住所:東京都武蔵野市境南町2−17−5 センチュリー境南2
電話番号:0422-30-9195
営業時間:ランチタイム 11:30〜15:30(L.O. 14:30)
テイクアウト 11:30〜18:00
ディナータイム 17:30〜21:00(L.O. 20:00)土曜のみ
定休日:水曜、第一木曜(祝日の場合営業、翌日に振替休)
※新型コロナウィルスの影響により、営業時間・定休日が記載内容と異なる場合がございます。ご来店の際には事前にお店までご確認ください。